昨日ツイッターを見てみたら、中島春雄さんが今年のアカデミー賞で追悼された事を知りました↓
よく考えてみたら、スーツアクターのような中の人がアカデミー賞で紹介されるのは、初めてではないでしょうか?初めて知った時は驚きつつも、同じ日本人としてというより、中の人好きな私にとって自慢や誇りや名誉であり、大変嬉しく思いました。
今でこそいて当たり前になっているゴジラですが、それを最初に演じたのが中島さんであり、主役なのに顔が出ないという状態でありながら、誰も見た事がないゴジラに説得力を持たせる為に、動物園に通って動物達に動きを研究しました。その結果生物としてのリアリティを残しつつ、まるで幽霊のようにおどろおどろしたゴジラを不気味に演じ、圧倒的な存在感と魅力を発揮しました↓
同じく今ではメジャーであるウルトラマンにも、ガボラやキーラといった多くの怪獣を演じました。ウルトラマンの原点とも言える「フランケンシュタイン対地底怪獣」でも敵役のバラゴンを演じ、主役のフランケンシュタインと戦いました↓
「フランケンシュタイン対地底怪獣」の姉妹編「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」では、ガイラを演じました。
「進撃の巨人」の元ネタとしても有名ですが、人とも猿とも違う独特の姿をした巨人を熱演しました↓
このように世界的に有名なキャラクターそのものだけでなく、新しいモンスター物の文化を共に作って支えただけでなくそれを定着させ、後世にも大きな影響を与えた偉人であるにもかかわらず、亡くなられた時はネットや新聞で書かれただけで、それ以外では一切やりませんでした。
我が国は何を考えているんだと言いたくなりますが、これはおそらく日本の芸能界やメディア、邦画界が俗物だからでしょう(もし本当だとしたら、何とつまらなくて視野が狭いのだろう)。
顔が出て当たり前で、マニアやオタクじゃなくても知っているような有名人こそが良いのであって、それ以外は無視する。
それが今の日本の連中であって、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」みたいに、「お前ら一般人は、所詮芸能人を見てキャーキャー騒いでいれば良いのさ」と、明らかに無名人を見下している番組を作り、「イン・ザ・ヒーロー」のように中の人をなめている映画を平気で作れるのです。
大体顔が出たり有名である事が、果たしてそんなに偉いのでしょうか?
私にとってこのような人達は、例え顔が出なくても永遠のスターであり続けた中島さんの足元にも及びません。
こちらによりますと、アメリカでは顔出し俳優よりも中の人が人気があるようですが、私もその気持ち分かります。
どこの馬の骨かも分からないスイーツ(笑)向けの映画やドラマに出ている役者より、有名なキャラクターを演じている中の人の方が好かれるのは、当然の結果ではないでしょうか?
出典
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