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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。

シン・ゴジラ

昨日は映画館で「シン・ゴジラ」を見ましたので、そのことについて書きます。


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スタッフ
総監督、脚本、編集 : 庵野秀明
監督、特技監督 : 樋口真嗣
准監督、特技総括、B班監督 : 尾上克郎
音楽 : 鷺巣詩郎、伊福部昭


キャスト
矢口蘭堂(内閣官房副長官) : 長谷川博己
赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官) : 竹野内豊
カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使) : 石原さとみ
ゴジラ : 野村萬斎


ストーリー
ある日、東京湾から見たこともない謎の巨大生物が現れた。
その巨大生物は、大戸島の「呉爾羅」伝説に基づいて「ゴジラ (Godzilla)」と名付けられるが、奴にはあらゆる攻撃が一切通用しなかった。
そんなゴジラを倒す為に、とうとう核攻撃が実行されそうになり・・・。


レビュー
「ゴジラ FINAL WARS」から12年後に作られたゴジラシリーズ第29作目で、「GODZILLA ゴジラ」(2014年版)の世界的大ヒットにより、本場のゴジラ映画が作られることになりました。
総監督と脚本が、「新世紀エヴァンゲリオン」や「ふしぎの海のナディア」などで有名な庵野秀明さんであることから、ゴジラとエヴァンゲリオンがコラボした様々なイラストや、商品が発表されました(実は「クレヨンしんちゃん」にもゲスト出演しており、「しんちゃん対シン・ゴジラだゾ」が2016年7月22日に放送されました)。
タイトルの「シン・ゴジラ」も庵野監督が命名したそうですが、「シン」の部分は「新」、「真」、「神」などの意味が含まれているようです。
キャッチコピーが「ニッポン対ゴジラ。」になっている事もあって、ストーリーは現代の日本を舞台に、ゴジラと人類の死闘を描いたものになっています。
過去作品との関係は不明ですが、人々がゴジラの存在を知らないことを考えますと、どうやら一切繋がりがない完全に独立した世界観だと思います。
ゴジラの外見はかつて1954年に作られた第1作目に戻った感じで、音楽や効果音、鳴き声も昔のものが使用されていましたが、それ以外は何だか見ていて違和感を感じてしまいました。
ネタバレ防止の為にあえてここでは言いませんが、「えっ!?ゴジラでこれやっちゃうの!?」と言いたくなる部分が多いです。
「GODZILLA ゴジラ」(2014年版)は声が少し違っていたり、放射能火炎がエネルギーの消耗が激しいからここぞという時にしか使わないという違いはありましたが、基本はゴジラらしかったです。
ですがこちらはほんの少しだけ、ゴジラじゃない感がありました(当然あれよりは、ゴジラらしいけど)。
石原さとみさん演じるヒロインも、ミスキャストとしか思えませんでした。
キャラとしてはクールビューティ系、もしくは大人の女性タイプだしょうけど、私が思うにもしアニメやゲームのキャラだったら、少佐こと田中敦子さんが演じそうな感じの方が相応しかったです。
音楽が明らかにエヴァンゲリオンとしか思えない曲があったのですが、作曲が同じ鷺巣詩郎さんという方だからでしょう。
思わず笑ってしまい、話が頭に入ってこなかったです(笑)。
ちなみに本作の人類は、みんな内閣府の若手官僚ばかりフューチャーされていて、一般市民はほんの少しだけの登場で台詞やドラマが何もなく、本当にただゴジラから逃げるだけの記号としか描かれていません。
これについてですが、庵野監督がエヴァンゲリオンを作った時に味わった苦しみを基にしているのでは?と解釈されているみたいです。
庵野監督はエヴァンゲリオンをヒットさせたのは良かったのですが、テレビ版の第19話「男の戦い」以降、原画や台本を予告編にするというアニメ制作の遅れが目立ったり、最終回もこれまでのストーリーとは一切関係ない話が流れて、綾波レイが人間になったり、エヴァが一切出てこない学園モノになってたりと、色々と酷い有様だったようです。
これが原因でこれまで絶大な人気を誇っていた庵野監督が、一転大酷評にさらされ、ファン達も大ブーイングで社会問題になってしまいました。
つまりエヴァンゲリオンの失敗で、庵野さんは観客の意見を見たくなくなったのではないかと・・・。
もしそうなら主人公とゴジラばかりで、一般市民達に何も存在感がないのも納得出来ます。
実際デスクワークのシーンが多いのも、アニメ制作現場を思わせるそうですから(アニメ制作現場のリアルな描写を徹底した、「SHIROBAKO」というアニメと非常に重なっているという)。


