ブログトップ

asabatyouのなんでもブログ2

asabatyou.exblog.jp

タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。

カテゴリ:特撮、モンスター( 152 )

昨日は録画した「ロスト・バケーション」を見ましたので、それについて書きます。
以前から興味がありましたが、そんなタイミングで静岡県磐田市の太田川河口付近で、サーファーがサメに襲われ重傷する事件が起こってしまったので、サメ映画の出来事が私にとっても他人事ではなくなってしまいました。


a0265223_20143745.jpg
a0265223_20225051.jpg
スタッフ
監督 : ジャウマ・コレット=セラ
製作 : リン・ハリス
音楽 : マルコ・ベルトラミ


キャスト
ナンシー : ブレイク・ライブリー
カルロス : オスカル・ハエナダ


ストーリー
医学生のナンシーは、亡き母が教えてくれた秘密のビーチにやって来た。
同じようにサーフィンしている若者2人と親しくなり楽しい時間を過ごすが、クジラの死骸を見つけた事で怖くなったナンシーは、そのまま帰ろうとする。
だがその時1匹のホオジロザメに襲われて足を怪我してしまい、何とか近くにあった岩場に避難して一命をとりとめた。
持前の知識で身につけている物を上手く利用し傷を癒したが、やがてその岩場も潮が満ちてくると海に沈んでしまうので、残された時間は僅かであった・・・。


レビュー
サーフィンを楽しんでいた主人公が、運悪くサメに襲われてしまい、おまけに足を怪我して身動きが取れなくなってしまう様を描いたスリラー映画。

サメ映画といいましたら、もはや説明不要の名作「ジョーズ」があり、それ以外でもサメを怪物として扱ったパニック映画や怪獣映画が、当たり前のように作られるようになりましたが、「ジョーズ」以外の作品では「ディープ・ブルー」(1999年版)しかヒット作がありませんでした。
近年のサメ映画はマンネリ化を防ぐ為か、砂地や雪原を泳いだり、巨大な竜巻に乗って街の上から落ちてきたり、悪霊となって市街地に現れるなど、もうすっかり何でもありになりつつありますが、本作では1匹しか登場せず、出現する場所も海のみと原点回帰した内容となっています。

そんな久々にまともなサメ映画となった「ロスト・バケーション」ですが、前半は襲いかかってくるサメにただ主人公は狼狽えるだけでしたが、後半は生き残る為にサメと1対1の戦いをする様を描いています。
あくまで主人公vsサメがメインなので、サメの犠牲者はたった3人しかいません(だがその中の1人は、主人公が助けを求めているのにそうしようとせずケータイや金を盗んだり、「サメがいるから危ない!」と必死に警告したのに、サーフボードまで盗もうとした時に襲われて真っ二つにされてしまうから、はっきり言って自業自得で因果応報でもあります)。

他にも同じく怪我で飛べなくなってしまったカモメも登場し、ずっと主人公と同じ岩場で生活を共にします。
まともに動けないのでサーフィンしている若者を見つけた時、それを教えるぐらいしか活躍しませんが、そばにいるだけで癒されますし、良きマスコットキャラであり相棒でもあります。
もしこのカモメすらいない主人公ただ1人だけだったら、本当に救いようがなく絶望しかなかったでしょう。
そう言いたくなるぐらい、印象に残ります。

でも近くにデカいクジラの死骸があるんだから、そっちを食べろよと言いたくなるのに、サメが主人公を執拗に狙ったり(そうでないと、話にならないのもあるが・・・)、主人公を助けない酔っ払い親父の登場が唐突だったり(最初見た時、死体かと思った)、サメの最期が馬鹿っぽかったりと不満があるのも事実です。
また「ジョーズ」の場合、主人公が不注意だったせいで犠牲者を出してしまい、自分の子供まで危険な目に遭わせてしまったので、責任を感じて水が苦手でサメに関する知識もない素人でありながら、仲間と協力してサメに立ち向かいます。
けど本作ではそういう人間ドラマがなかったので、「ジョーズ」と比べると中身が薄いのも事実です。
悪くはないですけど、やはり「ジョーズ」の方に軍配が上がります。



予告編です↓




原題は日本語に訳すと浅瀬という意味ですが、出来れば邦題はそのまま「シャローズ」にしてほしかったです。
「ロスト・バケーション」では一瞬何の事か分かりませんし、映画自体浅瀬のみで話が進んでいきますから、その方がしっくりきます。
それとこの映画では単なる自然界やサメの恐ろしさを描いておらず、人間だけでなくサメも嫌うサンゴやクラゲも登場するので、両者に対して公平だったのも印象的でした。
主人公の味方をするカモメもいますから、自然界は人類にとって敵にも味方にもなりえるという事でしょう。



出典


参考サイト

[PR]
by asabatyou | 2017-09-14 17:49 | 特撮、モンスター | Comments(2)
昨日は元から家にあるDVDの1枚「最後の海底巨獣」を見ましたので、その事について書きます。
久々に見たかったというのもありますが、こちらや「あなたの知らない怪獣マル秘大百科」にも書いてあるように、夏で恐竜映画と言いましたら、これだと思っているので。


a0265223_21003994.jpg
a0265223_21132782.jpg
スタッフ
監督 : アーヴィン・S・イヤワース・ジュニア
製作、原案 : ジャック・H・ハリス
音楽 : ロナルド・スタイン
特殊効果 : ティム・バー、ウォー・チャン、ジーン・ウォーレン
ストップモーションアニメーター : デヴィッド・パル、ドン・セイリーン ほか(全てノンクレジット)
恐竜の造形 :マーセル・デルガド(ノンクレジット)


キャスト
バート : ウォード・ラムゼイ
ベディ : クリスティナ・ハンソン
チャック : ポール・ルカザー
フリオ : アラン・ロバーツ
ネアンデルタール人 : グレッグ・マーテル


ストーリー
カリブ海に浮かぶカンティーナ島近海の海底で、氷漬けのティラノサウルスとブロントサウルス、ネアンデルタール人(劇中では、単に原始人としか呼ばれてない)が発見される。
島の海岸に引き上げられた2匹と1人は、その日に起こった落雷のショックで復活し、島は大パニックとなる。
ブロントサウルスとネアンデルタール人は、島の少年フリオと仲良くなり親友となるが、ブロントサウルスはティラノサウルスに敗れて流砂に沈み、ネアンデルタール人もフリオやその知人達を助けて、崩れゆく廃坑で命を絶った。
土木技師のバートは油圧ショベルに乗って、ティラノサウルスと戦う。


