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asabatyouのなんでもブログ2

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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。

ゴジラ(1954年版)

7月1日の話ですが、借りたDVDの1枚「ゴジラ」(1954年版)を観ましたので、その事について書きます。
前からまた観てみようかなと思っていましたが、「朝日のあたる家」を観た時にはっきりとそれが決まりました。


ストーリー
太平洋上で貨物船「栄光丸」が原因不明の沈没事故を起こした。
さらに救助に向かった貨物船「備後丸」と大戸島(劇中では「おおどしま」と発音される)の漁船も次々に遭難沈没した。
救出された大戸島の漁師・政治(まさじ)は、「巨大な怪物に襲われた」と証言する。
そのことを聞いた島の古老は、大戸島の伝説に伝わる怪物「呉爾羅」の仕業ではないかと漏らす。
そして暴風雨の夜、その巨大生物が島に上陸して、家屋が破壊され住民や家畜に死傷被害が出た。
古生物学者の山根恭平博士は仲間達と共に大戸島へ行くが、そこでその巨大生物を目撃する。
伝説の怪物に従ってゴジラと名付けられたその怪物は、すぐに海へ姿を消したが、これはまだほんの始まりに過ぎなかった…。


レビュー
日本の怪獣映画の元祖であり、世界的に有名なスーパースター・ゴジラのデビュー作。
久々に観ましたが、とにかく凄かったです。
まずゴジラ自身ですが、後の怪獣に見られるようなわざとらしさや人間臭い動きがまったく見られず、本当に1匹の動物がそこにいるかのような、圧倒的なリアルさがありました。正直言って着ぐるみとは思えません。
また姿が見えないのに足音だけは聞こえていたり(後の「ジュラシック・パーク」でも同じようなシーンがあるが、「ジュラシック~」ではリアルさ重視だったのに対し、こちらは爆音を思わせる)、完全に姿を現し暴れ回っている時でも顔がはっきり映らなかったりなど、不気味さがあって大変良いです(上半身しか映っていないシーンでは人形を使っていたりもしているが、その動きは妙にカクカクとした不自然な動きであり、そこがまた不気味である)。こんなにゴジラが怖く見えるのは、本作だけです(伊福部昭さんが作曲した音楽も後の作品と異なり、非常におどろおどろしているから、余計にそう見える)。
また尻尾がヌルヌルと動いているシーンや、転倒する車はストップモーション・アニメで撮影されていましたが、これは元々全部ストップモーション・アニメを使う予定だった、その名残でしょう。円谷英二さん自身「キング・コング」に憧れて特撮の道を選んだ人ですから、当然かもしれません。
ストーリーも動物学者であるが為にゴジラを殺すのが嫌で、ゴジラを殺す事ばかり考えている世間の連中に怒りをぶつける山根博士や、オキシジェン・デストロイヤーを開発してしまっただけでなく、それをゴジラ退治に使ってほしいと頼まれて、「もしもこれが知られてしまったら、世界が黙っているわけないし、当然悪用する奴だって出てくるに違いないんだ!!」と苦悩する芹沢博士、ゴジラの猛威で病院で横たわっている人々や、親を亡くして泣き叫ぶ子供達、平和への願いを込めて歌う少女達など、単なる怪獣パニック映画で終わらなかったのも、歴史に残る名作になれた理由でしょう。
これ以降にもシリアスなストーリーのゴジラはありますが、ここまで重々しい作品は他にありません。これはやはり第2次大戦が終わって、まだほんの少ししか経っておらず戦争の傷痕が生々しかったからでしょう。実際「せっかくの長崎の原爆から命拾いした体なんだもの」や、「もうすぐ…、もうすぐお父ちゃまの所へ行くのよ!」というセリフが出てくるのが何よりの証拠であり、後年のシリーズと違って時代を感じます。
それと一番気になった事があったのですが、大戸島の伝説に伝わる怪物の方の呉爾羅って、一体どんな感じなんですかね?
劇中に登場したゴジラは、それと名前が一緒というだけであって同じ物ではありませんし…。
本編では名前のみで一度も姿を見せなかったですが、一般的によく知られているゴジラが出現した時、島の住民は別に違和感のある反応をしていませんでしたから、多分そんなに変わらないのかもしれません。
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スタッフ
監督:本多猪四郎(本編)、円谷英二(特撮)
脚本:村田武雄、本多猪四郎
原作:香山滋
製作:田中友幸
音楽:伊福部昭
撮影:玉井正夫(本編)、有川貞昌(特撮)
編集:平一二


キャスト
尾形秀人:宝田明
山根恵美子:河内桃子
芹沢大助:平田昭彦
山根恭平博士:志村喬
ゴジラ:中島春雄、手塚勝巳、開米栄三(ノンクレジット)


予告編です↓

何だか改めて、初代ゴジラの偉大さが分かったような気がしました。
また放射熱線で都市を襲っている時、明らかに人間に向かってぶっ放しているシーンがあるのですが、これも後の作品ではまず見られないシーンです(あるとしても、GMKぐらい)。
ガメラも第1作目では同じようなシーンがありましたが、人を襲っているだけで殺害まではしていませんでした。
これがゴジラとガメラの違いかもしれません。


