昨日は映画館で前から興味があった「シンクロナイズドモンスター」を見ましたので、その事について書きます。
スタッフ監督、脚本 : ナチョ・ビガロンド
製作総指揮 : アン・ハサウェイ、ナチョ・ビガロンド ほか
音楽 : ベアー・マクレアリー
撮影 : エリック・クレス
キャストグロリア : アン・ハサウェイ、ハンナ・ケラミー(子供時代)オスカー : ジェイソン・サダイキス、ネイサン・エリソン(子供時代)ティム : ダン・スティーヴンスジョエル : オースティン・ストウェルガース : ティム・ブレイク・ネルソン ストーリー
グロリアは憧れのニューヨークで働いていたが、失業してからは毎晩酒に溺れて暴走し、ついには同棲中の彼氏ティムに呆れられ、家を追い出されてしまう。
何もかも失ったグロリアは生まれ故郷の小さな田舎町に帰るが、そこで幼馴染のオスカーと再会し、彼が営むバーで働く事になる。
だがそんな時、韓国の首都ソウルに巨大な怪獣が出現し、世間は大パニックとなるが、グロリアはその怪獣を何度も観察して調べていく内に、ある事に気付いた。
「この怪獣、私と全く同じ動きをする・・・?」
すっかり上機嫌になったグロリアは騒ぎを引き起こしていくが、実は彼女と同じ能力を持っている者は、他にもいるのであった・・・。
レビュー
「プリティ・プリンセス」シリーズや「アリス・イン・ワンダーランド」などで有名なアン・ハサウェイ氏が、主演と製作総指揮を担当した怪獣映画(ただしカナダとスペインの合作なので、ハリウッド映画ではない)。
所謂普通の怪獣映画と異なり、人間と怪獣の動きがシンクロしている異色の作品となっていますが、おそらく「ウルトラマンエース」に登場した、超獣のガラン以来でしょう。
そこに巨大ロボットも登場し怪獣との戦いもあるので、「ゴジラ対メカゴジラ」シリーズや「キングコングの逆襲」、アニメ版「キングコング」(1967年版)、「ゲゲゲの鬼太郎」の「ラジコン大海獣」、「ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ」、「ゴジラ対メガロ」、「行け!グリーンマン」、「パシフィック・リム」シリーズ、「ジャイアントロボ」、「ジャンボーグA」などと同じです。
怪獣(名前は特になし)は「ウルトラマンマックス」のラゴラスを人型にアレンジしたかのような姿をしていて、巨人のようにも見えますが、ちゃんと尻尾もあります。
ロボット(同じく、名前はない)の方はオーソドックスな人型ではありますが、赤い目が1つあるだけなのが、「2001年宇宙の旅」のHAL 9000を思わせます。
ちなみにモンスターの造形に監督は殆ど口出しせず(本人曰く「自分に造形のスキルがないから」、「CG製作チームの皆さんに、怪獣を身近に感じてほしかった」との事)、さらにモーションキャプチャーも一切使用する事なく、全てCGだったようです。
さて映画の見所は、この怪獣とロボットの対決シーンと言いたいところですが、思ったより出番が少ないので正直ガッカリしてしまいます。
本作の怪獣やロボットは、ある公園の遊び場に主人公達が足を踏み入れないと出現しないから、仕方ない気もしますが、怪獣より駄目人間となったアン・ハサウェイ氏を見せたいだけって感じです。
それで展開も悪くてダラダラ気味ですから、110分なのに長く感じてしまいます。
ただ最後どうやって敵を倒すのかについては意外性があったので、そこは楽しめました。
予告編です↓
ちなみに怪獣やロボットが現れる場所が韓国のソウルなので、正直「何故、家に来ない!!」と思ってしまいましたが、日本だと色々うるさいので変更したそうです(確かに韓国にも「大怪獣ヨンガリ」やリメイク版の「怪獣大決戦ヤンガリー」、「宇宙怪人ワンマグイ」、「D-WARS ディー・ウォーズ」、「グエムル-漢江の怪物-」、「飛天怪獣」、「人喰猪、公民館襲撃す」などの怪獣映画はありますが・・・)。
またどうして人間と怪獣がシンクロするのかについては、ネット社会のメタファーでもあるそうです。
インターネットの普及により様々な人々が情報発信出来る時代になりましたが、それには自分の行動や発言に責任を持たねばならない、無責任にやってしまうと世間を騒がす事になるよと。
この主人公達みたいに、知らない内に社会に迷惑をかけてしまう事を、人間と怪獣のシンクロに例えていると。
そう思うと、何だか納得出来る部分があります。
現実世界でもおでんツンツン男や上西小百合みたいに、問題行動や発言をして炎上した連中がいますから。
出典
参考サイト
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