レビュー
本作は「マックイーンの絶対の危機(ピンチ)」で製作を担当したジャック・H・ハリスが、万人受けする恐竜映画として企画されました。
さらに特撮のアドバイザーとして、「キング・コング」(1933年版)で有名なウィリス・オブライエンが招かれましたが、コングと同じ恐竜をストップモーションで撮影しようというオブライエンの意見は聞き入れませんでした。
時間と予算がかかるからストップモーションを使うのが嫌だったのですが、ハリスはジョージ・パルに相談したところ、ジーン・ウォーレン率いるプロジェクト・アンリミテッドを紹介されました。
ストップモーションの経験者だったウォーレンは、恐竜の特撮はそれを使うよう提案し、結局ハリスが折れるかたちとなり、ストップモーションとロッドパペットを使う事になりました。
恐竜のモデルは「キング・コング」(1933年版)でも造形を担当したマーセル・デルガドが担当し、アニメーターはパルの息子デヴィッド・パルやドン・セイリーンなど、「80万年後の世界へ:タイムマシン」でアカデミー賞を獲得したティム・バーも参加し、オブライエンも現場を度々訪れては、様々なアドバイスをしていたそうです。

しかし完成した映画は、日本でVHSが発売された時「ダサイナザウルス」というサブタイトルがつけられたとおり(しかも着ぐるみは一切使用してないのに、「ぬいぐるみだい!」といい加減な事を言われてしまう始末)、お世辞にも良いとは言えません。
低予算の影響がもろに出てしまい、合成は合成だと丸分かりで映像も安っぽく、恐竜の造形や動きも悪くて、一流のスタッフが参加したとは思えない仕上がりとなってしまいました。
話も滅茶苦茶ですが(同じ恐竜でもティラノサウルスは白亜紀末期で、ブロントサウルスはジュラ紀後期だから、時代がまったく異なる)テンポ良く進んでいき、映画自体も雰囲気がとにかく明るく、さらに「恐竜と友達になって、その背中に乗ってみたい」という夢が、嫌味なく純粋に描かれているので、結構楽しめる映画となっています。
これが本作最大の魅力であり、ついつい惹き込まれてしまいます。

またフリオとネアンデルタール人がブロントサウルスの背中に乗って歩き回るシーンは「怪獣王子」、ティラノサウルスがバスを襲う時車内を覗くのは「ジュラシック・パーク」、ティラノサウルスと油圧ショベルの戦いは「魔の火山湖・蘇った巨大生物の恐怖」や「エイリアン2」のラストシーンそっくりなので(実際、比較映像もある)、何だかんだで後世に与えた影響は大きいです。
「ダサイナザウルス」というサブタイトルをつけた人は、物の価値が分かってないね(笑)。

それと最近になってハリスが、老衰により98歳で亡くなられた事を知りました。
彼の映画で見たのはこれと「マックイーンの絶対の危機(ピンチ)」、「ダーク・スター」だけですが、「最後の海底巨獣」は初めて見た時から好きな映画で何度も見ました。
楽しい映画を、誠にありがとうございました。



予告編です↓


よく考えてみたら、この映画はフリオの立場になって見ると、悲劇でしかありません。
お気に入りのおもちゃを性格の悪い育ての父親に壊れただけでなく、せっかく友達が2人も出来たのに全て亡くすので、彼自身はまったく幸せになっていません。

本作で使用されたブロントサウルスのモデルとミニチュアセットは、「トワイライト・ゾーン(ミステリーゾーン)」の1エピソード、「33号機の漂流」で旅客機が恐竜時代に迷い込むシーンに流用されました。

ティラノサウルスの鳴き声も「豪勇ゴライアス」のドラゴンや、「SF第7惑星の謎」の1つ目怪獣の悲鳴、「アウター・リミッツ」の砂竜や三葉虫に似た怪生物に流用されました。



出典
画像2:dino.html


参考サイト


参考文献


参考動画

[PR]
by asabatyou | 2017-08-16 17:37 | 特撮、モンスター | Comments(2)
今月の18日ですが、録画した「巨神兵東京に現わる」を見ましたので、その事について書きます。
これは「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に行った時に一度見たのですが、途中からだったので、ちゃんと見るのは今回が初めてです。


a0265223_18093615.png
a0265223_18383938.png
スタッフ
製作 : 庵野秀明、鈴木敏夫
巨神兵 : 宮崎駿
監督、画コンテ : 樋口真嗣
製作 : スタジオジブリ


キャスト
ナレーター : 林原めぐみ


ストーリー
東京に1人暮らししている「私」のところに、突然弟がやってきて「明日、この街は滅ぶ」と予言めいた事を言い出す。
いつもそんな事を言わない弟を訝しく思いながらも取り合わない「私」だったが、翌日に突然異形の巨人「巨神兵」達が東京に現れ、街を焼き尽くすのだった・・・。


レビュー
「風の谷のナウシカ」に登場した巨神兵を主役にした、短編特撮映画。
所謂スピンオフ作品ですが、ナウシカとは何も繋がりはなく、完全に独立した話になっています(でもナウシカを知っていた方が、色々と分かりやすいかな)。

CGが普及した世の中で、あえてそれを一切使用せず、ミニチュアと合成にこだわった今時珍しい作品なのも特徴です。

ストーリー自体は巨神兵が東京に来て暴れるだけなので、別にないも同然ですが、ミニチュア模型の完成度が高く、巨神兵も「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」のC-3POみたいに、人間と同じ大きさの人形を後ろにいる人が棒を使って動かす(日本の人形浄瑠璃を、ヒントにしたらしい)という、あまり例のない特撮が使用されています。
さらに効果音も、1950年代から70年代までの東宝や円谷プロの特撮で使われた物なので(一部新しく作ったと思われる物や、「スーパーロボット レッドバロン」の物も流用されていた)、懐かしさだけでなく新鮮味もある作品となっています。

昔の音を使うだけでなく、巨神兵の制御不能な暴れっぷりは間違いなく「シン・ゴジラ」へと受け継がれたと言えますが(実際両者を共演させた動画も、存在する)、ゴジラは1匹で行動し作品によっては人類の味方にもなったりするけど(これは「ジュラシック・パーク」シリーズに登場する、ティラノサウルスのレクシィも同じである)、巨神兵は複数登場しずっと脅威のままなので、絶望感ではこちらの方が上です。

スタジオジブリ作品ではありますが、完全に怪獣映画なので、ある意味異色作と言えるでしょう。



特報と予告編です↓


宮崎駿さんの名前がクレジットされていますが、あくまで巨神兵の作者だからであって、実際は何もかかわっていません(庵野秀明さんの思いつきで始まった映画だが、宮崎さんの許諾を得る為に話してみたら、「いいけど、ナウシカを出すのは駄目だよ」という条件付きだった)。

元々「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」で公開されましたが、展示会終了後2012年のアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時上映されました(ただしまったく同じではなく、エンドロールの追加や音声の調整に加え、3DCGを使用している)。



