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耳をすませば

今日は元から自宅にあったブルーレイの、「耳をすませば」を見ましたので、それについて書きます。


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スタッフ
監督 : 近藤喜文
原作 : 柊あおい
脚本、絵コンテ、制作プロデューサー : 宮崎駿
音楽 : 野見祐二
制作 : スタジオジブリ


キャスト
月島雫 : 本名陽子
天沢聖司 : 高橋一生
月島靖也 : 立花隆
月島朝子 : 室井滋
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵 : 露口茂
西司朗 : 小林桂樹


ストーリー
読書好きの中学3年生月島雫は、父の勤める図書館へよく通うが、自分の読む本を全て先に借りて読んでいる「天沢聖司」の名前に気がつく。
その天沢聖司が同級生だと知るのに時間はかからなかったが、天沢聖司のことが何かと気になる雫。
ある日、図書館への道で不思議な猫を見つけ、その猫を追いかけると、猫は小さなアンティークショップ「地球屋」へ入っていった。
雫はその店の主人である老人の西司朗と出会い親しくなっていくが、彼は天沢聖司の祖父で、聖司がバイオリン職人になる夢を持っていて、イタリアへ留学する事まで知ってしまう。
自分の目標や夢に向かって順調に進んでいる聖司と比べて、自分には何もなくて焦る雫。
そこで雫は、地球屋にあったフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(通称バロン)という猫の人形を主役にした、物語を書き始めるが・・・。


レビュー
柊あおいさん原作の少女漫画「耳をすませば」を、スタジオジブリが劇場アニメ化したもの。
「耳をすませば」は柊さんの連載作2本目だったそうですが、設定が少女漫画の割に地味で発表当時は人気が出ず、当初長期連載を想定していたが連載4回目で終了したようです(前作の「星の瞳のシルエット」は、大ヒットしたらしい)。
ですが、掲載された雑誌を見た宮崎駿さんがこれを見て気に入り、アニメ映画化されました。
柊さん自身以前から宮崎さんのファンだったのですが、宮崎さんが本作品の映画化を希望しているという話を担当からの電話で聞いた際、それが信じられず、思わず「冗談でしょ」と返事をしたんだとか。
原作では雫達が中学1年だけど、こちらでは中学3年生になっていたり、聖司が打ち込んでいるのは原作では絵画、こちらではバイオリン製作になっているなど、異なる所がいくつかありますが、基本は原作を知らない人でも何も問題なく楽しめます。
さて「耳をすませば」といいましたら、鬱になることで有名なアニメでもありますが、これは正直納得できてしまいます。
このアニメを簡単にいいますと、キャッチコピーの「好きなひとが、できました」のとおり、好きな人ができて結ばれたり、やりたいことまであってその道に進むという、あまりにも充実しすぎている人生を見せつけられてしまうのですから、ダメージを受けるのは当然の結果と言えるでしょう。
私は後半の雫みたいにやりたいことを見つけてやり始めたのは良いけど、全然良い感じにやれなくて、「物語を書きたいと思っているだけじゃ駄目なんだ・・・。もっと勉強しないと駄目なんだ・・・」と自分の未熟さを知ってしまうところが印象に残りました。
実際「耳をすませばのなにが見ててつらいって、リア充云々じゃなくて、雫が自分の信じる才能と情熱だけで作品創りができるって思ってるところが中二病だったころの自分を思い出してつらい。雫は早い段階で眼が覚めたけどな。」や、「「耳をすませば」は、 "中学生の恋物語"と思って見ると欝になるけど、 "未熟なクリエイターの物語"として捉えると、雫の言葉の一つ一つが意味を持ってきて、 こういう感性は無くしてしまったなと自分を振り返り鬱になる。 _人人人人人_ > 結論:欝 <  ̄^Y^Y^Y^Y」と語っている人もいました。
このアニメに言える事は、舞台こそ現実だけどそれ以外はファンタジーです。
それにしてもまだ中学生なのに、その好きになってしまった相手と結婚まで約束してしまうのは、いくら何でも早すぎではないでしょうか(笑)。
人生は常に出会いと別れの繰り返しですから、ひょっとしたら「この人こそ自分が求めていた人だ!」と出会う日がいつか来るかもしれないのに、そこまで考えないのは、多分雫や聖司が若いからな(笑)?
他にも雫が物語を書いている時、すっかり自分の世界に入っていて周りが見えなくなっていることがありましたが、ここが「風立ちぬ」(2013年版)の堀越二郎を思わせました。
おそらく、二郎の原点かもしれません。


予告編です↓



しかし無事結ばれた雫と聖司ですが、聖司のやっていることはストーカーそのものだったりします(笑)。
雫が読んでいる本に必ず彼女より前に読んで名前を記入したり、雫に印象に残ってもらうようにする為に嫌味な態度をとったり、バイオリン職人を夢見ていてそれに向かっていることを話したりとかね。
それでも聖司が悪く見られないのは、彼がイケメンだからかな?
ところどころに、雫を気遣うシーンがありますし。
それと原田夕子(雫の親友)の父役である中村晴彦さんという人は、プロの俳優や声優でもなく、一般人だそうです。
「とんねるずのハンマープライス」という視聴者参加オークション番組で、出演権利を落札したみたいですが、セリフは「おかえり」の一言のみでした。