1枚目:ゴジラ (1954年の映画) - Wikipedia(参考にも使った)
2枚目:The Great Debates King Kong vs Godzilla « Fogs' Movie Reviews
参考:ゴジラ (1954-日):漂えども沈まず:So-netブログゴジラ初代「ゴジラ 」のブルーレイを買ってみた|「Going My Way!」 blog verCinemassacreがゴジラ映画をレビュー 【ゴジラ~ゴジラの逆襲】 ‐ ニコニコ動画(原宿)
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by asabatyou | 2013-07-03 18:18 | 特撮、モンスター | Comments(8)
Commented by エースロボット改 at 2013-07-10 17:05 x
永遠の名作ですよね、初代ゴジラは。これについての批評は、もういろんな人が山ほどの評価をしてるので今更私が言うこともないですが、私もVHSで初めて観たときは現実感が以後の作品に比べて高いと思いました。

と、文句なしの怪獣映画の頂点のゴジラですが、実は先日あの特撮パロディの傑作と名高い仮面ノリダーでゴジラをパロった回のものの動画を見つけたのでご紹介します。
これは2週に分けて放送され、まさに全盛期のとんねるずならではで、現在では到底再現不可能なとんでもないクオリティと濃さでラストまで一気に見入ってしまいました。
まあ論より証拠で、観てみてください。ただし腹筋崩壊注意

ヒゲゴジラvs仮面ノリダー
http://tonneruzu.jugem.jp/?eid=99
ヒゲゴジラvs仮面ノリダーⅡ
http://tonneruzu.jugem.jp/?eid=100

あと大戸島の伝説に伝わる呉爾羅のほうですが、私の持っているゴジラ本による図だと、ゴジラをデブらせてがま口にした海坊主っぽいものでした。
Commented by asabatyou at 2013-07-10 23:53
後になるにつれて、幼稚化が進んでふざけてるとしか思えない演出が増えて、どんどんつまらなくなっていくゴジラシリーズですけど、この第1作目は本当に歴史に残る名作ですよね。

「ゴジラをデブらせてがま口にした海坊主っぽいものでした。」そうですか。いつかは見てみたいです。僕が思うに今度のゴジラは呉爾羅が主役でも良いのでは?と思ってしまいます。
でも神話や伝説の怪物の名前が元ネタというのは、タラスクスとタラスコサウルスの関係に似ていますね。

仮面ノリダーの方は時間がかかりそうなので、観終ったら感想書きます。
Commented by asabatyou at 2013-07-12 10:21
ちょっと文章を変えました。
GMKには放射火炎で人々をぶっ放すシーンがあっても、直接映すシーンはないと書きましたが、http://www.nicovideo.jp/watch/sm20097955を見て間違いである事が分かりましたので。
Commented by asabatyou at 2013-07-15 00:10
「仮面ノリダー」観てみました。
いや~サンダーバード2号が何故か出てきたり、おやっさんやナレーターが本家と一緒だったりなど、もうやりたい放題って感じですね(笑)。
ノリダーが巨大化する所は、後の「ウルトラマンvs仮面ライダー」や、かつて作られた「シルバー仮面ジャイアント」を思わせます。
ひょっとしたらライダーが、元々途中から巨大ヒーローにする予定があったらしいので、それも意識しているのかもしれません。
Commented by エースロボット改 at 2013-07-15 18:48 x
すごいですよね仮面ノリダー。やりたい放題っていいますが、当時はそれがほんとにウケまくって大ヒットしたんです。
とんねるず全盛期の、本家ライダーの人気すら上回る人気を得たコレがバラエティー番組の1コーナーにすぎなかったというんですから、そのころのとんねるずがいかにすごかったかというのがわかります。
特にこのヒゲゴジラの回は見てのとおりVSビオランテの宣伝もかねていて、力の入れ方がケタ違いです。音楽そのまま本家のものとってきてますからね。
ミニチュアとかはバラエティーらしく、あえてショボく作ってありますが数百万円の予算がかかったそうです。さすがバブルの時代。しかしラストにヤマトが出てきたのは心底爆笑しましたよ。
ですがなによりすごいのは、特撮の出来やパロディ、ストーリーからとんねるずや役者さんたちの演技などすべてが絶妙に交じり合って、最後まで一切飽きさせず楽しませてくれるところです。
できの悪い映画とかですと、シリアスなシーンとかで子供が退屈するものですが、ノリダーはシリアスっぽくなってもすぐに次のシーンに行くので飽きる暇がありません。そういう『テンポのよさ』って大事ですよね。
Commented by asabatyou at 2013-07-15 23:29
やりたい放題やっていても、妙にこだわって作ってあるのが笑える所であり、凄いですよね。
これで本家より上回る人気を得ていたのが驚きです。
今じゃ絶対に、こういう番組はないですよね…。
ヤマトがチョイ役で出てきたのは、「宇宙怪獣ガメラ」と同じですね。
Commented by asabatyou at 2013-07-18 23:05
今日気付いた事ですが、「ゴジラvsキングギドラ」にもゴジラが人に向かって、放射火炎をぶっ放すシーンが2回ありました。
今まで忘れていたとは(笑)。
Commented by asabatyou at 2015-03-01 19:59
前から思っていたのですが、このゴジラの不死身っぷりは、ターミネーターに影響を与えたと思っています。
これよりもモンスターが登場する映画はあり、ドラキュラやキング・コングなどがいますが、ドラキュラは心臓を杭で打ち込まれて死亡し、コングは飛行機の攻撃に耐えられず、エンパイア・ステート・ビルから落ちて死亡するなど、恐ろしくても通常の兵器で十分倒せる存在として描かれていました。
ですからゴジラみたいにあらゆる兵器が通用せず、オキシジェンデストロイヤーという架空の兵器でないと倒せなかったのは、とても新鮮味があり衝撃だったはずです。
でなければ、こうはならなかった気がします。
このターミネーター=不死身というのは、2になってより強調された気がします。