出典


参考サイト

[PR]
by asabatyou | 2017-07-20 17:26 | 特撮、モンスター | Comments(0)
今月の21日ですが、録画した「ピクセル」を見ましたので、その事について書きます。


a0265223_19202024.jpg
a0265223_19232099.jpg

スタッフ
監督 : クリス・コロンバス
原案 : ティム・ハーリヒー
原作 : パトリック・ジャン
音楽 : ヘンリー・ジャックマン


キャスト
サム・ブレナー : アダム・サンドラー、アンソニー・イッポリート(少年時代)
ウィル・クーパー : ケヴィン・ジェームズ、ジャレッド・ライリー(少年時代)
ヴァイオレット・ヴァン・パッテン中佐 : ミシェル・モナハン
ラドロー・レイモンソフ : ジョシュ・ギャッド
岩谷教授 : デニス・アキヤマ
ナムコのエンジニア : 岩谷徹


ストーリー
1982年。NASAは有効目的として、地球外生命体に向けて当時流行っていたゲームを収録した映像などを送った。
だがそれを見た宇宙人のヴォルーラ星人は、「果たし状」と誤解してしまう。
2015年になり、星人は映像を基にゲームのキャラクターを兵器として再現し、地球に送り込んで猛威を振るった。
巨大なパックマンやドンキーコングなどが暴れている中、かつてゲーマーだった男達が集結した!!


レビュー
「ホーム・アローン」シリーズや「ハリー・ポッター」シリーズといった、ファミリー・コメディ映画で有名なクリス・コロンバス監督の、ゲームを題材にしたSFコメディ映画。

同じゲームを題材にした映画でディズニーの「シュガーラッシュ」がありますが、これと同様にクロスオーバー作品でもあります。

「シュガーラッシュ」は任天堂からは「マリオ」シリーズのクッパやデイジーなど、セガからは「ソニック」シリーズのソニック・ザ・ヘッジホッグやドクター・エッグマン、カプコンからは「ストリートファイター」シリーズのリュウやケンなど、バンダイナムコエンターテインメントからは「パックマン」のパックマンやグズタなどが登場しますが、本作ではバンダイナムコエンターテインメントからはパックマンやギャラガ、任天堂からは「ドンキーコング」(1981年版)の初代ドンキーやマリオ、「ダックハント」の犬とカモ(最近では「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」にも参戦した)、コナミからはQバート、タイトーからは「スペースインベーダー」のインベーダーなどが登場します。

ゲームに対する愛情や敬意が見られ、パックマンの生みの親である岩谷徹さんが出演して、暴れまわるパックマンを説得しようとしたり(デニス・アキヤマ氏が演じているが、本人も1982年に幼い主人公達が通っていたゲームセンターでアーケードゲームの修理をするナムコのエンジニア役として、一瞬だけ出演している)、「ドージョークエスト」(本作オリジナルの架空のアーケードゲーム)に登場するヒロインの、レディ・リサに惚れている主人公の仲間がリサと共闘する様などが描かれています。
個人的に一番嬉しかったのは、ラスボスとして登場する初代ドンキーコングです。
やはり昔から知っていますし、本当にこのイメージをちゃんと残しつつつも、良い感じにアレンジされていて、ヒロインのポジションが星人にさらわれた人達で、マリオのポジションが主人公達になっています。
再現度の高さに、思わずニヤリとしてしまいます。

オタクの主人公達が自分の趣味を活かして、そのままゲームで遊んでいるような感じで、宇宙人と戦っていく様は大変面白いのです。
しかし他の方のレビューにもあるように、戦闘訓練を受けていないごく普通の一般人に過ぎない彼らが、何故銃や車を超人並みに扱えるのか?という違和感バリバリなシーンもあるので、ご都合主義な印象を受けるのも事実です。

私が思うにこれを見て楽しめるのは、パックマンなどのゲームをリアルタイムで楽しんだ世代でしょう。
主人公達の年齢を見ていますと、明らかに40代以上なので、彼らをターゲットにしたのは間違いありません。



予告編です↓


私が思うに「ピクセル」のキャッチコピーは、「ゲームクリアか、ゲームオーバーか。」の方が良かったかな。
せっかくゲームの映画ですし、全滅ではまんま過ぎて面白味がないです。

ちなみにパックマンとドンキーコングは、「マリオカート アーケードグランプリ」シリーズや「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」でも共演しています(ただしドンキーの方は、今現在活動している2代目の方)。

それにしてもドンキーは、1994年にスーパーファミコン向けに発売された「スーパードンキーコング」で2代目に世代交代した後、初代はクランキーコングという老猿になりましたが、そんな彼がゲームボーイの「ドンキーコング」(1994年版)以来21年ぶりに久々にドンキーとして登場する事になりました(当然、若かりし頃の姿)。
ドンキーが悪役なのは、「マリオvsドンキーコング」シリーズ(2代目が登場)以来です。



出典


参考サイト

[PR]
by asabatyou | 2017-05-23 17:22 | 特撮、モンスター | Comments(0)
昨日はYouTubeで前から見たかった、「ウルトラ6兄弟vs怪獣軍団」を見ましたので、その事について書きます。
幼い頃持っていたウルトラマンの本に本作の事が書いてあったので、存在は知っていましたが、ちゃんと見たのは今回が初めてです。


a0265223_20580910.jpg
a0265223_21023770.png

スタッフ
企画、製作 : 円谷皐
プロデューサー : ソムポート・センドゥアンチャイ、伊藤久夫
監督 : 東條昭平
音楽 : 冬木透


キャスト
コチャン : コ・ガオデンディ
アナン : アナン・プリーチャー
ヴィルッド博士 : ヨーチャイ・メクスワン
マリサー : パワナー・チャナチット


ストーリー
ブッダを敬う心優しい少年コチャンは、いつにもまして激しい高気温と乾燥がタイを襲う中、貧しいながらも仲間の少年達と一緒に楽しく生活していた。
ある日彼は仏像を盗みに来た泥棒3人組の後を追ったのは良いが、返り討ちにあい射殺されてしまう。
だがその様子を見ていたウルトラの母は、コチャンの亡骸を光の国へ運び、彼を白猿ハヌマーンとして復活させた。
蘇ったコチャンはハヌマーンに変身し泥棒3人組を成敗した後、地を焼き尽くすばかりの強い光を放つ太陽を説得して、タイを救った。
しかし乾燥と高気温に対抗する為に、人口降雨ロケット発射計画を進めていたヴィルッド博士達が、無茶な進行を続けた結果、地底に眠っていた怪獣達を目覚めさせてしまう・・・。


レビュー
日本の円谷プロダクションとタイのチャイヨー・プロダクションの合作による、ウルトラマン映画。
一見純粋なウルトラマンの映画に思えますが、原題が日本語に訳すると「ハヌマーンと7人のウルトラマン」で(理由はタイ語で「6」は「転ぶ」という単語と同じで、縁起があまり良くない数字だから、ウルトラの母も入れて7人になった)、あくまでハヌマーンが主役だから、ウルトラマン達は助っ人として終わり頃に登場するだけです。

