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asabatyouのなんでもブログ2

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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。

プルガサリ 伝説の大怪獣

今日で借りたDVDの1枚「プルガサリ 伝説の大怪獣」を観ましたので、その事について書きます。
確か2004年の大晦日に観たのが最初でしたが、また観たくなりましたので(笑)。


ストーリー
高麗王朝末期、独裁者の登場により民衆は苦しんでいた。
鍛冶屋の老人はこれを何とかする為に、死にそうにながらも米で1匹の怪獣プルガサリの人形を作り、そして息絶えた。
娘のアミは父親の遺品として、プルガサリの人形を針箱にしまっておくが、ある日縫物をしている時に怪我をしてしまう。
だがその時偶然流れた血がプルガサリに落ち、生命が宿って動き出したのだった!!
初めは手の平サイズのプルガサリだったが、大好物の鉄を食べてどんどん成長していく。
やがて山のように巨大になったプルガサリは、人々の願いを聞き入れ独裁者達を倒し、国を救った英雄になる。
しかしそれでもプルガサリの食欲が収まる事はなく、鉄を探して見つけては食べ始めた。
最初は命の恩人だからという理由で、いつものように鉄を与えていたものの、段々数が少なくなってきた事から、英雄であった筈のプルガサリは次第に厄介者へと変わっていく。
このままでは鉄の奪い合いで国が滅びると考えたアミは、我が身を犠牲にしてプルガサリを抹殺する事を決意するのだった…。


解説&感想
朝鮮に古くから伝わる伝説の怪物、プルガサリの物語を映画化したもの。
世にも珍しい北朝鮮の映画ではあるが、特撮は中野昭慶さんといった東宝の特撮スタッフが担当し、主役のプルガサリもゴジラ役者として有名な薩摩剣八郎さんが演じた事も大きな話題になった(ただし子供時代は、ミニラ役で有名な小人のマーチャンこと深沢政雄さんが演じた)。
そもそも本作が作られるきっかけは、大の映画マニアで有名なキム・ジョンイルが初代「ゴジラ」を観た時、その虜になった事から「我が国でもゴジラみたいな映画を作りたい」と思ったかららしいです。しかし北朝鮮からの招待状と書いてはまずいと思ったせいか、アメリカからの招待状と嘘ついて日本のスタッフを呼んだそうです(薩摩さんも「ハリウッドに出演出来る!!」と、やる気満々だったらしい)。
ストーリーはどちらかいいますと、ゴジラというより大魔神に近く、巨大な異形の者が悪人達を蹴散らしていく巨大ヒーロー物になっています。
しかし大魔神は役目を終えた後、静かに消えて行ったのに対し、プルガサリはそのまま生き残った所が最大の違いです。
身勝手な人間によって生み出され、最後は無残に殺されるという結末はゴジラと一緒ですが、ゴジラと違って救世主として生まれた分、ゴジラ以上に悲劇な怪獣と言えるでしょう。悲劇の怪獣という点ではキング・コングに近いのかもしれません。
勧善懲悪でありながらも、最後は英雄だった者が邪魔者に変わり果ててしまうというストーリーは、確かに色々と考えさせられるものがあり、見応えは勿論ありますが、特撮もゴジラのスタッフが担当している事もあって、かなりの迫力があり、ミニチュアセットも細かい所まで作られていて大変リアルです。
薩摩さんもノリノリでプルガサリを演じており、怪獣ファンならきっと楽しめると思います。まあ1985年にしては随分古臭く見えますが(笑)、北朝鮮なら仕方ないという事で(笑)。
ちなみに監督の申相玉という人は、本作の撮影後にアメリカへ亡命した為、彼の名前は北朝鮮でタブーとなり、本作は裏切り者の作品として北朝鮮では公開されていないそうです(その後申は、アメリカで「ガルガメス」というリメイク版を作った)。
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スタッフ
監督、製作:チョン・ゴンジョ(実際には申相玉)
脚本:キム・セリュン
撮影:チョ・ミョンヒョン、パク・スンホ
編集:キム・リョンスン
照明:ロ・ドンチョン、リ・インボム
特殊効果:キム・ドクホ
特撮美術:パク・チョンギル
音楽:ソ・ジョンゴン
美術:リ・ドイク
協力特撮監督:中野昭慶(ノンクレジット)
撮影:江口憲一(ノンクレジット)
美術:鈴木儀雄(ノンクレジット)
照明:三上鴻平(ノンクレジット)
特殊効果:久米攻(ノンクレジット)
協力:東宝映像(ノンクレジット)
製作:朝鮮芸術映画撮影所
日本語版字幕:根本理恵
提供:アジア映像センター
配給(日本):レイジング・サンダー


キャスト
タクセ:リ・イングォン
アミ:チャン・ソニ
インデ:ハム・ギソプ
ファン将軍:リ・リョンウン
王:パク・ヨンハク
プルガサリ:薩摩剣八郎
子供時代のプルガサリ:深沢政雄


予告編です↓

初めて観た時と同じように日本語吹き替え版で観ましたが、アミの声は「クレヨンしんちゃん」のみさえで有名なならはしみきさんだったりします。なのでどうしても、みさえの顔が出て来てしまいました(笑)。


1枚目:Cultcine.com Pulgasari - 1985 - NTSC - [Shin Sang-ok] (KR)
2枚目:Bulgasari - Movie info cast, reviews, trailer on mubi.com
参考:プルガサリ - Wikipediaあなたの知らない怪獣マル秘大百科モンスターパニック―超空想生物大百科DVDに収録されている特典映像ビートたけしの!こんなはずでは!!
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by asabatyou | 2012-05-28 19:50 | 特撮、モンスター | Comments(1)
Commented by asabatyou at 2012-06-04 23:58
実はあれからプルガサリや、リメイク版のガルガメスの事について少し調べてみたのですが、プルガサリが北朝鮮で公開されていない理由がもう1つあるらしく、それは国民が貧しい生活を送っているのに、お偉いさんばかり裕福で良い生活を送っていて、最後はプルガサリに殺されるというストーリーが、キム・ジョンイルを批判していると思われたかららしいです。
元々この映画の申相玉監督は、日本語がペラペラに話せる程の親日家だったのですが、女優としても活動していた奥さんと共に北朝鮮に拉致されてしまったそうです。
なので申相玉は北朝鮮に対する皮肉だけでなく、自分達を苦しめたキム・ジョンイルに復讐する為に、この映画を作ったのではないかと思っています。

参考や詳しい事はこちら→http://www.vega.or.jp/~bazil/junkvideo/dairi2.htm、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B3%E7%9B%B8%E7%8E%89