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始祖という人

今日はウル魔の最新エピソードを読みましたので、その事について書きます。


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ストーリー
ブリミルの名を悪用していた教皇は、2人のウルトラマンによって成敗され、ハルケギニアにやっと平和が訪れた。

だがこれで全てが終わったわけではなく、より恐ろしい敵が待っている事、ブリミル本人の登場によりブリミル教の存在が危うくなっていた。

困っている現代人にブリミルは、「教えはしょせん言葉さ。誰が言い出したものでも、正しく使えば人を救えるし、悪用すれば不幸にしてしまう。だから君たちは、無理に考えを変える必要なんてない。これまでに、よいと思ってきたことは続ければいいさ。今日より明日がよい日になるよう、努力し続けながらね」や「僕が全部言って、君たちはそれを守るだけで、君たちはそれを子孫に誇れるのかい? 僕らはしょせん、大昔の人間さ。この時代の行く先は、この時代の君たちが考えて作るんだ。わかるだろ?」とアドバイスした。

この世界の未来を現代人達に託したブリミルは元の時代へ帰ろうとするが、彼がここへ来るきっかけを作った怪獣のアラドスは眠ったままで、彼が目覚めない限りそうする事は不可能であった。

しばらくここにいる事になったブリミルだが、これをチャンスだと思ったルイズは、彼に色々話をする事にした。
この時代で起こっている異変の数々は、ブリミルがいる時代に原因があるのではないかと。
ブリミルは正直乗り気ではなかったが、本当に重要な人だけに話すという条件で、それを話す事にした。
そこで彼らは、衝撃的な事実を知る事になる・・・。


レビュー
今回は完全にドラマ重視だったので、アクションやスペクタクルな部分はありませんでした。

それにしても過去の時代からブリミル本人がやって来た事により、ブリミル教だけでなく今までの常識が覆される事になってしまったのですが、彼がちゃんと助言してくれましたから、心配はいらないでしょう。
これは終わりでなく、新しい歴史や第一歩の始まりです。

現代のハルケギニアは種族の違う者同士で互いにいがみ合ったり差別したりなど、ドロドロとした関係になっていて、所謂ディストピアというべき状態と言えます。
しかしブリミルの生きていた時代では世界がほぼ壊滅した状態だった為、あらゆる種族はほんの一握りしか生き残れず(人数が少なかったからこそ、種族関係なく友好的な関係を築く事が出来た)、食料にも困っていた事を考えますと、一方的にどっちの時代が良い悪いとは言えません。

本編にもありましたが、種族の違う者同士で絆が生まれるのは、確かに難しいでしょう。違う所がいくつもありますからね。
でも同じ人類でも善人もいれば悪人もいるので、友になれそうな相手がいたら手を取り合えば良いし、無理だと思うなら離れれば良いだけですから、別に難しい事ではないでしょう。

さて終わり頃になってブリミルの意外な過去が明らかになるのですが、何だかこれだけで1つの作品が出来そうだと思ったのは、私だけでしょうか?
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」や、「スター・ウォーズ」のエピソード1~3みたいに。



出典
画像1:Brimir _ Trigear Family Wiki _ Fandom powered by Wikia.html(http://trigear-family.wikia.com/wiki/Brimir)
画像2:Arados _ Ultraman Wiki _ Fandom powered by Wikia.html(http://ultra.wikia.com/wiki/Arados)


本編
あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ - ウルトラ5番目の使い魔、第三部-53.html
(https://www35.atwiki.jp/anozero/pages/9401.html)

by asabatyou | 2017-02-11 18:00 | ウルトラ5番目の使い魔 | Comments(2)

Commented by カーメン at 2017-02-12 14:19 x
この話では、ブリミルの考えはキリスト教的な厳格なものではなく、どちらかといえば仏教のおおらかな中道ぶりをいくものに思えました。
現実の世界でも宗教ってのは難しいですよね。今でも対立があちこちで起きてますし。
でもキリスト教がカトリックとプロテスタントに分かれたり、仏教も大乗仏教と小乗仏教に分かれたりしたので、宗教も時代に合わせて変わるもの。その点で、教えを押し付けずに現代を尊重したブリミルの判断はベターだったと思います。
Commented by asabatyou at 2017-02-13 23:05
私もブリミルの判断は、本当に正しいと思いますよ。
自分が生きていた時代では荒れ果てた世界だったけど、それをここまで繁栄した世界にしてくれたんだから感無量だよ、僕が君たちに望むのはただひとつ、君たち子孫が平和な世界で仲良く生き続ける。それだけさと至って当たり前で、人道的な事を言いましたが、最後は現代人に未来を託しましたからね。

見た目はもろ西洋的なのに、こういう所があるのは日本的というべきでしょうか。