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asabatyouのなんでもブログ2

asabatyou.exblog.jp

タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。

トラ・トラ・トラ!

昨日は3月15日に買ったブルーレイの「トラ・トラ・トラ!」を見ましたので、その事について書きます。
元々DVDを持っていたのですが、今回買ったのはアメリカ公開版だけでなく、日本公開版や日本語吹き替え版も収録されている、ニュー・デジタル・リマスター版です。
今回見たのは、初めて見た時と同じ日本公開版です(なので寅さんこと渥美清さんが、料理人の役で出演しているシーンあり)。
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スタッフ
製作総指揮:ダリル・F・ザナック(ノンクレジット)
製作:エルモ・ウィリアムズ
監督:リチャード・フライシャー、舛田利雄、深作欣二
音楽:ジェリー・ゴールドスミス


キャスト
キンメル司令長官:マーティン・バルサム
スチムソン陸軍長官:ジョゼフ・コットン
山本五十六海軍中将:山村聰
淵田少佐:田村高廣
南雲中将:東野英治郎


ストーリー
時は1941年12月8日未明、真珠湾攻撃に出た日本軍。
それを探知していながらも、防ぐ事が出来なかったアメリカ軍。
これが原因で太平洋戦争が勃発し、日米両国も第2次世界大戦へと飲み込まれていく事になる。


レビュー
かつて1941年に起こった、真珠湾攻撃を映画化したもの。
同じ題材を映画化したものといいましたら、「ハワイ・マレー沖海戦」がありますが、これは20世紀フォックスが作った日米合作の戦争映画です(タイトルが日本語と英語で出てくるのが衝撃だった)。
タイトルが随分変わっていますが、この「トラ・トラ・トラ!」とは日本軍が真珠湾の奇襲に成功したという意味のある暗号です(流石に訳しようがないので、海外でも「Tora! Tora! Tora!」だったりする)。
内容が内容なので、日本では高い評価を受けて熱狂をもって受け入れられたのですが、アメリカでは開戦前の母国の危機管理の甘さが強調されている事や、日本軍が圧倒的に有利な立場である事、長尺である割にアクションシーンが最後だけであるため退屈ととられ、あまりヒットしなかったようです。
まぁ日本軍がカッコ良すぎる事についてですが(田村高廣さん演じる淵田少佐の、イキイキとしたキャラクターが素晴らしかった)、「我々は敗戦国なのだから、少しぐらい良い思いしたって良いではないか」と思うんですけどね(笑)。
ちなみに日本のシーンの監督は黒澤明さんがやるはずだったのですが、黒澤さんがアメリカ側の監督だったリチャード・フライシャー(父親はロトスコープの発明や、ベティ・ブープで有名なマックス・フライシャー)を好まなかった事、セットへの異常なこだわり、出演者をプロではなく素人にやらせたので満足出来る演技がやれなかったなどで、スタッフがついていけず、撮影がほとんど進まなかったのでやめさせられたそうです。
これは黒澤さんにとって大変ショックな事だったので、自殺を図ったんだとか・・・(一応彼が書いた脚本も使用されているらしいが、クレジットされず)。
「空軍大戦略」と同じ実際あった事を映画化しただけなので、これといった主人公はいないのですが、まったくダラダラする事なくテンポ良く進んでいくのでちっとも退屈せず、文句なしに楽しめました。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も渋くて素晴らしく、さらに映画を盛り上げてくれました。
後に同じ題材を映画化したものに「パール・ハーバー」がありますが、これは事実と異なる点が多かったり、クソつまらないラブストーリーがあるなどで最悪な結果となり、かえって本作が再評価される事になったのは有名な話です。


予告編です↓

また本作に登場する日本の飛行機ですが、みんな別の飛行機を改造したもので本物ではありません。
零戦はT-6 テキサンで、九九式艦上爆撃機はバルティーBT-13、九七式艦上攻撃機はテキサンとBT-13を合体させて作ったんだとか。
これらは本物と比べると違う所がいくつかあったりしますが、少しでも本物らしく見せようという努力や敬意が見られるので許せます。
それに偽物でも本物の飛行機を使っている事に変わりないですから、生の迫力がありました。
特に真珠湾に向かって飛び立つシーンや、大軍で飛んでいるシーンは、もう鳥肌が立ってテンションが上がります。
スタントパイロットというスタントマンが操縦したそうですが、「空軍大戦略」や「ブルー・マックス」といった他の航空映画も、その人達がやっているのかもしれません。
このテキサン改造の零戦は、「ファイナル・カウントダウン」や「太陽の帝国」といった数多くの映画に登場し、もはやお約束となっていきます。
本作の映像も、「ミッドウェイ」などに流用されました。


1枚目:ニイタカヤマノボレ・・・『トラ・トラ・トラ!』 ( 映画レビュー ) - 字幕映画のススメ - Yahoo!ブログ.html
2枚目:TORA! TORA! TORA! (1970) Lobby Cards MARTIN BALSAM - bidStart (item 9430290 in Entertainment Memorabilia... 1970-79).html

