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欲しがる女

昨日は録画した「欲しがる女」を見ましたので、その事について書きます。
以前から興味がありましたが、やっと見る事が出来ました。


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スタッフ
監督 : セバスチャン・マルニエ
製作 : キャロリーヌ・ボンマルシャン
撮影 : ロラン・ブリュネ


キャスト
コンスタンス・ボーヴォ : マリナ・フォイス
オ―ドリー・パイユロン : ジョセフィーヌ・ジャピ
フィリップ・フェラン : ジェレミー・エルカイム
ジル・ランキャン : バンジャマン・ビオレ
アラン : ジャン=リュック・ヴァンサン


ストーリー
職を解雇され生活に困った、中年女のコンスタンス。
若い頃勤めていた不動産会社の求人情報を見て、パリを離れ地元へ戻る。
しかし、元の勤務先の社長は彼女を雇う意思は毛頭なく、採用されたのはオードリーという20歳の女性だった。
コンスタンスは「あの若い女さえいなければ、私が採用される。」と思い込み、彼女に近づき、あの手この手で退職させようと頑張る。


レビュー
フランスで作られた、官能サスペンス映画。
簡単に言ってしまえば、若さに嫉妬するオバハン(実年齢以上に、老けて見える)がどんどんエスカレートして、そして遂にはムッコロしてしまうひでぇ話であります。
確かに若い子が羨ましくて、目の敵にしたくなってしまう気持ちは、よく分かります(お肌ツルツルでスベスベで瑞々しいし、それで色が白い人もいる)。
でもこの主人公はその娘のフェイスブックを調べたり、彼女をストーカーしたり覗き見するなど、やっている事は完全に犯罪で変態そのものです。
「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンや、「愛と憎しみの伝説」のジョーン・クロフォード(演:フェイ・ダナウェイ)と同類です。

所謂悪が勝利するパターンの作品ですが、「帰ってきたヒトラー」は世界は再びヒトラーの脅威にさらされるのだろうか?という恐ろしげな結末でしたが、こちらはまったく成敗される事なく終わってしまうので、胸糞悪いだけです。

殺人を犯しておきながら何事もなかったように平然と振る舞い、オードリーのデスクを乗っ取りのうのうとする吐き気を催す邪悪ですが、ここで彼女は痛恨のミスを犯してしまいます。
すっかり油断していた為、元同僚の男性にその様子をばっちり見られてしまったのです(「何でこいつ、亡くなった子のデスク知っているんだ?・・・まさか」と、怪訝な表情で見ている)。
納得出来ない状態で終わった映画ですが、悪事をすればいつか必ずばれる日が来ますし、いずれにせよこの主人公に明るい未来や希望はありません。自業自得とはいえね。
もしも「名探偵コナン」の登場人物だったら、最後は当然逮捕されて、これらのBGMが聞こえてきそうです(笑)。
そして「全部あの女が、悪いのよ!!私から全てを奪ったあいつが、どうしても許せなかったのよぉぉぉぉぉぉぉぉ~!!」と逆恨みと逆ギレしながら、号泣すると(笑)。
もう先の展開が読めちゃったよ、おい(笑)。



予告編です↓
こちらにも書いてありますが、コンスタンスは何らかの人格障害かもしれません。
いくらオードリーが気に入らないとはいえ、自己中心的でやる事が度が過ぎていますし、普通ではありません。

また一応エッチシーンが3回ぐらいありましたが、別にあってもなくても良いかな。
確かにいやらしい体をしてるけど、そんなに重要なシーンでもないし。

サスペンス映画という事になっているものの、淡々と進んでいき緊張感もないので(あるのは、オードリーに後ろからゆっくり近付くシーンぐらい)、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」(1960年版)のようなノリを期待すると、肩透かしを食らいます。



出典


参考サイト

by asabatyou | 2017-07-06 17:54 | 映画 | Comments(0)