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聖都ロマリアの夜

昨日はウル魔の最新エピソードを読みましたので、その事について書きます。


ストーリー
才人達はやっと目的地だった、ロマリアに着いた。
だがそこは裕福な生活を送っている者と、貧しい生活を送っている者の格差が激しい所だった。
しかも怪しい宗教まで流行っており、どういうわけか彼らはウルトラマンの存在を知っていた。
その日の夜、才人とルイズは謎の連中からもらった地図を頼りに、彼らがいるその場所へ行ってみる事にした。
するとそこには大勢の人達がいて、2人を呼び出した張本人が出てきた。
彼らの名前はキリエル人といい、キリエルの神の信者を自分達の世界へ連れて行く事が目的だという。
才人達はそれを阻止しようとするが、信者達がそれを許さなかった。
才人達はウルトラマンエースに変身するが、キリエル人もキリエロイドという巨人に変身し、戦いを挑んだ。
だが地獄の門が開くと、キリエロイドは信者達と一緒に門の中へ消えていった…。


レビュー
今回は敵がキリエロイドという事も、宗教臭さ全開でした。
キリエルの神の信者を増やし、それで自分達の世界へ連れて行こうとしているのですから、普通の人達からしたらドン引きする事間違いないでしょう。実際にそういう連中がいますし、ニコニコ動画などのネットでネタにされて笑い飛ばされていますし。
でも「あなたたちの世界で何億という人間に信仰されている神も、神話の中で自分の気に入ったわずかな人間だけを救い、残りのすべてを消し去ったじゃないの。確か、ノアの箱舟といったかしら?」 とか、「帰したところで、あの人間たちに待つのは餓えて死ぬか腐って死ぬかのふたつしかない。なにより、彼らは自分の意思でキリエルを選んだのだ。きさまがどうこう言う筋はあるまい? その証拠に、人間たちは誰一人としてお前を助ける声もあげなかったではないか」など、反論出来ない事を言ったのも確かです。
同じ巨人でもエースは光、キリエロイドは影と言える存在で、ひょっとしたらウルトラマンへのアンチテーゼを込めてるような気がします。
ところでキリエロイドは最後に「この世界は、間もなく巨大な闇の力によって滅び去る。我々よりもはるかに強大な闇の力を持つ者たちが、この地にやってくる。キリエルの、確かな予言だ」と言ってましたが、これってヤプールによってハルケギニアは滅びると言いたいのでしょうか?確かにヤプールはエースとの戦いに敗れましたが、弱体化しただけであって死んだわけではありませんから、いつ出て来ても不思議ではありません。
結局キリエル人の作戦は成功し、信者達もウルトラマンには眼中になかった事を考えますと、例え敵陣に進入出来たとしても彼らを救出出来るかどうかが気になります。
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キリエル人
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ロマリアで多くの人々を洗脳し、キリエルの神の信者を増やそうとしたカルト教団のような連中。
ある程度信者を増やした後、地獄の門を開いて自分達の世界へ連れて行こうと企む。
ちなみにキリエル人(じん)と読んでしまいがちだが、キリエル人(びと)が正しい言い方。



キリエロイド
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CV:佐藤正治
スーツアクター:三宅敏夫


キリエル人の怒りの姿である異形の巨人で、「キリ」という掛け声を出す。
あくまで戦闘形態であって本当の姿ではないので、注意が必要。
その実力はパワー/スピードだけでなく、戦闘技量もウルトラ戦士と互角以上の力を持っており、伊達に神を名乗ってはいない事が分かる。



それとこのエピソードに合った音楽がいくつかありますので、それを紹介します。



「ゼルダの伝説 風のタクト」で使用された、ハイラル城のテーマです。
元々昔は豊かな王国だったけど、今はもう海の底に沈んでいるという状態で流れた曲なので、僕としては一見ロマリアは綺麗な所に見えるけど、その実態は…という部分で使うのが良いと思います。
「しかし、光があれば影もある。街の中心に進むにつれて、一行は自分たちのような巡礼者のほかにも、路肩に座り込んで動かない人たちや、路地からじっとこちらを見つめている人たち、騎士たちが配るパンやスープに長い行列を作っている人たちを見た。」から、「悪いけど、おれはそういうの興味ないから」までがそうです。




「ゼルダの伝説 時のオカリナ」で使用された、ガノンドロフのテーマです(ただしオリジナルではない)。
音楽に不気味さだけでなく、これからとてつもなく恐ろしい事が起きる感じがありますので、僕としてはキリエル人の登場で使うのが良いと思います。
「広場は、見渡す限りに人間で埋め尽くされていた。」から、「天を指す女の指先。才人とルイズは、はっとして空を見上げて驚愕した。」までがそうです。






「ゼルダの伝説 時のオカリナ」で使用された、ガノン城のテーマです。
ラスボスであるガノンドロフがいる城なので、それに相応しい威厳と威圧感がある曲となっています。
なので僕は、地獄の門が登場する所で使うのが良いと思います。
「なんと、夜の闇の中に黒雲のようなもやが浮かんでいる。」から、「声は届かなかった。周囲を取り囲まれ、群衆の手がふたりをもみつぶそうと迫ってくる。」までがそうです。