異国の地でウルトラマン達が大活躍し、地元のヒーローと共闘する様を描いているので、一見夢のような作品に思えますが、実際は色々と残念な仕上がりになっています。

ストーリーや世界観や登場人物が完全にタイなので、全体的に仏教臭い民話的な価値観が漂っていて、他のウルトラマンとは明らかに異なる、異色のファンタジー映画といった感じになっています。
そこは別に良いのですが、問題はそれ以外です。
この映画は文化や時代の違いが影響しているのか、「悪には何をしても良いのだ」とでも言いたげで、他の作品と比べるとより過激で残酷な描写が目立ちます。

まず主役のハヌマーンですが(日本語吹き替え版の声は、「めぞん一刻」や「うる星やつら」などに出演した二又一成さん)、いかにも民族的でエキゾチックなルックスをしているのは良いにしても、いつも変な踊りをしていて落ち着きがなく、空を飛ぶポーズが「卍」に似ている珍妙さです。
人々には正統派ヒーローとして見られていますが、果たしてこれをカッコいいと思っているのでしょうか?
コミカルタッチなヒーローとして作られているなら、これでも多少は許される、かな・・・?
だけどその一方で、いくらかつて自分を殺した悪党とはいえ、巨大化した状態で「仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!」や「お前達を殺してやる!」などとヒーローらしかぬ物騒な事を言いながら、やけに楽しそうに人間達を血祭りに上げていく、サディスティックな一面があるのも事実です(当然、鬼畜ヒーローシリーズに1つにカウントされている)。
日本公開版ではカットされていましたが、本家では最後の泥棒を殺害した時流血しています。
いくら同じ人間の悪党を殺害した巨大ヒーローでも、大魔神のような爽快感は皆無です。

ウルトラマン達もそれに合わせているので、ドロボンの頭と両腕の皮と肉を剥いで骨を丸見えにしたり、たった1匹だけ残ったゴモラをみんなで寄ってたかって集団リンチするという、怪獣退治ではなく動物虐待にしか見えない蛮行をしているので、悪い意味で印象に残ってしまいます(他にも音楽や光線の構えが、かなり適当でいい加減)。
確かにこれが作られた1970年代といいましたら、表現規制が緩かったせいか、敵の体をバラバラに引き裂いたり、切断された時腸が飛び出る描写があり、同じ円谷プロが作った「レッドマン」では、倒れた敵の口に向かって槍を突き刺したり、敵の死骸を引きずって崖から落とすなどのシーンがありましたが・・・。

ラスボスのゴモラも、本来はキング・コングみたいに故郷で平和に暮らしていたけど、身勝手な人間によって連れて来られた哀れな被害者なのに、ここでは単なる悪役なので、正直納得出来ない扱いです。

決して傑作とは言えませんが駄作とも言えず(特撮の完成度は高い)、怪作と言うべきでしょう。

昔はVHSやレーザーディスクが出ていて日本でも視聴可能でしたが、今現在は円谷プロとチャイヨープロの関係が悪化したので、DVDやブルーレイは一切出ていません(ただし、タイではDVDなどが今日に至るまで発売されている)。



上が予告編で、下が本編です↓









1970年代半ばのタイは日本の漫画やアニメ、ヒーロー物が人気を博していて、チャイヨープロの社長ソンポート=セーンドゥアンチャイ(ソンポート・センゲンチャイ)氏も、かつて日本の東宝撮影所に留学して円谷英二さんや円谷皐さんらと、親交を深めていた縁でこれが製作されました。
それは嬉しいのですが、このチャイヨープロは何かとお騒がせな会社らしく、本作の続編として作られた「ハヌマーンと5人の仮面ライダー」は、東映の許可なしで作ったので日本未公開で非公式扱いになっている、「ハヌマーンと11人のウルトラマン」を作った時は、円谷プロの許可なしに「ウルトラマンレオ」などの映像を流用したので、映像ソフト化はされていない、円谷プロ抜きで中国との合作で「ウルトラマンミレニアム」を作ったので、著作権侵害訴訟になったとか・・・。

判決では円谷プロが「ウルトラシリーズ」唯一の著作者で、ソムポーテ氏の契約書が偽造とする円谷側の主張が認められました。



出典


参考サイト

[PR]
by asabatyou | 2017-05-19 17:14 | 特撮、モンスター | Comments(4)
昨日はYouTubeで前から見たかった、「地球最後の男」を見ましたので、その事について書きます。


a0265223_11013318.jpg
a0265223_11033694.png
スタッフ

監督 シドニー・サルコウ(アメリカ版)、ウバルド・ラゴーナ(イタリア版)

原作 リチャード・マシスン

音楽 ポール・ソーテル、バート・シェフター



キャスト

ロバート・モーガン ヴィンセント・プライス

ルース・コリンズ フランカ・ベットーヤ(声:キャロリン・デ・フォンセカ)



ストーリー
地球全体に人間を吸血鬼化させてしまう疫病が流行り、人類のほぼ全てが吸血鬼になってしまった。
ただ1人生き残ったロバート・モーガンは、昼間は吸血鬼狩りをしつつも、生活に必要な物を集めたり吸血鬼除けの武器を作っていたが、夜になると吸血鬼達が現れ、自分の命を狙って襲いに来るのだった。
一見冷静に対処しているように見えるが、実際はかなり追い詰められていた。一体いつまでこうしていれば、良いんだろうと・・・。
そんな時昼間に1匹の黒い犬や1人の女性を見かけるが、犬は疫病に感染していて女性も感染者でありながら完全な吸血鬼にならなかった、新人類である事を明かした。
さらに新人類は他にもいて自分達の社会を作っている事や、昼間モーガンが吸血鬼狩りをしている時、その新人類達も大量に殺していた事まで判明する。
その時新人類の部隊がやって来て吸血鬼達を仕留めたが、今度はモーガンに狙いを定めた。
彼らにとってモーガンはみんなが寝静まった頃に徘徊し、人々を殺戮しまくる伝説の怪物で、今や抹殺されるべき存在になっていた・・・。


レビュー
リチャード・マシスン氏原作の「アイ・アム・レジェンド(「吸血鬼」や「地球最後の男」、「地球最後の男<人類SOS>」の表記もあり)を、アメリカとイタリアの合作で映画化したもので、主演はこの手の映画でお馴染みのヴィンセント・プライス氏です。

所謂吸血鬼を題材にした作品ではありますが、ボロボロの肌や服にフラフラとした動きで集団行動するなど、一般的な吸血鬼のイメージとかけ離れていて、ゾンビそのものです(だけど吸血鬼だから、言葉を普通に話せるので知性はある。その内の1人が主人公の親友で、「出て来いモーガン!貴様を殺してやる!」と叫ぶなどの挑発行為をしている)。