予告編です↓



私がこの映画で一番驚いたのは、てっきり全部CGだと思っていたゴジラが実はモーションキャプチャーを使っていて、さらにモーションアクターとしてゴジラを演じたのが、野村萬斎さんだったことです。
野村さんは「陰陽師」シリーズや、「風立ちぬ」(2013年版)、「GAMBA ガンバと仲間たち」といった数多くの名作やヒット作に出演した狂言師の方ですが、まさかゴジラの中の人になる日がくるとは思ってもいませんでした(実際彼がゴジラを演じている時の写真も、公開されている)。
本当に人生とは、何が起こるか分からないものです。
怪獣ってこんな感じだろう?というステレオタイプな動きではなく、物静かでゆったりしていて必要以上に動くことはない、だけど動く時はとことん派手に動くのが印象に残りました。
どうしてモーションキャプチャーかといいますと、CGだけでは限界があったからみたいです。
モーションキャプチャーのゴジラといいましたら、「GODZILLA ゴジラ」(2014年版)でゴジラを演じたアンディ・サーキス氏が有名ですが、サーキス氏のパワフルで豪快なゴジラも良いけど、静と動のギャップや差がある野村さんのゴジラも捨てがたいです。
私が思うに、野村さんにはまたゴジラを演じてほしいです。



出典
画像1:日本版ゴジラ初のフルCG!映画「シン・ゴジラ」の最新予告編映像が解禁 – Japaaan 日本文化と今をつなぐ.html
画像2:『シン・ゴジラ』予告編に海外ファンも大熱狂! 「やっぱり東宝のゴジラが最高」 - AOLニュース.html


参考サイト
「シンゴジラ」の「シン・解釈」 ゴジラは庵野監督自身の葛藤や過去のトラウマの象徴だった! 批評・解説・考察・評価(ネタバレ) - Machinakaの日記.html
シン・ゴジラ - Wikipedia.html
『シン・ゴジラ』でゴジラを演じたのは野村萬斎さんと判明、驚きと期待の声が集まる「ますます観たい」「ゴジラ萬斎」「ややこしや!」 - Togetterまとめ.html
シン・ゴジラが野村萬斎だと判明!ちょ、どういうことww - NAVER まとめ.html


参考動画
「シン・ゴジラ」製作舞台裏! 12年ぶりの最新作 エヴァ庵野秀明が描く ゴジラの世界、こだわり、理想、演出 - YouTube.html
シン・ゴジラ役は野村萬斎だった 329人目のキャストが判明 - YouTube.html
『シン・ゴジラ』狂言師・野村萬斎がゴジラを演じていた! - YouTube.html


参考文献
この映画のパンフレット
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by asabatyou | 2016-08-02 06:21 | 特撮、モンスター | Comments(13)
Commented by まんじゅう at 2016-08-02 21:12 x
■一般市民達の存在感
あくまでも、私の個人的な意見ですが・・・。

私は、ゴジラシリーズの、特に平成以降の作品ほぼ全てで、ドラマ部分に不満を感じています。と言うのも、ゴジラのドラマ部分は、無理矢理ゴジラと絡めているように感じるものが多く、その結果、ドラマも、ゴジラを魅せることも、中途半端に感じることが多いです。
無理矢理で中途半端なドラマを作らずとも「ゴジラと戦う!」ただそれだけで、大人向けでしっかりとした映画は創れる、私はずっと、そう感じていました。

要するに、
庵野さんも、私と同じように、ゴジラのドラマ部分に、無駄を感じていた!ってことはないですかね?

■エヴァンゲリオンの19話以降
あれ失敗なんですか?

私は、エヴァンゲリオンの表面的な楽しさしか知らない、にわかファンです(笑)
19話以降に関しても、普通に考えたら、あの内容がファンに受けるとは到底思えないので、何があったかは知りませんが、庵野さんは酷評を承知で狙ってやった・・・としか、私には思えません。
なのでもし、狙ってやったのなら、ファンにとっては失敗でも、監督にとっては成功とは言えませんか?
それに以前、庵野監督と永井豪先生が対談した際、庵野監督は「デビルマンでの、ヒロインの首が衝撃的でトラウマになり、それが、自分の作品作りの根っこにある。」というようなことを話していました。
そして「ファンに、喜びや感動を与える以上に、衝撃を与え、見る人にゲーロを吐かせたい。」というようなことも話していました。

そこから推測できるのは、庵野監督って、ウケが悪いのを承知で、19話以降のような作品を作れそうな人で、記録より記憶に残る作品作りも出来ちゃう人、ではないですか?

