遠矢孝信さん、「帰ってきたウルトラマン」の怪獣を語る。その4

今回は遠矢孝信さんが、「帰ってきたウルトラマン」の怪獣や宇宙人を演じた時の思い出話を書いていこうと思います。



マグネドン
遠矢さんの証言は残念ながらありませんが、ウルトラマン役のきくち英一さんが最も嫌がったイントレ撮影をやったのですが(そらを飛ぶシーンをやるのに必要で、きくちさんが小さな板の上の真ん中に乗っているのを、6人で下から押し上げるのですが、タイミングが中々合わなくて難しく、何度か落っこちたという)、この時は怪獣を持ち上げた状態でやらないといけなかったので、何となく不安そうに下を見ているメイキング写真が現存しています。

私もヒーローズアカデミーに所属していた頃、2013年に初めてその発表会にアクションのパフォーマーとして参加した時に、似たような動きをやったので、きくちさんの気持ちは分かります(私の場合は、板ではなくて他の出演者3人が手で足場を作り、そこに私が乗った状態で下から押し上げるというやり方でしたが、上手くいく時もあれば失敗する時もあり、どうも安定しませんでした。本番では正直上手くいきませんでしたが、スタッフが照明で上手くごまかしてくれた感じでした)。



ビーコン
こちらも残念ながら、遠矢さんの証言がありません。
ビーコンを倒した後、ウルトラマンはカラータイマーが点滅したまま消えていきますが、あれはリモコンではなく、コードを外に伸ばしてやったようです。
ビーコンの最期にきくちさんは驚きましたが、「ウルトラマン・ダンディー: 帰ってきたウルトラマンを演った男」のプロデューサーである河崎実さんも、「なんであそこでやられたのか、よく分からない」とコメントしています。



ゴキネズラ

第1話からずっと怪獣を演じている遠矢さんですが、きくちさんとしても毎回同じ相手と絡んでいると呼吸が合い、どう動くかも呼吸で解るとの事です。

ちなみにこの話で、ウルトラマンシリーズには欠かせない防衛チーム(本作の場合は、MAT)の隊長役が塚本信夫さんから、根上淳さんに変わっています(塚本さん演じる加藤隊長は、第18話に登場したベムスターの襲撃で、宇宙ステーションの隊長だった旧友を亡くし、その後任が決まった為、MATを去る設定となっています)。
ウルトラマンシリーズ初の隊長交代となりましたが、真相は語られていないので不明なままです。
根上さんは大映の二枚目スターとして活躍されていたベテランの方で、本作への出演はウルトラシリーズの存在を保護者層にもアピールする為のものだったそうです。
根上さんの起用は、橋本プロデューサーからの「塚本より格下の俳優は起用しないこと」との指示を受けての事だったみたいです。



ザニカ、バキューモン

遠矢さんは、何となくセミエビに似たザニカを演じています。
しかし着ぐるみの構造上、手足以外動けない状態で、遠矢さんもやりにくそうに見えます(きくちさんも、そうおっしゃっています)。
バキューモンは黒い煙のような姿で、着ぐるみではありません。
その為ザニカと異なり、きくちさんはただセットの中で1人で暴れているだけの状態となりました。



キングストロン

火を吐くシーンでは着ぐるみに火炎放射機をつけてやったのですが、次のシーンを撮る直前にガソリンが口のところでポタポタと垂れていたらしいです。
流石に危ないのではとヒヤヒヤしましたが、助監督さんが気づいて口を拭いてくれたりして(自分でも、布きれを用意した事もあったという)、信頼関係が大事である事を思い知ったそうです。
しかしそれでも口の中で燃えたり、着ぐるみが燃えて大騒ぎになったりと怖い思いもしたとの事です。