ゾンビのような連中が主人公の自宅を取り囲んで襲う様が、ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に受け継がれ、やがてゾンビのキャラクターやイメージが完全に出来上がる事になります。
なのでゾンビ映画の歴史を語る以上、決して避けて通れない大変重要な役割の作品です。
もしこれがなかったら、ゾンビが今ほどメジャーになる事もなかっただろうし、その後のゾンビ映画も随分変わってい方もしれません。

ただ「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」では共に戦う仲間がいましたが(対立もあったけど)、こちらはずっと孤独のままで(主人公がぼっちなのは、「縮みゆく人間」や「激突!」といった他のマシスン氏の作品にも見られる)、価値観が逆転する意外なラストもあって(ここで原作の原題「アイ・アム・レジェンド」の意味が分かる)絶望感ではこちらの方が上です。

吸血鬼との格闘シーンや銃でぶっ放すシーンがなく、回想シーンがちょっと長めでもう少し短く出来なかったなという気もしましたが、この世界で何があったのかははっきりと分かりますので(最初はごく普通の日常生活を送っていたのに、疫病が原因でそれが少しずつ崩壊していく様を描いている)、クールなサバイバルSF映画として楽しめます。

ちなみに「ドラえもん」で有名な藤子・F・不二雄さんも、これを基にした「流血鬼」という短編漫画を作っています。
元ネタへの敬意なのかマシスン氏が、人間を吸血鬼にしてしまう奇病を発見した博士の名前として登場しており、結末も異なりながらバッドエンドである事は共通しています。

また音楽が「ジャックと悪魔の国」と同じ人達なのでよく似ており、中には殆ど同じ曲もあります。



上が予告編で、下が本編です(右下に日本語字幕をつけるところがあるので、そこをクリックすると出てきます)↓


実は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に影響を与えたとされる映画は他にもありまして、それが「インビジブル・インベーダーズ(ソフト版では、「インベーダー侵略 ゾンビ襲来」というタイトルに)」です。
地球侵略を企む透明宇宙人が、死体や生きた人間に乗り移って暴れまわる話で、その乗り移られた姿が明らかにゾンビなんだとか。



出典


参考サイト


参考文献


参考動画

[PR]
by asabatyou | 2017-04-29 09:06 | 特撮、モンスター | Comments(0)
昨日はYouTube(プレイステーション4があると、テレビの大画面で楽しめるので、それで見た)で「恐怖城(「ホワイト・ゾンビ」や「ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビ」という表記もあるが、原題が「white zombie 」だから、後者のタイトルの方がしっくりくる)」を見ましたので、それについて書きます。
前から興味があった映画の1本ですが、やっと見る事が出来ました。


a0265223_18150599.jpeg
a0265223_18235634.jpg

スタッフ

監督 ヴィクター・ハルペリン

脚本、原作 ガーネット・ウェストン

原案 ウィリアム・シーブルック(ノンクレジット)

製作 エドワード・ハルペリン ほか

メイクアップ・アーティスト ジャック・P・ピアース(クレジットでは、ジャック・ピアース)ほか



キャスト

ルジャンドル ベラ・ルゴシ

マデリーン・パーカー マッジ・ベラミー

ニール・パーカー ジョン・ハロン

チャールズ・ボーマン ロバート・フレイザー

ブルーナー博士 ジョセフ・カーソン

ゾンビ :フレデリック・ピーターズ、クロード・モーガン ほか



ストーリー
ニールとマデリーンはボーマン氏の紹介で、結婚式を挙げる為にハイチを訪れる。
しかしそこにはゾンビと呼ばれる不気味な集団がいて、ボーマンの屋敷の先客だった宣教師のブルーナー博士は、2人にここには長居はしない方が良いと忠告する。
その不安は的中し、ボーマンはマデリーンに惚れていて、彼女を奪う為にゾンビを操る魔術師ルシャンドルと手を組んでいた。
ボーマンはルシャンドルから貰った薬で、マデリーンをゾンビに変えてしまったが・・・。


レビュー
ゾンビ映画の、記念すべき第1号。


当時ハリウッドでは「魔人ドラキュラ」や「フランケンシュタイン」(1931年版)などのホラー映画がブームになっていて、古典モンスターに代わる新しい素材を渇望していました。

そんな時インディペンデント系映画を製作するハルペリン兄弟は、ウィリアム・シーブルックの著作「the magic island(彼がハイチに渡り、ブードゥー教の信者に取材した時の事を本にした)」にあるゾンビに着目したほか、ブロードウェイで上演されていた「zombie」を基にして、本作を企画し製作しました。


主役を「魔人ドラキュラ」で有名になったベラ・ルゴシにして、さらに取り壊す直前だった同作のセットを流用させてもらった上、ジャック・P・ピアースまで雇ったので、5万ドル(5千ドルという説も)という低予算とは思えない仕上がりとなりました。


さて「恐怖城」のゾンビは、後の作品と異なり生ける屍ではなく、自我をなくして仮死状態にされた人間です。

基本は命令通りに動くだけの奴隷に過ぎず、人を襲ったり人肉を食らったりしないので、本作における恐怖はゾンビではなく、ゾンビにされる事やゾンビ―マスターに対するものです。

その為今現在見てしまうと地味な印象を受けてしまいがちですが、この映画のゾンビは一切声を出す事もなければ、無表情無感情で目を見開いたままで、異様さがあるのは事実です。

終わり頃では主人公を抹殺する為に襲いかかりますが、集団でフラフラとした動きは、後のゾンビ映画を彷彿させます。


若干テンポが悪く、ストーリーも同じヒロインを巡って男達が争う三角関係物ですが(ヒロインの見た目が、ベティ・ブープに似てる)、ゾンビの不気味さやルゴシ演じるゾンビマスターの悪魔的な雰囲気(ゾンビを操る時、両手を握り合わせるところが印象に残るが、これはティム・バートンの「エド・ウッド」で、ルゴシを演じたマーティン・ランドーが再現していた)、その彼がいる城の幻想的で壮大さのある作りもあって(まさにダーク・ファンタジー)、見所はあります。


ちなみにヘヴィメタルバンドにも、ホワイト・ゾンビがいますが、この映画が元ネタです。




上が予告編で、下が本編です(右下に日本語字幕を出すところがありますので、そこをクリックすると出てきます)↓




本作は「魔人ドラキュラ」の亜流という事もあって、それと似たところがあります。

ベラ・ルゴシが恐怖の存在として描かれていて、彼に関わった者はいかれてしまうのは、まんまドラキュラと同じです。

前者の場合は狂人で、後者はゾンビというだけで。


一応「恐怖城」の後も「死霊が漂う弧島」などのゾンビ映画は作られましたが、他のホラー映画キャラのような支持は得られませんでした。

「ブードゥリアン(「生と死の間」、「私はゾンビと歩いた!」という表記もあり)」で作品的に頂点に達すると、ブードゥー教を基にしたゾンビ映画は失速したので、ゾンビが市民権を得て人気者になるには、ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」まで待たねばなりませんでした。




