昨日で今まで録画して見ていた「涼宮ハルヒの憂鬱」を見終りましたので、その事について書きます(録画に失敗した23話は、YouTubeで見ました)。
今までは一部の話しか見てなかったので、全話見たのはこれが初めてです。
スタッフ 原作、構成協力 : 谷川流
原作イラスト、キャラクター原案 : いとうのいぢ
キャラクターデザイン : 池田晶子
音楽 : 神前暁(monaca)
アニメーション制作 : 京都アニメーション
製作 : SOS団
キャスト
キョン : 杉田智和
涼宮ハルヒ : 平野綾
長門有希 : 茅原実里
朝比奈みくる : 後藤邑子
古泉一樹 : 小野大輔
鶴屋さん : 松岡由貴
谷口 : 白石稔
国木田 : 松元恵
キョンの妹 : あおきさやか
ストーリー
県立北高校に入学したキョン(本名不明。ちなみに同名の動物が実在するが、無関係)は、同じく新入生である涼宮ハルヒの自己紹介に、驚きを隠せなかった。
「東中出身、涼宮ハルヒ。 ただの人間には興味ありません。 この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が居たら私の所に来なさい。以上!」
「これ、笑うとこ?えらい美人が、そこにいた」
常に面白い事を追い求めているハルヒは、ひょんな事からキョンを気に入り、それ専門の部活SOS団(「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」の略)を作り、長門有希や朝比奈みくる、古泉一樹が仲間に加わったが、この3人は普通の人間ではなかった。
長門は宇宙人でみくるは未来人、古泉は超能力者で、実はハルヒには自分の理想や夢を実現化出来る力を持っている事が明らかになるが、彼女はまったくそれに気づいてなかった・・・。
レビュー
谷川流さんのライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズを、テレビアニメ化したもの。
最初は2006年に放送されまして、その時は14話しか放送されず、話の順番も滅茶苦茶に放送されました。
ですが2009年版では、2006年版を時系列順にしただけでなく、新作エピソードを加えて全28話のアニメとして放送されました。
私が思うに、2009年版さえ見てしまえば、本作は制覇したも同然です。
内容は刺激を求めているハルヒが、SOS団を作るきっかけを作ってくれたキョンや、宇宙人の長門有希、未来人の朝比奈みくる、超能力者の古泉一樹と共に、様々な事に挑戦したり出かけたりする様を描いているので、学園物やSF物でもあります。
正直ハルヒは己の目標達成の為なら手段を選ばないので、賛否両論になるかもしれませんが、人生を楽しむ為に行動をしているので、文句ばかりで何もしようとしない谷口よりは、マシと言えます。
本当色んな事やっていますから、充実した人生を送っているので、何だか羨ましく見えてくるのも事実です。
一見萌えアニメのような印象を受けますが、ハルヒ中心に世界が動いている為、不可思議な出来事が次々と起こるので、幻想的かつスケールがデカくて哲学的です。
また朝倉涼子や喜緑江美里のような得体の知れなさや、主人公側でも「〇〇の言う事は、あまり信用しない方が良い」という話があったり、BGMも妙に気味悪かったりと、どこか混沌とした不気味さを感じさせるアニメでもあります。
とにかく色んな事を考えさせられるアニメなので、見応えたっぷりです。
流石2000年代を、代表するアニメといったところか。
下手に恋愛要素がなかったのも、良かったです。
もしあったら、途端に安っぽくて低俗な作品になってしまい、大衆の心を鷲掴みする事はなかったかもしれません。
最後になりますが、「長門は俺の嫁」という言葉があった理由が納得出来ました(笑)。
はっきり言って本作に登場するキャラの中で、一番頼りがいがあって頼もしいです。
キョンが朝倉に殺されそうになった時でも彼を助けましたし、「エンドレスエイト」(詳しくは、また後で語ります)でもただ1人記憶をなくさなかったり、自主映画を作っている時異変が起こった時でもキョンを守りましたから、最も信頼出来ます。
これは人気者になれて、当然です。
私も長門有希は、好きなので(笑)。
第1話です↓
けど今は忘れられた感じで、その頃の面影はなくなっています。
その結果となったのが、先程書いた「エンドレスエイト」ではないかと。
「エンドレスエイト」とは、ハルヒ達が楽しい夏休みを過ごしたいと思って色々遊ぶのですが、ハルヒ自身悔いが残っていた為、それを何度も繰り返してしまうループ物です。
長門が買うお面が毎回違っていたり、同じセリフでも言い方が違っていたりなど異なる部分はいくつかありますが、基本は同じです(ループしているところは早送りでやった、イブ・メルキオール監督の「タイム・トラベラーズ」や、繰り返している事に気付いて、それぞれ違う事をやった「夏色キセキ」と異なり、殆ど違いがない)。
しかも8回もやったので、何も知らないで見ていた時は、「一体いつまで続くんだろう?」と思ったものです(でも見終った後の、達成感はあった)。
この時期のハルヒは新刊となる「驚愕」の発売が遅れており、人気に陰りを見せ初めていたらしいです。
それだけにこの新アニメは、ハルヒ再起の起爆剤になることが期待されていたのですが、この一件でファンを激怒させ、コンテンツの衰退を急速に加速させてしまいました。
そして翌年の劇場版消失の公開、驚愕の発売をもってしてもコンテンツに勢いは戻らず、2015年の「長門有希ちゃんの消失」のアニメ化まで、ハルヒというコンテンツは、ほぼ完全に停止する事になりました。
この一件で角川と京アニの関係が、悪くなったのではとも言われているみたいです。
出典
参考サイト