まーあくまでも、私の個人的な意見ですけどね。
Commented by asabatyou at 2016-08-03 15:50
平成ゴジラについてですが、「ゴジラvsキングギドラ」で矛盾点が多いので、結局あのゴジラが何者か分からないですし、歴史が変わってしまったので、後のシリーズと辻褄が合わないのが気になります。
ミレニアムシリーズも、毎回第1作目以外の出来事をなかった事にし、ストーリーもただゴジラに大切な人を殺されたから、その仕返しみたいな感じで面白みがなかったという印象を受けました。
かと言って昭和ゴジラシリーズも、「モスラ対ゴジラ」以降はふざけてるとしか思えない描写があるのも、確かですが・・・。

エヴァンゲリオンは、全部見たことはないので詳しい事は言えませんが、19話以降はこうなる事を分かっていてやったという事でしょうか?
もしそうだとしたら、狙い通りになったわけですから、おっしゃる通り成功したと言えます。
Commented by まんじゅう at 2016-08-04 07:49 x
お返事ありがとうございます。

念のため、平成に比べ、昭和のドラマが素晴らしい、という訳ではないです。
昭和のドラマにも疑問に感じる部分はあります。しかし、よりリアルに描こうとしている平成の方が、ドラマの設定に無理があったり、違和感が大きい、という感じです。

ところで、

色々な方のシンゴジラのレビューを読むと、一般市民のドラマがないことを追求したものが多くありました。ところが私は、そのどれを読んでも、共感できるものがなかったんです(私の感覚がズレているだけかもしれませんが・・・)。

私は、過去のゴジラシリーズの(一番の)弱点はドラマ部分だと思っています。ダメな理由にスポンサーも絡んできそうなので、単純に作り手が悪いとは思っていません。

しかし、ドラマ部分が弱点なら、排除すれば良い。
ずっとそう思ってきて、今回そういうゴジラ映画だったので、同じようなことを考える人もいるんだなーと嬉しく思ったのですが、そういうアプローチのレビューを見かけないので、みんなは、それに対してどう思っているんだろう・・・と、そう感じて質問させていただきました。

Commented by まん at 2016-08-04 12:26 x
すでにご存じかもしれませんが、面白いレビューを見つけたので、アドレスを添付します。
石原さとみのキャラに関しても、私と同意見で、なかなk興味深いレビューでした。

もし、暇な時間があれば、ご一読ください。

http://azanaerunawano5to4.hatenablog.com/entry/2016/08/03/213846
Commented by asabatyou at 2016-08-04 18:30
つまり「シン・ゴジラ」で人間ドラマを一切描かず、完全に内閣府とゴジラの戦いを描いたのは正解だったという事になりますね。
今回のゴジラを見た時、特殊な組織や三枝未希のような空想的な雰囲気の人物がいなかったので、リアリティ重視のような気がしました。
実際プロデューサーの佐藤善宏さんは、本作について「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけ」と述べているそうですし。
Commented by まんじゅう at 2016-08-04 21:40 x
Yahoo映画で4.0点超えしたゴジラは、現時点で1作目とシンゴジラだけなので、そういう意味では、世間の評価も高いみたいだし、少なくとも、間違いではなかったってことですよね。

だからって、この先のゴジラシリーズでこういうのが続いちゃうと、飽きるんですよねぇ(笑)