出典

画像1:White Zombie de Victor Halperin (1932) - Analyse et critique du film - DVDClassik.html

画像2:White Zombie (1932) Review _BasementRejects.html



参考サイト

Kyôfu-jô (1932) - IMDb.html

恐怖城 - Wikipedia.html

最低映画館~恐怖城.html

アニヲタWiki(仮) - 恐怖城ホワイトゾンビ(映画).html

White Zombie(1932) _ Digitalvampire.net.html



参考文献

モンスター大図鑑

図説 モンスター―映画の空想生物たち (ふくろうの本)

映画秘宝EX 映画の必修科目05 突撃! モンスター映画100 (洋泉社MOOK)


[PR]
by asabatyou | 2017-04-27 16:28 | 特撮、モンスター | Comments(0)
昨日は「キングコング: 髑髏島の巨神」を見ましたので、その事について書きます。


a0265223_1842887.jpg
a0265223_1974853.jpg

スタッフ
監督 : ジョーダン・ヴォート・ロバーツ
ストーリー : ジョン・ゲイティンズ
製作総指揮 : エリック・マクレオド
音楽 : ヘンリー・ジャックマン


キャスト
ジェームズ・コンラッド : トム・ヒドルストン
メイソン・ウィーバー : ブリー・ラーソン
プレストン・パッカード : サミュエル・L・ジャクソン
キング・コング : テリー・ノタリー、トビー・ケベル


ストーリー
観測衛星によってその存在が明らかになった未知の島、髑髏(ドクロ)島。
アメリカ政府は研究者や兵士からなる調査遠征隊を派遣するが、そこは決して踏み入れてはいけない非常に危険な島だった。
ヘリコプターを次々と叩きのめしていく、この島の巨大なる王者コング。
なすすべなく逃げ惑う隊員達だったが、怪物はコングだけではなかった。
巨大なナナフシのスポア・マンティス、翼竜に似たサイコ・バルチャー、タコやイカに似たリバー・デビル、牛と植物が混ざったかのようなスケル・バッファロー、足が長い巨大蜘蛛のバンブー・スパイダー、骸骨みたいな顔をしたスカル・クローラー(巨大な個体は、スカル・デビルと呼ばれている)・・・。
そう、この島で人類は、虫けらに過ぎない・・・!!


レビュー
キング・コングシリーズ第8作目で、レジェンダリー・ピクチャーズ製作の怪獣映画を同一世界観のクロスオーバー作品として扱うモンスターバースシリーズ(「GODZILLA ゴジラ」(2014年版)など)としては第2作目の映画。

ストーリーは完全オリジナルで過去作品とは何も繋がりはありませんが、基本は未知の島に入り込んでそこに生息している巨大生物に襲われるというものなので、今までとほぼ同じです。
しかし今まで異なり、コングが人間界に連れて来られてそこで暴れるというお約束がなくなり、髑髏島だけで全てが完結しているのが特徴です。

さてキング・コングといいましたら、第1作目以降はどうもただの巨大猿で、同時に恋愛映画の主人公みたいに描かれていて、中々満足出来るものがありませんでした(東宝が作った「キングコング対ゴジラ」と「キングコングの逆襲」は、見た目は正直あれだけど、ちゃんと怪獣になっているから遥かにマシで、後の1976年版や2005年版と比べれば余っ程見応えがあり、本家のイメージや雰囲気を守ってると言える)。
ですが今回のコングは、第1作目の雰囲気を残した、嬉しい出来栄えとなっています。
怒った時の顔が第1作目のコングに似ていましたが(トッド・マクファーレン氏が作った、フィギュアのコングに見えなくもない)、これは作り手側が原点回帰したかったからなんだとか。

オリジナルはヒロインのアン以外の他者には問答無用で捻り潰す荒ぶる神でしたが、今回は島を守る為に戦う守護神なので、敵じゃない者は例えよそ者でも優しく接する穏やかな性格です(お馴染みの美女を助けるシーンもあるが、本当にただの人助けなので、今までのような恋愛感情や男女関係は、まったくない)。
1作目のような荒っぽさはありませんが、その代わりにヒーローキャラとしても見られるので、どちらかといいますと、「コングの復讐」や「キングコングの逆襲」、ガメラシリーズに近いです。

このように原点に戻りつつもヒーローらしさも取り入れているので、久々に満足出来るコングとなりましたから、オリジナルが好きな人なら、きっと楽しめると私は信じています。

リバー・デビルとの戦いは「キングコング対ゴジラ」で、鎖を引きちぎるのは第1作目、大木を武器として使うのは「コングの復讐」を思わせるので、過去作品へのオマージュも見られます。

ずっと2足歩行でナックル・ウォークをしなかったのは、1976年版でリック・ベイカー氏が自作自演した着ぐるみコングみたいですが、今の技術でそれをやってしまうとリアルになり過ぎて、ただ単にデカいだけのゴリラに見えてしまう可能性があったから、わざとやめたのかもしれません。

このコングは体長31.6メートルでありながら、まだ成長期の若者なのは、「Godzilla vs. Kong」でゴジラと再び戦う事が決まっていますから、その準備期間なのでしょうか?
時代設定も、現代ではなくて1973年にしたのも納得出来ます。

この映画で思ったのですが、ゴジラとの再会がコングを本来のキャラクターに戻してくれたのでしょう。



予告編です↓







個人的にこの映画のポスターは、本家より日本公開版の方が断然好きです。
本家ははっきり言って地味で面白みがないのですが、こちらはどういう映画なのかが見れば一発で分かりますし、「これ見たい!!」という好奇心が湧きます。
コングの表情が「キングコング2」に似ており、何だか古風で懐かしい気分を味わえますが、そこが良い!!
実際監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏も絶賛していて、SNSで注目を集めたのも頷けます。
これを描いたのは開田裕治さんという方で、「ゴジラ対エヴァンゲリオン」などを担当した、イラストレーターです。
開田さんは「怪獣絵師」と呼ばれていますが、本当に良い仕事をしてくれました。ありがとうございます!!
またこういう映画のポスターを描いてくれましたら、非常に嬉しいです♪

