ブログトップ

asabatyouのなんでもブログ2

asabatyou.exblog.jp

タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。

帰ってきたヒトラー

昨日は録画した「帰ってきたヒトラー」を見ましたので、それについて書きます。
前から興味がありましたが、やっと見る事が出来ました。


a0265223_17105018.jpg
a0265223_17154769.jpg
スタッフ
監督、脚本 : デヴィッド・ヴェンド
製作 : ラース・ディートリヒ、クリストフ・マーラー
撮影 : ハンノ・レンツ
原作 : ティムール・ヴェルメシュ


キャスト
アドルフ・ヒトラー : オリヴァー・マスッチ
ファビアン・ザヴァツキ : ファビアン・ブッシュ
クリストフ・ゼンゼンブリンク : クリストフ・マリア・ヘルプスト
カッチャ・ベリーニ : カッチャ・リーマン
フランツィスカ・クレマイヤー : フランツィスカ・ウルフ


ストーリー
第2次世界大戦の終戦が迫った1945年。
ドイツの敗北が決定的となり、ナチスの総統アドルフ・ヒトラーは自殺した・・・、と思っていたら何と現代へタイムスリップしてしまった!!
何もかも変わってしまった世界に初めは困惑するヒトラーだったが、テレビ番組制作会社のフラッシュライト社に所属している、フランク・サヴァッキと出会った事でその運命が大きく変わる事になる。
何と彼はヒトラーそっくりの芸人だと勘違いされ、さらにテレビまでにも出演し、一躍人気者となってしまう。
自身が現代へ来た事を一冊の本にまとめ映画化もされたが、これらも大ヒットし、ヒトラーの人気はとどまる事を知らない。
だが気付いている者は、誰1人いなかった。彼が過去の時代からやって来た、ホンモノである事を・・・。
果たして世界は、どこに導かれるのか・・・?


レビュー
同名の風刺小説を映像化したブラックなコメディ映画で、もしもヒトラーが現代に蘇ってしまったら…、を描いた内容になっています。

ヒトラーといったらドイツでは今現在でもタブーとされていて、ナチス式敬礼をしたり「ジークハイル」と言ったりするなどが禁止されているほどで、拒絶されるばかりで馴染めるわけがないと思ってしまいがちです。
しかしこの映画では真逆で、ヒトラーが普通に街中を歩いていても、別に嫌悪感を抱かれていないどころか、移民や少子化などのドイツが抱えている問題を聞き入れているので、人気者になる驚きの状態が描かれています(テレビで演説をする時も、あえて人々が沈黙するまで待ってから始めるという、昔と変わらぬやり方であった)。

最初はかなりコミカルタッチで描かれていて、ヒトラーも普通のおっちゃんに見えてしまうのですが、終わり頃でサヴァッキがヒトラーがモノマネ芸人ではなく、1945年からやって来たホンモノである事を知ってから、シリアスになっていきます。
「こりゃ大変だ!早くアイツを止めないと!」と周囲に危機が迫っている事を伝えますが、結局失敗しサヴァッキは精神病棟に入れられて、ヒトラーも現代で知り合った人達を何人か手下にして引き連れていたり、一般市民にもヒトラーの信者は依然増え続けているという、何とも後味の悪い結末となっています。
ギャグも完全になくなって、ヒトラーが今までと別人かと思えるほど、一気に不気味に見える恐ろしさです(しかも元々頭が良いので、インターネットやメールアドレスといった現代的な物も、すぐに慣れて適応してしまった)。

ヒトラーといいましたらユダヤ人虐殺で有名で、そんな彼を我々が皮肉ると思ってしまいがちですが、ここでは真実が分かってヒトラーを抹殺しようとするサヴァッキに、「私を怪物と呼んだが、そんな私を選んだのは、君達国民ではないか」、「君は決して私から逃れられない。私は君の一部だ」と逆に皮肉られてしまいます。なんてこった・・・。

ヒトラーが一般市民と会話するシーンは、ヒトラー役のオリヴァ―・マスッチが実際にベルリンなどの街中に現れ市民と対話するアドリブ形式で撮影されており、ドキュメンタリー的な部分もありますが、ドラマも見逃せずかつてヒトラーに家族を殺されたユダヤ人の老女(認知症だったのに、ヒトラーを見た途端全てを思い出す)と、因縁の再会するシーンもあります。

キャッチコピーに「笑うな危険」とあり、まさにその通りの映画ですが必見です。
私が思うに「総統閣下シリーズ」としてネタにされる事で有名な、「ヒトラー ~最期の12日間~」とセットで見る事をオススメします(本作の映像が一部流用されており、有名な側近との会話中に激昂するシーンを、パロディにしたと思われるシーンもある)。
「最期の12日間」は本来ヒトラーが生きている時代で何があったかを描き、こちらはその後(?)をやっているので、ある意味続編とも言えます(製作会社も同じ、コンスタンティン・フィルムである)。
ヒトラーの秘書となった、クレマイヤー嬢もカワイイし♪



予告編です(本編にある一部の映像と、セットになっているものもあり)↓






それにしても実在した悪人や犯罪者で、ヒトラーほど有名で人気がある人は中々いないのでは?
確かに彼のやった事は決して許される事ではありませんが、名前や見た目や経歴、一度見たり知ったら忘れられない強烈なインパクトや、人々を魅了するカリスマ性があったのは、間違いない事実です(ピクシブ百科事典やアニオタWikiにも書いてあるが、悪のカリスマという言葉が似合う)。
これまでヒトラーを題材にした映画や、漫画などが数多く存在するのが何よりの証拠で、今現在も「総統閣下シリーズ」としてネタにされたりしているので、今後もヒトラーやナチスは色んな意味で語り継がれるでしょう。



出典


参考サイト

[PR]
by asabatyou | 2017-07-01 11:09 | 映画 | Comments(1)
Commented by asabatyou at 2017-07-04 22:45
「ヒトラー ~最期の12日間~」でブルーノ・ガンツ氏が演じたヒトラーは、枯れていて悲壮感がありました。
でもこちらのヒトラーは、演じたオリヴァー・マスッチ氏が本物よりも若い40代な事や、新しい野望の実現のために動き出すので、余裕や力強さがあり(特に後半)、まさに野心家という言葉が似合います。
なので、「最期の12日間」とは対照的です。

日本語吹き替え版でのヒトラーの声は、「最期の12日間」では今は亡き大塚周夫さんで、こちらでは飛田展男さんが演じました。