参考↓
トラ・トラ・トラ! - Wikipedia.html
映画におけるテキサン練習機
Tora! Tora! Tora! (1970) - IMDb.html
映画 トラ・トラ・トラ! - allcinema.html
コラム|「吹替の帝王」 Powered by 20th Century FOX Home Entertainment.html
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by asabatyou | 2015-03-23 18:04 | 映画 | Comments(10)
Commented by asabatyou at 2015-03-24 22:59
最近「艦これ」で出撃シーンを再現したものがありましたので、もし良ければどうぞ→http://www.nicovideo.jp/watch/sm24934679

本家はこれです→http://www.nicovideo.jp/watch/sm1134922
Commented by asabatyou at 2015-03-24 23:22
九九式艦上爆撃機は急降下爆撃機だそうですが、本作では普通に飛んで爆弾を落としている為、それをやるシーンが一切ありません。
元がよその飛行機を改造したものだから急降下するには無理があった、それをやれるパイロットがいなかった、爆弾も安全の為にハリボテを使用した為、リアリティの点でスタッフには悔いが残ったそうです。
私が思うに急降下爆撃するシーンのみ、「空軍大戦略」のスツーカみたいにラジコンを使えば、何とか出来たのではないかと思います→https://www.youtube.com/watch?v=RVBO61qg-kc
Commented by asabatyou at 2015-03-25 23:46
ちょっとまた調べてみたのですが、この急降下爆撃は第二次世界大戦を境に廃れた攻撃方法らしく、例え撮影用の真似事であっても、それをやれるパイロットが撮影当時の時点で既に存在しなかったそうです。
まぁこの映画は1970年であり、この時点で第2次世界大戦からもう31年も経っちゃっていますから、無理もないと思います。
Commented by asabatyou at 2015-03-28 21:43
実は私、日本語吹き替え版で見ました。
野村駐米大使を演じる島田正吾さんという方が英語で喋っている部分(本人が英語で喋っているのではなく、三船敏郎さんの吹き替えをやった事があるポール・フリーズによる吹き替えらしい)を小林清志さんが吹き替えをやっていたのですが、島田さん本人が日本語で喋るシーンは、声がそっくりだったのでびっくりしました。
実際小林さんも、インタビューで「島田のマネは得意」と語っていたんだとか。
なので、両者の声を聞き比べてみるのも面白いでしょう→http://video.foxjapan.com/library/fukikae/column.html
Commented by asabatyou at 2015-03-28 22:09
カテゴリーを「映画」に変更し、「飛行機」を削除しました。

理由はhttp://asabatyou.exblog.jp/15510656/で、書いた事と同じです。
Commented by asabatyou at 2015-03-28 23:42
文章の一部に満足出来ない部分がありましたので、そこを変えておきました。
Commented by asabatyou at 2015-03-29 10:41
アニヲタWikiにも、この映画の事が詳しく且つ分かりやすく書かれていますので、もし良ければどうぞ→http://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28023.html
Commented by asabatyou at 2015-03-31 20:12
文章に不満な所がありましたので、それを何とかしました。
また本作の日本軍の飛行機は、後の映画だけでなくショーにも使われており、今でも活躍中だそうです。
これらがそうですが、映画とはまた違った迫力があります→https://www.youtube.com/watch?v=tpt8vSTzpqw、https://www.youtube.com/watch?v=Hd55zUMTDQ4、https://www.youtube.com/watch?v=RIN9aFIIRaE

浜松にも航空ショーみたいな事をやったりしますが、出来ればこういう事もやってほしいです。
Commented by asabatyou at 2015-03-31 22:58
「トラ・トラ・トラ!」に登場した日本の飛行機は、一体どうやって作られたのか?
それが分かるページを見つけました→http://dansa.minim.ne.jp/CL-T6-ToraToraTora..htm

これらの飛行機が航空ショーでも使われている事は、実は以前写真やYouTubeで見た事があるので知っていたのですが、メイキング写真(?)を見たのは今日が初めてなので、非常に興味深かったです。
実際映画で別の飛行機を改造して、当時の飛行機を再現するのは、これが初めてだったそうです。
そう考えますと、「トラ・トラ・トラ!」はとっても重要な役目を果たしてくれたと思っています。
Commented by asabatyou at 2015-03-31 23:32
http://yaplog.jp/osuman3/archive/258に書いてある事も面白いので、こちらもどうぞ。

しかしこれが作られた時、アメリカはベトナム戦争の真っ最中だったそうですが、そのアメリカがフルボッコされる映画なんてよく作りましたね。
よその国が作るならまだしも、アメリカ自身(日本との合作だけど)がやってしまうんだから凄いです。
この反省点を活かして「ミッドウェイ」が作られたそうですが、あれは肝心の映画自体の出来が微妙だったかな…。