詳しくは、こちら↓

参考文献


# by asabatyou | 2019-02-12 22:07 | 声優、スーツアクター | Comments(0)

狂へる悪魔

昨日は自宅にあるDVDの1枚で久々に見たかった「狂へる悪魔」を見ましたので、その事について書きます。


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スタッフ
監督 : ジョン・S・ロバートソン
脚本 : クララ・S・ベレンジャー
原作 : ロバート・ルイス・スティーヴンソン 
製作 : アドルフ・ズーカー(ノンクレジット)


キャスト
ヘンリー・ジキル博士/エドワード・ハイド氏 : ジョン・バリモア 
ミリセント・カルー : マーサ・マンスフィールド
ミス・ジーナ : ニタ・ナルディ 
ジョージ・カルー卿 : ブランドン・ハースト 
ダンスホールの支配人 : ルイス・ウォルヘイム


ストーリー
医学博士であるジキル博士は、貧しい人の為に無料病院を開設して診察し、それ以外では自分の実験室にいる生活を送っていた。

ある日彼は婚約者であるミリセント・カル―の父親、ジョージ・カル―卿に「君は他人の事に一身をささげているが、自分の生活の向上をないがしろにしていないか?」や、「人間には手が2つあるように、2つの面を持っているのだ。君は右手を使うからと言って、左手は一切使わないのか?」などと言われた事で、ジキル博士はある実験に取り掛かる。

ジキル博士は人間の心を善と悪の2つに分ける薬を開発し、それを飲んだ事で凶悪な怪人ハイドに変身する。
彼は婚約者がいるのもかからわず、他の女性に手を出したりその服を脱がそうとしたり、たまたま近くにいた子供に暴力を振るったりと蛮行の限りを尽くしただけでなく、遂には殺人まで犯してしまう。

薬を飲んでいないのにハイドに変身出来るようになってしまったジキル博士は、段々焦って追い詰められるが…。


レビュー
ロバート・ルイス・スティーヴンソン原作の、「ジキル博士とハイド氏」を映像化したサイレント映画。
1908年に初めて映像化されて以来何度も映画化されているだけでなく、二重人格の代名詞でもある名作ですが、本作ではまだ日本では馴染みがなかったのか、その邦題が使用されていません。
実は本作が制作された1920年といいましたら、チャールズ・J・ヘイドンが監督したバージョンや、「カリガリ博士」や「カサブランカ」で有名なコンラート・ファイトが主演したドイツ映画(残念ながらフィルムが現存してないので、視聴不可能である)があるので、区別しやすくする為という可能性もありえますが、今となっては新鮮な印象も受けます。

話自体は善と悪を2つに分ける事が出来る薬を飲んで悪人に変身できるようになったのは良いけど、段々その力を制御出来なくなり、破滅する様を描いています。

主役のジキル博士とハイド氏を演じたのは、無声映画時代を代表する二枚目俳優でドリュー・バリモアの祖父としても有名なジョン・バリモアですが(ただしジョンが亡くなったのは1942年で、ドリューが生まれたのはそれから33年後の1975年だから、当然面識はない)、そんなに派手なメイクをしているわけでもないのに、顔だけでなく姿勢や動きなどもジキル博士の時と別人かと思えるほど違っており、見事に凶悪なハイドを演じ切っています。
最初は人相が悪いジキル博士といった感じで元の姿の面影がありましたが、後になるにつれてより悪人面になったり、頭の天辺が何故か若干尖っていたりと見た目が奇形化している事もあって、正直ジキル博士よりハイドの方が印象に残ってしまいます(映画と同じくハイドが、ジキル博士を侵食していたと言える)。
サイレント映画時代に作られた「ジキル博士とハイド氏」の中では知名度が高いのは、バリモアのおかげでしょう。

また殺人を犯すシーンがありますが、殺された相手が結果的にジキル博士にあのような実験をさせる原因を作った全ての元凶と言えるので、ある意味自業自得であり、それほどショッキングではありません。