「ウルトラマンパワード」で使用された、「咆哮する破壊者」です。
パワードは戦闘用のBGMがいくつかありますが、これは強敵を相手に戦っている感じがありますので、僕としてはエースとキリエロイドの戦いで使うのが良いと思います。
「間一髪、ふたりはウルトラマンAへの変身に成功した。」から最後までです。



1枚目:ゼロの使い魔 18  MF文庫J オフィシャルウェブサイト
2枚目:キリエル人 - 怪獣wiki特撮大百科事典 - livedoor Wiki(ウィキ)(参考にも使った)
3枚目:THE・武者戦記EX 炎魔戦士キリエロイド(参考にも使った)
参考:ウルトラマンティガの登場怪獣 - Wikipedia
本編:あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ - ウルトラ5番目の使い魔、第三部-08

by asabatyou | 2013-05-02 18:22 | ウルトラ5番目の使い魔 | Comments(8)

Commented by サワーハート at 2013-05-03 15:41 x
はじめまして。
僕もこの話読んだのでコメント書きます。
『光に満ち溢れた土地』の本当の姿を見て愕然とする子供達。
銃士隊のロマリア出身者から語られる過去と実態、貧しい人達を侮蔑したり無い物のように無視する巡礼者達の姿。
劇中でミシェルも言ってるけど、極端なだけで人間社会では本当に珍しい訳じゃないんですよね……
キリエル人がルイズ達に言う事は至って正論だと思います。

地獄の門の先に本当に彼等の望む天国があるかないかは分からない。だけど彼等は故郷を捨て、希望に縋って身一つでロマリアに来た人が殆どで、真実を知って絶望した。
待っていても道は死しかない……確かに、キリエル人のやってる事は『救済』です……
Commented by サワーハート at 2013-05-03 15:51 x
長いんで分けます。
結局、彼等はブリミル教含むハルケギニアの社会に見捨てられたから見限ったんですよね。
たとえキリエロイドを倒し、地獄の門を破壊しても彼等にとってそれは絶望しかない……与えるのはトドメだけ……
社会の闇というのは、思う以上に深い物だった……て感じがします。

展開的には鬱ですけど、僕は『ウル魔』のこういった話結構好きです。向き合っていかないといけない問題の直視って感じで。

長文失礼しました。
それでは
Commented by asabatyou at 2013-05-03 17:35
はじめまして、asabatyouです。
このエピソードでのキリエル人達は、一方的に悪とは言えないんですよね…。
気味の悪い宗教って感じですけど、彼らの言っている事に間違いはありませんし…。
所謂己の正義を貫いていると言えるでしょう。
何だか何が正義で、何が悪なのか分からなくなります。
Commented by 髑髏の火炎竜 at 2013-05-04 20:39 x
キリエルの暗躍は、第1部からほのめかされていましたが、以外にも、あっさり退場しましたね。
ヤプールやロマリアと宗教戦争するかと思いきや…まさか、目的を達成して撤退するとは。
取りあえず、ルイズとサイトには、消えない苦さが残りましたね。

それにしても、相変わらずキリエルの厨ニ病は酷いなぁw
正義、悪云々以前に、キリエルのやっている事は、『自分達が注目されたいだけ』の『自己満足』ですからね。
Commented by asabatyou at 2013-05-04 22:05
「キリエルの暗躍は、第1部からほのめかされていましたが、以外にも、あっさり退場しましたね。」えっ!?そうでしたっけ(笑)!?覚えておりません(笑)。
まぁあっさり退場したのは、信者を自分の世界に連れて行くのが目的であって戦闘が目的ではありませんから、当然だと思います。
でも決着がついていませんから、本番はこれからでしょう。

「『自分達が注目されたいだけ』の『自己満足』ですからね。」実際デビュー作のウルトラマンティガでも、彼に戦いを挑んだ理由もティガに対する嫉妬らしいですからね。まったくたちの悪いかまってちゃんだ(笑)→http://www.youtube.com/watch?v=J6SodcugSRc
Commented by 光を持つ者 at 2013-05-06 23:05 x
この話も僕も読んでみましたが、ついに第1部で伏線が張られていたキリエル人が姿を現しましたね。

ちなみに、第1部の第76話で、レコンキスタの魔の手からウェールズ皇太子を救うべくアルビオンを目指す道中で、アンリエッタ王女率いるトリステイン軍の前に現れた新興宗教の足止めを食らってるときに、トリステイン軍の兵士たちの会話の中で、伏線が張られていましたよ。

「はやってるのの一つは、ある預言者と名乗るやつが指導してるんだが、いずれこの汚れた世界を聖なる炎で浄化なさる天使が、天国の門からやってくるから、人々は天使をあがめたててその審判を待たねばならない、って振れまわってるそうだ」

とご丁寧に書かれていたので、これを読んだときに僕は、もしや奴らではと思いました。
Commented by asabatyou at 2013-05-08 21:47
なるほど。つまり最初からキリエロイドは登場する予定だったという事ですね。
登場するのに、随分時間がかかりましたが(笑)。
Commented by asabatyou at 2013-05-22 20:08
どうやらウル魔の最新エピソードが出来たみたいです→http://www35.atwiki.jp/anozero/pages/9021.html