出典
画像1:耳をすませば - 作品 - Yahoo!映画.html
画像2:杉村 耳をすませばの画像集 [1] _ 完全無料画像検索のプリ画像!.html


参考サイト
【耳をすませば】感想と考察 「恋愛が辛い」「あの時こうしていれば」「胸が苦しい」「朝焼けが鬱」 _ ホイミ速報 2chのニュースと画像のまとめ.html
「耳をすませば」で鬱になるTwitter民のツイートが面白い - NAVER まとめ.html
耳をすませばとは- ニコニコ大百科.html
耳をすませば - Wikipedia.html
恐るべきストーカー男『耳をすませば』の天沢聖司に見る恋愛の駆け引き - NAVER まとめ.html
耳をすませばとは【ピクシブ百科事典】.html

by asabatyou | 2016-07-11 15:11 | アニメ | Comments(3)

Commented by asabatyou at 2020-08-19 18:08
「耳をすませば」については、https://cinema.ne.jp/recommend/mimisuma2017012707/に書いてある事も参考になります。

一番印象に残っているのが、「宮崎駿が目指したのは、“あこがれのラブストーリー”でなく“タイムリミットのある現実の青春”だった!」の部分です。

主人公達が中学3年生なので、進路や将来に向けて考えたり行動しなければならないというのが、明確になりました。

雫が自分が考えた小説が良い感じに書けなくて、「書きたいだけじゃ、駄目なんだ…。もっと勉強しなきゃ駄目なんだ…」という現実を突き付けられるシーンがありますが、親しくなった地球屋の主人は「雫さんの切り出したばかりの原石を、しっかり見せてもらいました。よくがんばりましたね。あなたはステキです。慌てることはない。時間をかけてしっかり磨いて下さい。」と優しく言ってくれます。

これも時間は確かに有限だけど、君達はまだ若い、勉強する時間は沢山ある。
だから、これから自分の魅力をしっかり磨き上げてください、という若者へのメッセージだそうです。

他にも雫が夢の中で「早く!」と急かされて、本物の鉱物を見つけたと思ったら、実は鳥のヒナの死骸だったというシーンもありますが、これは小説を書く事ばかり考えて、それ以外を疎かにしている事を表しているようです(それが原因で雫が家族から怒られた時、「高校なんて、行かない!!」と怒鳴るシーンもある)。

そう思うと、色々納得出来ます。
正直、ラブストーリー以上に…。
Commented by asabatyou at 2020-08-19 21:05
ただツイッターでもいくつか書きましたが、夢を追うのは本当に大変です。

特に芸能界などの特殊な世界で働くのは尚更で、選ばれないと仕事になりませんし、どうしても選ばれる人と、そうでないとの差が出てしまいます。

例え憧れの世界に入れても、同じ実力を持つ者との生存競争に勝たねばならないという、過酷な現実が待っています。

かと言って失敗を恐れて何も行動しないと、晩年になって「あの時、こうすれば良かった」と後悔するハメになるので、人生や現実は難しいです…↓


https://twitter.com/asabatyou/status/1276153388611313664、

https://twitter.com/asabatyou/status/1289208911690477569、

https://twitter.com/asabatyou/status/1277596685095497730


「フェルミ研究所」に「やりたいコトを見つける方法」がありますが、こちらも参考になります↓

https://www.youtube.com/watch?v=Vpl6FPNPM2A
Commented by asabatyou at 2021-12-12 22:21
雫と聖司が今結婚を約束するのは早すぎだろと思いましたが、よく考えてみたら、この2人が大人になって結ばれる可能性はありえます。

何故なら同級生である以上、昔からお互いを知っているので安心感があり(親同士が、知り合いの可能性もある)、実は好きだった、気になっていた、片思いをしていたのをきっかけに急接近し、結婚したりするパターンがあったりします(同窓会や、偶然再会したのをきっかけに)。

それで昔と比べて可愛くなっていた、カッコ良くなっていた、良い意味であの頃と変わっていないとなれば、尚更です。

実際、声優の井上喜久子さんは、高校時代の同級生と結婚したらしいですから(娘の井上ほの花さんも、声優や歌手として活動中)。


詳しくは、こちら↓


同窓会 - Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E7%AA%93%E4%BC%9A)、


誰もが一度は考える_ 「同級生との恋愛」成功例&失敗例(1_3) - ウレぴあ総研
(https://ure.pia.co.jp/articles/-/17348)、


同窓会には恋愛の種がたくさん!? 元同級生への恋心が燃える理由 _ URANAI STYLE -恋愛・結婚・縁結び・成就-
(https://uranai.style/11078)、


同級生と結婚したカップルに聞いた! 交際のきっかけは? _ 恋学[Koi-Gaku]
(https://koigaku.machicon.jp/column/263220/)、


同窓会は出会いの宝庫!気になる同級生と恋愛に発展させるコツをご紹介♡ - ローリエプレス
(https://laurier.excite.co.jp/i/Folk_1965812)、


井上喜久子 - Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%96%9C%E4%B9%85%E5%AD%90)、


井上ほの花 - Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E3%81%BB%E3%81%AE%E8%8A%B1)