でも俺は、リアルでもファンタジーでもOKなんです。理想の展開は、ゴジラVS五式支援機士ユウヒです。
あるいは、テコンVと戦って、ゴジラが勝つとか(笑)
まあ、それをやるためには、高度なセンスが必要なんですけどね。
Commented by asabatyou at 2016-08-05 13:05
そのことで思ったのですが、このゴジラは何だか他作品とのコラボが目立ちます。
監督が庵野秀明さんなので、「新世紀エヴァンゲリオン」と共演した絵や商品が作られたり(タイトルが「ゴジラ対エヴァンゲリオン」→http://www.shin-godzilla.jp/gvse/、http://www.evastore.jp/pc/godzilla-eva.html)、「クレヨンしんちゃん」にも「しんのすけ対シン・ゴジラ」でゲスト出演しました(http://www.henshin-hero.com/archives/4902942.html)。
他にも「スーパーロボット大戦X-Ω」にも、ミレニアムシリーズのゴジラと機龍(通常版と、エヴァンゲリオンカラーの2種類が登場している)が期間限定ではありますが、登場しているみたいです(http://www.4gamer.net/games/307/G030704/20160802035/、http://srw-x.suparobo.jp/)。
モンストにも登場しているようです→http://www.monster-strike.com/news/20160729_1.html
Commented by まんじゅう at 2016-08-06 19:28 x
確かに、コラボ多いですね。
でも、それだけコラボ多い割には、定番の指人形出ませんね。
Commented by asabatyou at 2016-08-07 18:29
「定番の指人形出ませんね。」

そう言われてみれば、90年代の時は指人形があったような気がしました。
私も幼い頃、昭和版のメカゴジラ(1か2かは覚えていません)の指人形を持っていた覚えがあります。
確かキングギドラかメカキングギドラの、指人形も持っていたような気がします。

後「シン・ゴジラ」についてですが、怪獣や怪物という単語が出てこなかったのも印象に残りました。
もしあのような巨大生物が出現した場合、怪獣や怪物という事はおそらくないでしょうから、言わなくて正解だったと思っています。
Commented by エースロボット改 at 2016-08-27 21:25 x
今さらですが私もシン・ゴジラの感想です。
だいたいのところは他の人と大差ないので割愛して、特に感じ入ったところだけを述べますと、とかく状況の絶望的さに反比例してドラマパートに陰気さがなかったと思いました。
会議のときの音楽の明るさもそうですが、登場人物がみんなハキハキと話していて、会話がとんとんと進んでいくので、沈んでいる暇はなく「次はどうなるんだろう?」と感じてばかりいました。
また、身振り手振りやアクションもおおげさなくらいわかりやすくて、パソコン持ってはしゃぎまわったりと、何か状況が変わるんだなということが一目でわかりました。
全体を見てもそうですが、「停滞」ということがまったくない映画だと思いました。あとは、この手の作品だと最後まで分からず屋に徹して怪獣に殺される、悪玉や憎まれ役のキャラが出ることが多いですが、その手の要素がなくて登場人物全体に好感が持てるのも、テンポがよくなる理由だったのかもとも感じました。
Commented by asabatyou at 2016-08-28 10:23
言われてみれば、確かにそうですね。

それと登場人物がみんなハキハキと話す事についてですが、主人公が官僚や政治家達である事、その人達は早口で喋る事から、そうなったらしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZAQMAFdfAQYで、その事について語られています。
Commented by asabatyou at 2016-09-07 18:07
「シン・ゴジラ」と「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの戦闘曲を比較したり、合わせてみた動画を見つけました↓
https://www.youtube.com/watch?v=U8LTgh3WLJ0

ゴジラにあるエヴァみたいな曲は、今までてっきり「ヤシマ作戦」のBGM(https://www.youtube.com/watch?v=p8f2pMxXJwA)をアレンジしたんだと思っていたら、実際は戦闘曲を殆どそのままの状態で使っていたようです。

私はメイキング映像で使われたものが、お気に入りです↓
https://www.youtube.com/watch?v=66SAVZ4JxY8
Commented by asabatyou at 2016-09-08 19:35
「シン・ゴジラ」で使われた、エヴァンゲリオンみたいな曲が気になりましたので、少し調べてみました。

元々は「ヤシマ作戦」のBGMと言われている、「DECISIVE BATTLE」が最初に作られて、さらにリズム部分のみをとった別アレンジ楽曲「Spending Time in Preparation」も作られたようです。

「シン・ゴジラ」や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」で使われたのは「EM20」といい、「DECISIVE BATTLE」や「Spending Time in Preparation」がベースになっているんだとか。

実はその「DECISIVE BATTLE」も元ネタがあり、「007 ロシアより愛をこめて」の「007 Takes The Lektor」みたいです。

どうやら「踊る大捜査線」にも、「DECISIVE BATTLE」や「Spending Time in Preparation」をアレンジした楽曲が使われているみたいです。

比較映像がありました↓
http://www.nicovideo.jp/watch/nm6432157

詳しくはこちら↓
http://dic.nicovideo.jp/a/decisive%20battle、
http://dic.nicovideo.jp/a/em20