エンディングがジキル博士がまだ正気を保っている時に、以前ハイドに変身した状態でイタリア人女性から奪った毒を飲んで自殺するのが、1931年版や1941年と比べると地味で(これらではハイドになって暴走するけど、最後は射殺されてその直後に元の姿に戻る)、最初はあまり好きではありませんでした。
でも改めて見た時、これはこれでありかなと思えるようになりました。
誰かに引導を渡されたのではなく、自分自身で決着をつけたのですから。



劇中にあるシーンの一部です↓


それとこの映画は終わり頃がちょっとだけ退屈だったりしますが、バリモアの演技に助けられている感じは否めません。
実際彼の為の映画と言っても、過言ではないでしょう(サイレント映画なので、演技がオーバーなところもありますが)。



出典

参考サイト

参考文献


# by asabatyou | 2019-02-07 22:29 | 特撮、モンスター | Comments(0)

宝玉の光と影

昨日はウル魔の最新話を読みましたので、その事に書きます。


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ストーリー
今ミシェルは、エレキングの襲撃事件で奴を倒すのに役立ったウルトラレーザーの出所が、ルビティア領である可能性が高い事から、調査しに来ていた。

ミシェルは旅人を装って住人達に話を訊いてみるが、そんな時にとある孤児院で働く老婆や子供達と出会う。
何か分かるかもしれないと思ったミシェルはそこで休憩したり親しくなるが、運悪く外でボール遊びしていた時に、そのボールが山賊のようなならず者どもに当たってしまう。
老婆や他の教師達が謝罪したが、ならず者どもの怒りは治まらないどころか、孤児院を破壊しようとするが、その危機を救ったのがミシェルと同じくここに用事があって来ていたタバサであった。
ミシェルとタバサは余裕でならず者どもを蹴散らしたが、その日の夜になって奴らが復讐しにやって来た。

だがその途中でならず者どもが、スライムに似た謎の物体に触れた事で一瞬で消滅する事態が発生する。
ミシェルとタバサは近くにいた不審者の存在に気付き、その後を追ってみたら商人ギルドの商工会議所に着き、そこにいる連中もケムール人達が化けた姿であった。
その頃ウルトラマンダイナは、タバサの危機を知って現場に急行していたが・・・。


レビュー
前回はEXゴモラを倒した後、ルイズ達が仮装舞踏会に招待されたところで終わっていましたから、てっきりその続きかと思ったら、エレキングを倒した後から話が進んでいきます。

簡単にいいますと、エレキングを倒すのに役立ったウルトラレーザーが、ルビティア領にある可能性が高い事から調査しに行ったら、事件に巻き込まれる様を描いています。

フック星人達が登場した時もそんな感じだったので、あまり変化が感じられず、似たような印象を受けてしまったのも事実です。

ケムール人もスライムに似た物体を使って人々をさらい、高齢化に悩まされているからそれを解決する事が目的のように感じますが、「ウルトラQ」で初登場した個体は一切喋らなかったので不気味さがあったけど、こちらは普通に喋っているので妙に人間的になっています。

ウルトラマンダイナがタバサ達を救出する為に現場に向かっていますが、何だか「ウルトラマンギンガ」でギンガとケムール人が戦った感じになるのかもしれません。

それにしてもこのタイミングでケムール人を出すのは、何だか狙っているとしか思えません(笑)。



ケムール人
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かつて1966年に地球へやって来て、連続誘拐事件を起こした宇宙人。
以前現れた者と同じくスライムやゼリーに似た物体を使って人間をさらうと同時に、何者かの依頼でウルトラレーザーをトリステインに売りさばいている武器商人でもあるが、作中のセリフによると、未だに高齢化問題を抱えているようである(医学の進歩により、500年も生きられるほどの長寿を手にしたが、それでも加齢による肉体の衰えには勝てず、悩んでいる為)。

ちなみに「ウルトラQ」で初登場したケムール人を演じたのは、後に初代「ウルトラマン」で主役のウルトラマンを演じる古谷敏氏だったりする。



出典

参考サイト

本編


# by asabatyou | 2019-02-04 21:56 | ウルトラ5番目の使い魔 | Comments(2)

レディ・プレイヤー1

昨日はWOWOWで放送したのを録画した「レディ・プレイヤー1」を見ましたので、その事について書きます。
前から見てみたいと思っていましたが、やっと見る事が出来ました。