ちなみにコング以外に登場するモンスターで印象に残る、スカル・クローラー。
コングの種族を全滅させた張本人で、島の食物連鎖から外れた存在だから、コングも彼らを目の敵にしているので、まさに最初から戦う事が宿命づけられた、ライバルキャラです(ここが平成シリーズの、ガメラとギャオスの関係に似ている)。
爬虫類系との戦いをやる時点で「分かってるな」と言わざるを得ませんが、何と第1作目に登場した後足のないオオトカゲがモチーフなのが驚きです(「千と千尋の神隠し」のカオナシや、「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒サキエルに似てると言われる事も)。
「ウルトラマン」シリーズに登場したガボラを細くした感じにも見えますが、まさかあのトカゲがコングのライバルに出世するとは・・・。世の中何が起こるか分かりません。



出典
画像1:キングコング 髑髏島の巨神 _ 作品情報 - 映画.com.html
画像2:ド迫力!怪獣バトル~『キングコング:髑髏島の巨神』最終予告が公開|週末は映画を観たい!.html


参考サイト
髑髏島の巨神 (どくろとうのきょじん)とは【ピクシブ百科事典】.html
キングコング_ 髑髏島の巨神 - Wikipedia.html
Kingu Kongu_ Dokuroto no kyoshin (2017) - IMDb.html
ヘリコプター握りつぶされとる 「キングコング:髑髏島の巨神」日本版オリジナルポスターの怪獣映画感半端無い - ねとらぼ.html
監督も絶賛!日本版の『キングコング:髑髏島の巨神』のポスターが素晴らしすぎる _ World Action.html
海外『日本人はやっぱり芸術的!』映画「キングコング:髑髏島の巨神」の日本版ポスター公開! _ 映画狂の詩.html
外国人「日本が一番イカしてる!」映画「キングコング:髑髏島の巨神」の日本版ポスターが異様にカッコイイと話題に 海外の反応|海外まとめネット _ 海外の反応まとめブログ.html
『キングコング:髑髏島の巨神』監督が怪獣画師・開田裕治氏の日本版ポスターを絶賛 エヴァや『ワンダと巨像』との関連性にも触れる _ SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス.html
開田裕治氏、作画ビジュアルを公開!|NEWS|映画『シン・ゴジラ』公式サイト.html
開田裕治 - Wikipedia.html


参考文献
この映画のパンフレット
[PR]
by asabatyou | 2017-03-27 18:14 | 特撮、モンスター | Comments(3)
今日は図書館で借りたDVDの1枚「フランケンシュタイン」(1931年版)を見ましたので、その事について書きます。
前にも見た事があるのですが、久々に見たくなりました。


a0265223_18511526.jpg
a0265223_18543254.jpg

スタッフ
監督 : ジェームズ・ホエール
製作 : カール・レムリ・ジュニア
原作 : メアリー・シェリー
メイキャップ : ジャック・P・ピアース(ノンクレジット)


キャスト
フランケンシュタインの怪物 : ボリス・カーロフ
ヘンリー・フランケンシュタイン : コリン・クライヴ
エリザベス : メイ・クラーク
ウォルドマン教授 : エドワード・ヴァン・スローン
フリッツ : ドワイト・フライ
リトル・マリア : マリリン・ハリス


ストーリー
新しく生命を創造する事を試みる科学者のヘンリー・フランケンシュタインと、その助手であるせむし男(今では差別用語らしいが・・・)のフリッツ。
実験用の死体を求めて墓を暴き、大学から脳標本を盗み、雷光の高圧電流を利用して生命の復活光線実験を試みた。
しかしその体には犯罪者の脳が埋め込まれてしまった為、凶暴な怪物が誕生してしまった。
怪物は研究所から脱走した後、村で次々と人々を殺害するが、怒りに燃える村人達に風車小屋に追い詰められて・・・。


レビュー
メアリー・シェリー氏原作の小説「フランケンシュタイン」を、映画化したもの。

フランケンシュタインの映像化といいますと、以前1910年に「エジソン・スタジオ」で作られましたが、こちらはボサボサの髪にボロボロの服を着ているという、まったく異なる姿でした。
本作は決して最初の映像化ではありませんが、これに登場した怪物が「フランケンシュタイン」と聞いて誰もが知っている、あの有名なデザインが誕生した記念すべき第1号なのです(デザインは、メイクアップ師のジャック・P・ピアース氏が担当)。

ストーリーは怪物を作ったけど逃げてしまったので、騒ぎを起こすというシンプルなものですが、無駄なくテンポ良く進んでいきますので、文句なしに楽しめます。
「魔人ドラキュラ」やジョニー・ワイズミュラー氏の「類猿人ターザン」(1932年版)といった、他のトーキー創成期の映画と同じくOPとED以外音楽が一切ありませんが、その事が全然気になりません。

怪物自体も人間のようで人間とは違う独特の雰囲気や奇妙さ、異物さがあり、ただ単に吠えて暴れるだけの怪物ではない不気味さがあります。
少しゾンビ的な感じもしますが、演じたボリス・カーロフ氏の熱演もあって、実に魅力的なキャラクターとなりました。
後にベラ・ルゴシ氏やグレン・ストレンジ氏といった様々な役者が演じますが、私が思うにカーロフ氏が演じた怪物こそ最も優れていて、あれほど絵になるキャラクターは他にいません。流石というべきか。

このように歴史に名を残したのも納得出来る完成度の高さで、モンスター好き以外でも、映画やキャラクター物が好きな方なら是非1回は見てほしい必須作品です。



予告編です↓

ちなみにこのデザインは、生みの親であるユニバーサルが著作権を持っている為、まったく同じ物を使用出来ないようです(フランケンシュタインを題材にした作品は数多く存在しているが、お馴染みの姿で登場している作品が意外と少ないのは、それが理由)。

この映画では怪物と少女が湖で遊ぶシーンがあるのですが、自然界を舞台に少女と人外の交流というのは、後の「となりのトトロ」にあるメイちゃんとトトロのファーストコンタクトを思わせ、物を使ってやりとりするのが、「千と千尋の神隠し」の千尋とカオナシにも見えました( 宮崎駿監督作品の原点、ここにありとも言えるかも)。
てっきり仲良くなったと思われる2人ですが、この後怪物が少女を湖に投げ込んで死なせてしまう、非常に後味の悪い結末が待っていますが、私が初めてビデオで見た時、このシーンは確かカットされていました。
怪物が何故こんな事をしたかについては、さっきまで一緒にやっていた花を投げて浮かべる遊びと同じように、女の子も花みたいに浮かぶだろうと思ってやっただけなので、悪気はありません。
怪物が人を襲ったり殺害するのは基本正当防衛ですが、この時だけは本人が良かれと思ってやった事が裏目に出てしまった為、「自分はとんでもない事をしてしまった」と焦って狼狽えるところが印象に残ります。

