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巨人獣

今日は借りたDVDの「巨人獣(ソフト版では「巨人獣/プルトニウム人間の逆襲」というタイトル)」を見ましたので、それについて書きます。
存在は前から知っていましたが、見たのは今回が初めてです。


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スタッフ
製作総指揮 : サミュエル・Z・アーコフ、ジェームズ・H・ニコルソン
製作、監督、原案 : バート・I・ゴードン
特撮 : バート・I・ゴードン、フローラ・M・ゴードン
音楽 : アルバート・グラッサー


キャスト
グレン・マニング中佐 : ディーン・パーキン
ジョイス・マニング : サリー・フレイザー
マーク・ベアード少佐 : ロジャー・ペイス


ストーリー
プルトニウム爆弾の被曝で巨大化したグレン・マニング中佐は、軍の攻撃でフーバー・ダムから転落して消えた。
奇跡的に生きてはいたが、岩に顔面を打ち付けた事で、顔の一部が潰れて獣のように咆哮するなど、人間性は失われていた。
彼の妹のジョイス(姉という表記もある)は、何とか説得を試みるが・・・。


レビュー
巨大生物の映画が殆どである事からミスター・B.I.G.と呼ばれている、バート・I・ゴードン監督の怪獣映画。
内容は「戦慄!プルトニウム人間」の続編で、巨人になってしまったマニング中佐の悲劇を描いています。

ただマニング役が前作ではグレン・ランガン氏でしたが、これでは同じくゴードン監督の「The Cyclops(サイクロプス)」で一つ目巨人を演じた、ディーン・パーキン氏に変更されています。
なので別人が演じた事を少しでもごまかす為か、特殊メイクで顔の半分が出ない事になりましたが(「The Cyclops」の時では、殆ど隠れていた)、正直そんなに気になりません。

前作では普通の人間が段々巨人になってしまう事で、人間性も失われる様を描いていましたが、こちらでは怪物の状態から人間らしさを取り戻すという、逆のパターンとなっています。

その事もあってこの手の映画でありがちな都市破壊シーンがあまりなく、マニングを元に戻す事に力を入れる人々をメインにしていますから、ドラマ重視にした結果でしょう。

もしそうだったとしても、飛行場の格納庫で眠っていた状態から目を覚ます時、四つん這いになって出てくるのではなく、下から豪快に破壊してほしかったです。

後戦闘機のF-86 セイバーを使うというセリフはありましたが、実際は飛び立っただけでマニングを攻撃せず、麻酔銃で眠らせています。
ですからセイバーの登場シーンは、蛇足としか思えなかったです。

他の怪獣映画や前作と比べますと、若干物足りなさはありますが、決して駄作ではありませんので、見て損はありません。
前作の映像も回想シーンとして使用されていますから、これしか見た事がない方でも話が分かるようになっています。


予告編です↓

ちなみに山本弘さん原作の小説「MM9」にも、マニングをモデルにした巨人のような怪獣が登場していて(前作を意識しているようですが)、名前までグレンだとか。
日本でも同名の漫画が作られたそうですが、こちらはオリジナルの内容でドラマ性も高いようです。



出典
画像1:___ RAWWWWWR___.html
画像2:War of the Colossal Beast – HORRORPEDIA.html


参考サイト
映画 巨人獣 - allcinema.html
巨人獣 (1958年の映画) - Wikipedia.html
MM9 - Wikipedia.html
War of the Colossal Beast (1958) - IMDb.html


参考文献
あなたの知らない怪獣マル秘大百科 (映画秘宝COLLECTION)
モンスターパニック―超空想生物大百科 (Million mook―新映画宝庫)
図説 モンスター―映画の空想生物たち (ふくろうの本)
モンスター大図鑑 (ネコ・パブリッシングのビジュアルガイドブック)

by asabatyou | 2016-10-25 17:47 | 特撮、モンスター | Comments(0)