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スタッフ
監督 : スティーヴン・スピルバーグ
脚本 : アーネスト・クライン、ザック・ペン 
原作 : アーネスト・クライン
音楽 : アラン・シルヴェストリ


キャスト
ウェイド・オーウェン・ワッツ / パーシヴァル : タイ・シェリダン
サマンサ・イヴリン・クック / アルテミス : オリヴィア・クック
ノーラン・ソレント : ベン・メンデルソーン
アイロック : T・J・ミラー 
オグデン・モロー / 案内人 : サイモン・ペグ 
トシロウ / ダイトウ : 森崎ウィン 
ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー / アノラック : マーク・ライランス


ストーリー
西暦2045年。
環境汚染や気候変動、政治の機能不全により世界は荒廃していた。
その為スラム街で暮らさざるを得ない状況に陥った地球上の人類の多くは、「オアシス」と言うVR世界に現実逃避し入り浸っていた。

そこに入れば、誰もが理想の人生を楽しむ事が出来る。

ある日、そのオアシスの創設者、ジェームズ・ハリデーが亡くなり、彼の遺言が発表された。

「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界の全てを授けよう」

突然の布告に世界中が湧き立ち、莫大な遺産を懸けた壮大な争奪戦が始まった!!


レビュー
アーネスト・クライン氏原作の「ゲームウォーズ」を、「ジュラシック・パーク」シリーズや「ジョーズ」などで有名な、スティーヴン・スピルバーグ監督が映像化したSF映画。

簡単に言ってしまえばゲームの世界で大冒険する様を描いているので、実写の映像だけでなくゲームやCGアニメのごとくCGの映像も大量に出てくるのですが、この作品の最大の見所は、やはりクロスオーバーである事でしょう。
最近の映画のクロスオーバー作品では、ディズニーアニメの「シュガー・ラッシュ」シリーズや、パックマンやドンキーコングなどが登場する「ピクセル」がありますが、こちらは遥かに規模が大きく、ありとあらゆる映画やゲーム、アニメ、特撮のキャラクターやアイテムなどが、国や時代、会社の壁を越えてわんさか登場します。

流石に全部は紹介するのは不可能ですが、コラボしている作品は以下の通りです↓


映画
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ : デロリアン
「ジュラシック・パーク」シリーズ : ティラノサウルス
「宇宙戦争」(1953年版) : 火星人の空飛ぶ円盤
「キング・コング」シリーズ : キングコング
「エルム街の悪夢」シリーズ :フレディ・クルーガー
「エイリアン」シリーズ : チェストバスター
「チャイルド・プレイ」シリーズ : チャッキー
「シンバッド七回目の航海」 : サイクロプス
「ゴジラ」シリーズ : メカゴジラ
「禁断の惑星」 : ロビー・ザ・ロボット(フィギュアのみの登場)

アニメ
「アイアン・ジャイアント」 : アイアン・ジャイアント
「ルーニー・テューンズ」 : マービン・ザ・マーシャン
「機動戦士ガンダム」 : RX-78-2 ガンダム
「カウボーイビバップ」 : ソードフィッシュⅡ
「AKIRA(アキラ)」 : カネダ・バイク

ゲーム
「ソニック」シリーズ : ソニック・ザ・ヘッジホッグ
「ストリートファイター」シリーズ : リュウ、春麗、エドモンド本田、ブランカ、サガット
「HALO(ヘイロー)」シリーズ : スパルタン、コヴナント
Gears of War(ギアーズ・オブ・ウォー)」シリーズ : ランサーアサルトライフル等の銃火器
「モータルコンバット」 : ゴロー
「バイオショック」 : ビッグダディ