最後で炎に包まれてもがき苦しむのは、「恐竜グワンジ」と同じですが、どちらも身勝手な人間に振り回された哀れな被害者という点では共通しています。



出典
画像1:Frankenstein Movie Poster (#1 of 4) - IMP Awards.html
画像2:1,000 件以上の 「Halloween pictures」のおしゃれアイデアまとめ|Pinterest の画像 _ ナイトメアー・ビフォア・クリスマス、ハロウィンの飾り付けアイデア、黒猫.html


参考サイト
フランケンシュタイン (1931年の映画) - Wikipedia.html
映画 フランケンシュタイン - allcinema.html
Frankenstein(1931) _ Digitalvampire.net.html
ユニヴァーサル篇1.html
フランケンシュタイン (ふらんけんしゅたいん)とは【ピクシブ百科事典】.html
〈ネタバレ注意〉『フランケンシュタイン』(1931年)をご覧になった... - Yahoo!知恵袋.html
淀川名画撰集 - フランケンシュタイン.html
Furankenshutain (1931) - IMDb.html


参考文献
モンスターパニック―超空想生物大百科
モンスター大図鑑
図説 モンスター―映画の空想生物たち
[PR]
by asabatyou | 2017-03-12 17:54 | 特撮、モンスター | Comments(0)
今日は「ウルトラマンライブPeace of the Earth 2017」に行って来ました。
場所は前回と同じく、浜松市の浜北文化センターです。


a0265223_16342556.jpg
a0265223_16345295.jpg
a0265223_16351953.jpg

出入り口の所です。
去年見た時は独り者といいますと私しかいない感じでしたが、今年はもう1人見かけました。
ゴモラが完全にヒーローキャラとしてウルトラマン達と同じく、のぼり旗に堂々と写っていますが、考えてみたらゴモラが主役へと出世した「大怪獣バトル」シリーズが作られてから、今年で10年経つんですよね。
何だか早かったような、そうでないような。
「ウルトラマンギンガS」では久々に悪役として登場しているみたいですが、ゴルザとの死闘に敗れているんだとか。


a0265223_1704845.jpg
a0265223_171442.jpg

中身はこうなっていますが、去年とそんなに変わっていません。
また前はウルトラマンティガとサーガが出迎えてくれて、握手までしてくれたのですが、今回はそれがなかったので、ちょっと残念でした。



今回も第1部と2部の2つに分けてやりまして、引き続きボイジャーの方々が出演していました。
彼らの話によりますと、どうやらここに来たのは去年が初めてだったそうです。
てっきりもう前から何度もやっていると思っていましたから、ちょっと意外。

第1部の登場ウルトラ戦士と、怪獣や宇宙人↓

ウルトラの父(映像のみ)
ウルトラの母(映像のみ)
幼少時代のウルトラマンタロウ(映像のみ)
初代ウルトラマン
ゾフィー
ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンエース
ウルトラマンタロウ

カネゴン
フック星人
バルタン星人(初登場した時と同じ姿だった)
エースキラー
バルキー星人

第1部は「第1部 輝け!ウルトラ六兄弟」という、過去の時代に戻ってウルトラマンの歴史を見てみようという、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に似た感じです。
初代とバルタン星人の戦い、帰りマンがセブンからウルトラブレスレットを貰う、ウルトラ5兄弟とエースキラーの戦いが舞台で再現されていて、思わずニヤリとしてしまいました。
ちなみにフック星人は、みんなでストリウム光線を出してみようというミニゲーム(?)をやる時の的として出てきただけなので、まったく話に絡む事はなかったです。
バルキー星人は敵というよりは単なるいたずらっ子で、タロウの記憶を奪ったのは良いけど、みんなから袋叩きされて結局協力していました。
「休憩時間は、ちゃんとトイレに行くんだぜ!!」と言ったり、みんなで一緒に前にもやったデカい風船を客席の方に投げる遊びでも手を貸すなど、何だかんだで良い奴かも。


第2部の登場ウルトラ戦士と、怪獣や宇宙人↓

ウルトラマンオーブ
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンエックス
ウルトラマンビクトリー
ウルトラマンギンガ
初代ウルトラマン
ウルトラセブン

カネゴン
ジャグラス・ジャクラー
ドラコ
ケムール人
ザラブ星人
マガバッサー
バニラ
マジャバ
ダークキラーファースト(カオスロイドUの可能性もある)
ダークキラーセブン(カオスロイドSの可能性もある) 
ウルトラマンベリアル

第1部の続きで、現代に戻ったのは良いけどジャグラス・ジャクラーに、タイムマシンが奪われてしまい、さぁどうなる!?って感じでした。
ベリアルがラスボスとして登場し因縁のあるゼロとの対決も一応ありましたが、本人曰く「もうお前にこだわるのは、いい加減飽きた」という事で、主にオーブと戦っていました。
それとゼロ、前回よりかなりマシになったとはいえ、エックスに対しては相変わらず口が悪い(笑)。「こいつ、俺がいねぇと心配でならねぇ」という事かも(笑)。
バニラが走っている途中で転けたり、マガバッサーがギンガの攻撃でステージから落ちてたりしたのですが、あれは演出じゃなくて事故でしょう。明らかに動きや様子が、可笑しかったですし。
カネゴンについてはやたら泣いている事が多かったですが、流石にあの号泣議員程のインパクトや異常さはありませんでした(笑)。


ボイジャーの皆さんが「大きいお友達」と言ってた事にちょっとびっくりしましたが、久川綾さんの影響かな(笑)?
浜北についてはブログで、「本当にいい思い出ばかりです^ ^」とおっしゃっていたので、嬉しいお言葉です♪
怪獣や宇宙人の中ではバルタン星人が一番出来が良かったのは、彼だけ別格なのでしょう。


a0265223_1913337.jpg
a0265223_19134535.jpg

最後の集まりは撮影OKだったので撮りましたが、去年と比べますと、イマイチ良い感じで撮れませんでした。



詳しくはこちら↓
トピックス _ ウルトラマンライブ2016.html
ボイジャーブログ _ ボイジャーオフィシャルブログ.html
ウルトラマンライブ Peace of the Earth 2017 浜松市浜北文化センター公演 _ 名古屋のイベント企画、制作、運営サポート 森次エンターテイメント キャラクターショーやスタッフ派遣も.html



話は変わりますが、この浜北文化センターでは3月19日に私がかつて所属していたヒーローズアカデミーの発表会も、ここでやる事が決まっています。
さらに「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で一躍時の人になった、神田沙也加嬢主演のミュージカル「キューティ・ブロンド」もそこで公演します。
今後の活躍が楽しみです♪↓
第14回ヒーローズアカデミー発表会情報_ヒーローズアカデミーへ行こう!.html
MUSICAL キューティ・ブロンド _ イベントカレンダー _ 浜松市浜北文化センター.html
ミュージカル「キューティ・ブロンド」 _ チケットぴあ[チケット購入・予約].html
[PR]
by asabatyou | 2017-03-11 17:37 | 特撮、モンスター | Comments(1)