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asabatyouのなんでもブログ2

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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。

宇宙大怪獣ギララ

昨日は借りたDVDの1枚「宇宙大怪獣ギララ」を観ましたので、その事について書きます。
小学生5年生ぐらいの時に、ビデオで借りて観たのが最初だったのですが、ちょうどまた観てみたいと思っていた時にDVDがあったのを見かけ、再び観てみる事にしました。


ストーリー
謎の発光体と遭遇したという連絡後、行方不明となった宇宙船。その捜査の為に、「富士宇宙開発局(FAFC)」の新たな宇宙船「アストロボート AAB-γ号」が地球から宇宙へ向かった。月ステーション経由で帰路につくアストロボートは、件の謎の発光体と遭遇し、謎の物質の噴霧を受ける。隊員の佐野、宮本によって噴射ノズルに付着した物質から岩石のような発光体が採集され、地球へ持ち帰られた。しかし、研究室に保管された発光体はカプセルから消えてしまう。研究室には発光体の白いカスと3本指の足跡が残されていた。
翌日、FAFC宇宙基地周辺に怪獣が出現した。佐野たちによってギララと名づけられた怪獣は徐々に東京方面へ移動して都心を蹂躙。自衛隊の攻撃も全く効果なく、エネルギーを求めてギララは原子力発電所や水力発電所を破壊しつつ巨大化。さらに巨大な火の玉となって空を飛び回り、エネルギーを吸収できる場所を求め続ける。
一方、佐野たちは白いカスに含まれる物質ギララニウムが全てのエネルギー吸収と放射線を遮断することを発見。ギララニウムが月の岩石に豊富に含まれることが判明したため、佐野たちは月に急行する。発光体の妨害やギララニウム自体から出される電磁波をかわしつつ地球に帰還した佐野たちの元に、バーマン博士が建設した濃縮ウラン原子炉の核燃料を求めてFAFC宇宙基地にギララが出現した。さらに破壊の爆風に巻き込まれたリーザが研究室のタンクに足を挟まれてしまう。なおも基地に近づこうとするギララに、佐野と宮本は核燃料で基地外に誘導する作戦に打ってでる…。


解説&感想
松竹が製作した唯一の巨大怪獣映画。
この映画が作られた1967年といったら、ゴジラなどの影響で怪獣ブームが起きて、大映はガメラや大魔神を、日活は大巨獣ガッパを手掛け、次々とヒット作が誕生していた事もあり、それらに対抗する為に誕生したのが、このギララです。
そういう時期に誕生した為、ギララは怪獣ファンの間で隠れた人気があり、「男はつらいよ 寅次郎真実一路」や「岸和田少年愚連隊」への登場、1995年に平成ガメラシリーズの影響で、新作が作られる予定があった事(残念ながら、実現はしなかったが)、近年河崎実監督によって「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」が作られ、さらにアメリカのThe Ladders社のCMにまで登場しました。このように存在自体はマイナーですが、外部出演などを含みますと、意外と登場作品が多いです。
さて映画自体の出来についてですが、最初こそは他の怪獣映画でも、まあよくありそうな感じがしたのですが、ギララが登場した時は「待ってました!!」という気持ちになったのですが、いきなりブチッと切ったかのように人間ドラマが描かれる、またそれをブチッと切ったかのようにギララが暴れ回ってるシーンが出て来るなど、この繰り返しでテンポが悪く、正直面白みがありませんでした。怪獣が出ているのに、あまり盛り上がりが感じられない。何だか1976年のリメイク版キングコングを観た時と、同じようなものを感じました。
ギララの怪獣らしい姿をしてるけど、宇宙生物らしさを出す為か、頭が円盤型で昆虫のような目と触角を持っているデザインは中々気に入っているのですが、中の人が着ぐるみの仕事に慣れていないのか、それとも単に演技が下手なのかどうかは知りませんが、動きがドタドタしていてトロく、ちょうど同じ時期に作られていた怪獣と比べますと、やっぱり見劣りしてしまいます(何処にも書いてないから、誰が演じたのかは不明だが)。「ギララの逆襲」では平成ゴジラシリーズで有名な破李拳竜さんが演じていたのですが、彼の方が経験豊富で慣れているせいか、破李拳さんのギララの方が断然良い動きをしていました。
またやたら主人公達を付け狙っていたオレンジ色の円盤についてですが、てっきりストーリーに関わる重要な存在かと思ったら、結局何だったのか分からないまま終わっちゃいましたし、色々と不満がありました。
僕としては、「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」の方が好きですね。ギララが出ずっぱりというのもありますが、あっちの方がテンポ良いですし、娯楽性があるような気がします。
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スタッフ
製作総指揮:中島渉
製作補:島田昭彦
監督:二本松嘉瑞
脚本:二本松嘉瑞、元持栄美、石田守良
特撮監督:池田博
特撮:川上景司、渡辺明、小田切幸夫(日本特撮映画株式会社)
撮影:平瀬静雄、大越千虎
美術:重田重盛
編集:杉原よし
音楽:いずみたく
監修:光瀬龍