他の登場作品やキャラクターなどについては、ウィキペディアの方が詳しいです。
原作では東映の「スパイダーマン」(1978年版)のレオパルドンや、「新世紀エヴァンゲリオン」の初号機なども登場しているのですが、残念ながらこの映画版には登場していないようです。
このような内容なので著作権の関係もあり、映画化するのは不可能だと思われていたのですが、スティーヴン・スピルバーグ監督なら安心して任せられるという事で、実現出来たとの事です。

所謂オタクによるオタクの為のオタク映画とも言える映画なので、知っている人からすれば思わずニヤリとしてしまいますが、逆を言えば色んな作品やキャラクターなどを知っていないと楽しめないし、分かりにくいだろうと感じたのは事実です。
コラボしている作品の中では「シャイニング」が重要な役割で登場していますが(本当は「ブレードランナー」のはずが、著作権の関係で不可能だった為)、あれも見てないと分からないでしょう(勿論、それが駄目なわけではありませんし、寧ろこれがきっかけで元ネタへの宣伝にもなります)。
また2時間越えている事もあって、若干だれてくるので、もう少し短くても良かったかなという気もします。

他のキャラクターと違ってメカゴジラが原作と違う姿で登場していますが(原作では「ゴジラ×メカゴジラ」や「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」の機龍と呼ばれている姿だが、こちらでは「GODZILLA ゴジラ」(2014年版)やアニメ版をロボットにしたかのようで、有名なゴジラのテーマがアレンジされていたり、放射火炎も出している)、せっかくのクロスオーバー作品だから実際の姿で出てほしかったです。

フレディは出てきてもあっさり射殺されるので、完全にかませ犬だったのはどうなのでしょうか?
殺人鬼ではありますが「エルム街の悪夢」の主人公ですし、扱いが酷かったような・・・。

ティラノサウルスは「ジュラシック・パーク」版がベースとなっていますが、「キング・コング」(1933年版)にも敵役で登場した事があったので、コングとは85年ぶりの共演となりました(長い間両者の共演がなかったのは、T・レックスだと主役やヒーローのイメージもあって、悪役として出しづらかった事も影響しているかもしれない)。

「宇宙戦争」(1953年版)は出番が少なめでも、昔の音が使用されていたのが嬉しかったです。

原作ではウルトラマンも登場している為、スピルバーグ監督は「続編が決まれば是非登場させたい」と述べていますが、そうなってくれたら嬉しいです。
こんな感じで、ガメラも出してくれないでしょうか?
今の所「巨影都市」ぐらいしか、外部出演がないですし。

個人的に「ジョーズ」ともコラボしてほしかったですが、海である以上他のキャラとの絡みがしにくい事や、スピルバーグ監督が「自惚れだと批判される事を回避する為です」と語っているので、無理だった可能性があります。

それにしても現実世界ではなく仮想現実を舞台にして冒険し、ゲームで知り合った人がいて、その人と現実で会ってみたいとか、敵に自分の個人情報がばれて焦ったりと、色んな意味で現代的な映画です。
これは「電光超人グリッドマン」の続編、「SSSS.GRIDMAN」にも同じ事が言えます(円谷プロダクションの作品なので、ウルトラマンネタが多く、仮想現実が舞台という共通点がある)。



予告編と日本限定のスペシャル映像です↓

















劇中では主人公の仲間の中に日本人がいて(ゲームの世界では何と赤い侍の格好をした三船敏郎さんの姿をしており、唯一渋くて大人の雰囲気や貫禄がある)、彼らを助ける時に「俺はガンダムで行く」と言っていますが、これは唯一日本語で喋るシーンです(向こうの人にも分かりやすくする為、ちゃんと「I choose the form of Gundam」と英語字幕が当てられている)。

本当は英語で喋るつもりだったのですが、スピルバーグ監督が突然「このセリフは、日本語でいこう!」と言い出したので、日本語に変更されたそうです。
しかし撮影現場にはダイトウ役の森崎ウィンさん以外日本人がいなかったので、森崎さん自身が考える事になりました。

