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asabatyouのなんでもブログ2

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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。

2017年 02月 25日 ( 1 )

昨日は今月の12日に買ったDVDの1枚、「狼男(かつては「狼男の殺人」という邦題でしたが、今現在は原題を直訳した「狼男」というタイトルで、定着しています)」を見ましたので、その事について書きます。


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スタッフ
監督、製作 : ジョージ・ワグナー
脚本 : カート・シオドマク
撮影 : ジョセフ・A・ヴァレンタイン
音楽 : チャールズ・プレヴィン(ノンクレジット)
メイキャップ : ジャック・P・ピアース


キャスト
狼男/ラリー・タルボット : ロン・チェイニー・ジュニア(クレジットでは、ロン・チェイニー)
ジョン・タルボット卿 : クロード・レインズ
グエン : イヴリン・アンカース
ベラ : ベラ・ルゴシ


ストーリー
兄を亡くしたラリー・タルボットは、故郷のウエールズに帰って来た。
彼は骨董屋の娘グエンに一目惚れし、グエンに近づき彼女の友達であるジェニーと一緒に、ジプシーの占い師ベラの幌馬車に行った。
だがその時ジェニーが狼に襲われてしまいラリーは助けようとしたが、結局助けられず自分も狼に噛まれてしまった。
その影響でラリーは凶暴な狼男に変身して、夜な夜な殺人を繰り返し、遂にはグエンにまで襲いかかってしまう…。


レビュー
ヨーロッパ、もしくは世界中にある人狼伝説をヒントにして、「魔人ドラキュラ」や「フランケンシュタイン」(1931年版)などで有名なユニバーサルが映画化したもの。

ユニバーサルで狼男といいましたら、以前「倫敦の人狼」という映画を作っているのですが、こちらは変身した後でも服を着替えたり、言葉を理解する知性を保っていたようです。
ですが本作は差別化を出す為か、変身した後は完全に人間の意識を失い、見た目もより獣人らしくなって、銀に弱いという設定が追加されました。

さて本作を語る上で欠かせないのが、やはり狼男役のロン・チェイニー・ジュニアでしょう。
チェイニー・ジュニアは、1906年アメリカのオクラホマ州出身で、その名の通りにロン・チェイニーの息子です。
チェイニーは「ノートルダムのせむし男」(1923年版)や「オペラの怪人」(1925年版)といった、サイレント時代に活躍した怪奇映画スターで、自分で考案した特殊メイクで同一人物とは思えない変身振りを見せた事から、「千の顔を持つ男」と言われました。
ジュニアは最初父親に俳優になりたいと言っても反対されたそうですが、父親が1930年に亡くなった後、その跡を継ぐように役者になりました。
本作で狼男を演じた事でホラー映画スターの仲間入りをし、さらに「フランケンシュタインの幽霊」ではフランケンシュタインの怪物、「ミイラの墓場」ではミイラ男のカリス、「夜の悪魔」ではドラキュラ役なので、ユニバーサルの4大モンスターを全て演じた唯一の俳優になるという、この手の映画になくてはならない存在になりました。
演技力では父親に及ばなかった、「Jr.」を省き、父親とその存在を重ね合わせようとするが、やはり息子は息子なのであったと言われる事もありますが、狼男のイメージを決定付けた人物で(実際それが持ち役だった)、親子揃って知名度がありますから、役者としては十分勝ち組ではないでしょうか。
確かに父親やベラ・ルゴシなどの他の怪奇スターと比べますと、若干華に欠けますが、それでも自分の意思と関係なく怪物に変身して、人殺しまでしてしまう悲劇の主人公を熱演していました(狼男の恐ろしさは、まさにそれである)。

普段の姿と変身した姿で何もかも別人になってしまうところは、「ジキル博士とハイド氏」と共通しているので、それと同じだと言えば分かりやすいでしょう(ラストも「ジキル~」の1931年版と1941年版に、そっくりであった)。

ただ「魔人ドラキュラ」にあったドラキュラが正体を隠して暗躍するけど、人類がその正体を知って反撃するという戦略性や、「ミイラ再生」のように現代に復活したミイラ男が、かつて自分が愛した女性を蘇らせようとする、「透明人間」(1933年版)みたいに、透明になれる薬を作って成功したのは良いけど元の姿に戻れず苦悩したり、同僚の1人を自分に協力するよう脅すなどのドラマ性が見られず、映画自体もわりとあっさりした演出なので、それらと比べますと、どうも見劣りしてしまいます。
ですが狼男の歴史を語る以上、なくてはならない大変重要な作品なので、一度は見る事をオススメします。
「魔人ドラキュラ」でドラキュラだったベラ・ルゴシ、「透明人間」(1933年版)では透明人間、「オペラの怪人」(1943年版)では怪人だったクロード・レインズも出演していますので、3人(4人ともいうべきか)のユニバーサルモンスターが共演しています。



予告編です↓

本作では完全に狼化した者と、獣人タイプの2種類が登場しています。
それは良いのですが、何故主人公を襲った狼男は思いっきり狼そのものだったのに、彼が変身する狼男は獣人なのでしょうか?

それはともかく、チェイニー・ジュニアは特殊メイクを施される事が多かったのですが、時間がかかる上に不快なので、あまり好みではなかったそうです。



出典
画像:The Wolf Man (1941) – HORRORPEDIA.html


参考サイト
The Wolf Man(1941) _ Digitalvampire.net.html
The Ghost of Frankenstein(1942) _ Digitalvampire.net.html
Amazon _ 狼男 [DVD] _ 映画.html
ユニヴァーサル篇1.html
狼男 (1941年の映画) - Wikipedia.html
映画 狼男 - allcinema.html
The Wolf Man (1941) - IMDb.html
淀川名画撰集 - ノートルダムのせむし男.html
狼男とは (オオカミオトコとは) [単語記事] - ニコニコ大百科.html


参考文献
モンスター大図鑑
モンスターパニック―超空想生物大百科
図説 モンスター―映画の空想生物たち
図説 モンスターランド―知られざるモンスターの生態
よくわかる「世界の幻獣(モンスター)」事典―ドラゴン、ゴブリンからスフィンクス、天狗まで
幻想世界の住人たち (Truth In Fantasy)
映画秘宝EX 映画の必修科目05 突撃! モンスター映画100
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by asabatyou | 2017-02-25 11:02 | 特撮、モンスター | Comments(0)