主題歌
「ギララのロック」 
作詞:永六輔
作曲:いずみたく
歌:ボニージャックス 
セリフ:柳沢真一(ソノシート版では和崎俊也)、原田糸子
「月と星のバラード」 
作詞:永六輔
作曲:いずみたく
歌:倍賞千恵子


キャスト
佐野:和崎俊也
リーザ:ペギー・ニール
バーマン博士:フランツ・グルーベル
道子:原田糸子
宮本:柳沢真一
塩田:園井啓介
加藤博士:岡田英次
FAFC技官:穂積隆信
木村:浜田寅彦
月ステーション通信員:藤岡弘 


予告編です。元々海外狙いを考えていたらしく、タイトルが日本語では全部英語で書いてあります。
この当時の日本の作品で、タイトルが全部英語なのは結構珍しいのではないでしょうか?
また爆音の一部が「ブルー・マックス」にも使われていましたが、本編では一度も使われなかったような…↓

1枚目:宇宙大怪獣ギララ 豆狸の我楽多ポン★
2枚目:Kazui Nihonmatsu - Uchu daikaijû Girara AKA The X From Outer Space (1967) Flickr - Photo Sharing!
参考:宇宙大怪獣ギララ - Wikipediaざんぶろんぞの怪人日記 怪獣ギララ米国を襲撃する!ざんぶろんぞの怪人日記 ギララさんの求人情報(ただしアメリカに限る)モンスターパニック―超空想生物大百科 (Million mook―新映画宝庫)
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by asabatyou | 2012-04-30 21:58 | 特撮、モンスター | Comments(3)
Commented by 光を持つ者 at 2012-05-05 11:57 x
この作品は直接は見ていませんが、1984年に公開された山田洋次監督、渥美清さん主演の『男はつらいよ』シリーズの第34作である『男はつらいよ 寅次郎真実一路』の冒頭シーンである、寅さんの夢の中でギララが出ていましたね。

その夢の中では、寅さんは怪獣博士の役であり、夢の終わりでギララが、建物を破壊するなど街で暴れながら『トラサーン』と叫んでいたシーンが忘れられません(笑)

おそらく、このギララも東宝の『ゴジラ』や大映の『ガメラ』に対抗して創られたものなのでしょうね。『男はつらいよ』に出ていたのは、松竹つながりだからでしょう。

つづく
Commented by 光を持つ者 at 2012-05-05 12:00 x
さて、怪獣映画に詳しいasabatyouさんは、記事を見たところこの映画に対しては、大変辛口な論評をしていますが、この『ギララ』は『ゴジラ』や『ガメラ』に比べると、どのような違いがありましたか?
Commented by asabatyou at 2012-05-05 15:07
基本は怪獣映画らしさを目指したんじゃないかなとは思いますけど、上にも書いたように脚本や演出が悪いせいか、平板で盛り上がりがなかった事ですね。
「ゴジラ」は「キング・コング」を参考にし、「ガメラ」はそのゴジラを参考にした事もあって、王道で無駄なくテンポ良く進んだ感じですが、「ギララ」はそれがなかったせいか、イマイチでしたね。
ガッパはイギリスの怪獣映画「怪獣ゴルゴ」を元にしている事もあって、人間にさらわれた子供を助ける親という親子物でしたが。