森崎さんはガンダムシリーズのセリフをパロディ化する案(例えば「ダイトウ行きまーす!」など)も考えましたが、ファンが不愉快に思う可能性やギャグっぽくなってしまう事を考慮し、完全オリジナルのセリフを選んだとの事です。
「何故ガンダムのセリフを言わなかったの?」という批判の声もありましたが、「ここはパロディするべき場面じゃない」、「ダイトウにとってガンダムこそ世界の運命を託すのに相応しいロボットであり、その決意を表明するには彼自身の言葉でなければならなかった」と擁護する意見も多く、安易なパロディ台詞を使わなかった事は視聴者から概ね好意的に受け入れられています。

ちなみに私は、このセリフは好きです。
短くて言いやすくて覚えやすいというのもそうですが、他に擁護している方々と同じで、敵がメカゴジラを使って仲間達を襲っているわけですから、彼らを救う為には自分自身の気持ちや言葉を出さないと無意味だし、不自然だと思いますから。
おかげで、本作を代表する名言にもなりましたし。

そのセリフの後、三船さんがガンダムに変身するだけでなく、メカゴジラと戦ってしまうのですから、もう驚くしかありません。
「俺がガンダムだ」とでも言いましょうか。

変身した時のポーズは「機動戦士ガンダムΖΖ」のZZガンダムで(理由は原作者のクライン氏曰く、「カッコいいからだ!」)、3分間しか戦えないのはウルトラマンが元ネタです。

映画だけでなく原作も1980年代の大衆文化に対するオマージュが数多く盛り込まれている事については、作者のクライン氏が1972年生まれで、ちょうど80年代に子供時代や思春期を過ごしていますから、当然の結果でしょう。



出典

参考サイト

参考動画


# by asabatyou | 2019-01-29 23:44 | 特撮、モンスター | Comments(5)

空軍大戦略

昨日は自宅にあるDVDの1枚「空軍大戦略」を見ましたので、その事について書きます。
幼い頃私の父がVHSをダビングしていた事もあり、好きで何度も見ていましたが、久々に見たくなりました。


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スタッフ
監督 : ガイ・ハミルトン
脚本 : ジェームズ・ケナウェイ、ウィルフレッド・グレートレックス
製作 : ハリー・サルツマン、ベンジャミン・フィッツ
撮影 : フレディ・ヤング


キャスト
ヒュー・ダウディング大将 : ローレンス・オリヴィエ
キャンフィールド少佐 : マイケル・ケイン
コリン・ハーヴェイ少佐 : クリストファー・プラマー
“スキッパー”少佐 : ロバート・ショウ
フォン・リヒター男爵 : クルト・ユルゲンス
アドルフ・ヒトラー : ロルフ・シュティーフェル


ストーリー
第2次世界大戦の勃発から1年経った、1940年の夏。
アドルフ・ヒトラーとウィンストン・チャーチルの交渉は決裂し、ドイツはイギリスに対して激しい爆撃を開始した。
2500機を有するドイツ空軍に対して、イギリス空軍は600機で彼らの劣勢は明らかだった。
その上、数々の撃墜王を生み出した「ドイツ飛行部隊」を迎え撃つイギリス空軍パイロット達は経験が浅く、その技術の差は歴然としていた。
大敗必至かに見えたイギリス軍は、決死の巻き返しを図るが・・・。


レビュー
かつて第2次世界大戦中の1940年に起こったバトル・オブ・ブリテン(原題がこれだから、邦題もこれの方が良かった気が・・・)を、映像化した航空映画。

監督は「007」シリーズで有名なガイ・ハミルトンで(1922年生まれの彼は戦争を知っている世代なだけでなく、イギリス海軍に入隊していた事もある)、ローレンス・オリヴィエやマイケル・ケインといった名優が出演しました。

映画自体は実際に起こった出来事をベースにしつつも、様々なエピソードを綴った群像劇となっているので、これといった主人公や明確なストーリーはありません。
簡単にいいますと、イギリスとドイツの関係を公平に描き、再現ドラマ化したと言えば良いかもしれません(真珠湾攻撃を題材にした「トラ・トラ・トラ!」も、そんな感じでした)。

しかしこの映画の一番の見所は、やはり飛行機でしょう。
イギリス軍からはスーパーマリン スピットファイアやホーカーハリケーンが登場し、ドイツ軍からはメッサーシュミット Bf109とハインケル He111、ユンカース Ju 87 シュトゥーカ(「スツーカ」や「ストゥーカ(ステューカ)」の表記もあり)が登場しています。
正確に言いますと Bf109とHe111は本物ではなく、戦後スペインでライセンス生産されたイスパノ HA 1112とCASA 2.111を使用しているので、Bf109はエンジンやプロペラがカーチスP-40に似ていたり、He111は後ろの車輪を出したまま飛行するという異なる部分があります(エンジンは敵機のスピットファイアやハリケーンと同系の、ロールス・ロイス・マーリンが使われている)。
それでも見た目はそっくりで別に気になるレベルではなく、模型やCGではない本物の飛行機を使っている事に変わりはないので、生の迫力があります。
他にもイスパノ HA 1112は本作以外にも、「メンフィス・ベル」(1990年版)や「ダンケルク」(2017年版)などでもBf109役で登場し、CASA 2.111も「パットン大戦車軍団」にもHe111役で出演しました(実は1957年から1958年のイフニ戦争において、近接航空支援の任務で実戦に使用されたという)。
スツーカは残念ながらラジコンを使っているので、他の飛行機と違って出番が少なく、姿もはっきりと映らなかったり飛行中しか出てきませんが、劇中ではまったくそんな事を感じさせません。
ちなみに、スピットファイアとハリケーンは本物です。
特にスピットファイアは出番が多く、映画自体ドイツ軍の侵略からイギリスを守る話なので(イギリスもドイツを空襲するシーンはあるが1回だけで、ドイツが何度も攻撃した後にやっている)、事実上主人公とも言えます。

2時間を越えますが、映画の殆どというより空中戦がメインなので(最終決戦のみサイレント映画のごとく、音楽以外の音が一切ない状態で空中戦が繰り広げられるが、それが却って幻想的な効果を生んでいる)、飛行機や航空映画好きな方は一度見る事をオススメします。



予告編とOPです↓



予告編にもありますが、ヒトラーが演説をやっている時、周囲の人々がナチス式敬礼で何かを叫んでいますが、最近になって「ジークハイル」と言っている事を知りました(小さい頃は、分からなかったが)。
ヒトラーやナチスがタブーとなっている今では、例え冗談でも絶対に出来ない事です。

イギリス軍のパイロットで妻子持ちの人物がいて、自分の子供達にスピットファイアのおもちゃを与えるシーンがありますが、初めて見たと同時によく見ていた頃、その子供達とほぼ同い年だったので、自分達と姿を重ねたりしました。

ハインケル He111がイギリスを空襲するシーンでは、戦後以来初めてイギリス上空に飛ばして撮影したそうです。
国民感情を考えればぎりぎりの撮影だったので2機だけ飛行させましたが、ロンドン市民はあっけにとられて空を見上げていたようです。

劇中ではイギリス軍の中隊でレッドやイエローといった単語が登場しましたが、後の「スター・ウォーズ」シリーズにもあるので、それを思わせました。

オープニングではユンカース Ju52が登場し、元師が下りてきた後、ドイツ軍を横断していきますが、音楽や映像のカッコ良さもあって、自分が今まで見た航空映画の中では、一番好きです(「トラ・トラ・トラ!」のOPも、これに近い感じ)。




出典

参考サイト

参考文献


# by asabatyou | 2019-01-25 22:00 | 映画 | Comments(1)
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タイトルの通り「asabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)」の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


by asabatyou
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