ドラえもん のび太と夢幻三剣士

昨日は録画した「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」を見ましたので、その事について書きます。
以前見た事がある劇場版ドラえもんの中では一番見てみたかったので、今回の放送は大変嬉しかったです。


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スタッフ
監督 : 芝山努
脚本、原作、製作総指揮 : 藤子・F・不二雄
製作 : シンエイ動画、テレビ朝日、小学館
音楽 : 菊池俊輔


キャスト
ドラえもん : 大山のぶ代
野比のび太 : 小原乃梨子
源静香 : 野村道子
剛田武(ジャイアン) : たてかべ和也
骨川スネ夫 : 肝付兼太
野比玉子 : 千々松幸子
トリホー : 田村錦人
竜 : 石丸博也
妖霊大帝オドローム : 家弓家正


ストーリー
夢の中で良い思いをしたのび太は夢と現実の落差に嘆き、せめて夢の中でカッコ良くなりたいとドラえもんに頼む。
一度は「現実世界で頑張らなくてどうするの!?」と怒られたが、最終的にはカセットを入れる事で自分の好きな夢を見られるひみつ道具「気ままに夢見る機」を出してもらう。
その翌日、宿題を忘れてしまったのび太が裏山でそれをしていると、奇妙な老人が現れて「知恵の木の実」をもらい、帰り道では「夢幻三剣士」の存在を教えられる。
「夢幻三剣士」とは「気ままに夢見る機」で使用するカセットであり、のび太はドラえもんに買ってもらい、早速プレイを開始する。
そこで妖霊大帝オドロームに侵略されかけているユミルメ国を救う為の冒険をするが、これがただ夢物語ではない事に気付いている者は、誰もいなかった・・・。


レビュー
劇場版ドラえもんの第15作目で、シリーズ生誕15周年記念作品。
アレクサンドル・デュマ・ペール氏の「三銃士」をモチーフに、オドロームといういかにも魔王や大魔王が似合う正統派なデザインの悪役(見た目は何となくジム・ヘンソン氏とフランク・オズ氏の、「ダーククリスタル」に登場するスケクシス族を思わせる)を倒す剣と魔法の世界で、様々な魔族(お化けや妖怪と呼ばれているけど、もろ西洋の話なので悪魔と呼んだ方がしっくりくるし自然である)を相手に戦う正統派ファンタジー物となっています。

他と異なりあくまで夢の世界で冒険するのであって、本当に冒険しているわけではありません(途中で立場が逆転するが)。
しずかちゃんやジャイアン、スネ夫といったお馴染みのメンバーも登場しますが、夢の世界の住人として登場してるので、今回の事件はまったく知らない状態で話が進んでいきます。
しかも途中から夢と現実が段々ごちゃ混ぜになって怖くなってきた事から、ジャイアンとスネ夫はのび太達と同じ夢を共有するアンテナを外されたけど、しずかちゃんだけはそれを忘れてしまったので、ラスボス戦はドラえもんとのび太としずかちゃんの3人だけでやります。
その為ジャイアンとスネ夫は後半は出番なしで、しずかちゃんが2人登場したり、のび太としずかちゃんがオドロームの魔法で戦死する(竜のだし汁を浴びていたので、蘇生はしたが)異色作でもあります。

スケールは小さいですが、こちらは夢の世界で起こった事が現実世界にも影響を与えるようになっていき、エンディングも学校が何故か高い山にあるのに、誰もその異変に気づいていないまま完結します。
あの白目をした謎の老人(トリホーが化けた姿らしい)と同じ顔をしたロボットが関係している事は一目瞭然なのですが、未来から来た事や何らかの会社に所属している以外は一切不明です。
それで別に成敗される事なく退場するので、最も救いようがなく非常に後味が悪いです。

何故こんなスッキリしない作品になったのかといいますと、作者の藤子さんが長編が苦手な事や、描いている時キャラが勝手に動き出して、話の筋が作者の思惑と関係ない異なる方向へ展開してしまった事が原因だそうです。
これにより「何があっても、現実世界に一切影響を残さない」というお約束を崩してしまったので、藤子さんは失敗作と語ったんだとか(原作と映画で、ラストが違うらしい)。

前作の「ブリキの迷宮」はどこか恐怖感がありましたが、こちらは謎が謎のまま終わるので常に奇妙で不気味なままです。
けどそれでもしずかちゃんが男装して剣士の1人になり、敵を倒すきっかけも作っておりカッコいい一面も見られるので、見所はあります。



CMです↓

エンディングテーマの「世界はグー・チョキ・パー」は、まるで「クレヨンしんちゃん」みたいにやけに明るくてコミカルタッチな曲ですが、挿入歌の「夢の人」はヒーロー物に相応しい熱血系の曲なので、人気があるのも納得出来る完成度の高さです。

また竜の血を浴びると不死身になれるのは、完全に「ニーベルンゲンの歌」の影響を受けていますが、こちらはのび太が人間の身勝手な理由で殺されるのは可哀想と同情した事や、竜も平和に過ごしたかっただけなのが分かり、和解しています。
この竜の声が石丸博也さんですが、もしかして狙っているのでしょうか(「プロジェクトA」に出演した時のジャッキー・チェン氏の役名がドラゴンで、彼の出演作にも「ドラゴン・ファイター」や「ツイン・ドラゴン」などがある為)?



出典

参考サイト
http://seesaawiki.jp/w/radioi_34/d/%A5%C9%A5%E9%A4%A8%A4%E2%A4%F3%20%A4%CE%A4%D3%C2%C0%A4%C8%CC%B4%B8%B8%BB%B0%B7%F5%BB%CE

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by asabatyou | 2018-04-04 17:53 | アニメ | Comments(2)
Commented by asabatyou at 2018-04-07 23:35
のび太が自分と同じ夢を共有させる為に、しずかちゃんやスネ夫、ジャイアンを巻き込んだりしますが、今思えばオンラインゲームの原点と言えるので、大変興味深いです。
まだインターネットもないのに、時代を先取りしたのではないでしょうか?

ここでものび太の人格者ぶりが描かれており、ドラゴンの事だけでなく、自分をこき使っていたジャイアンとスネ夫との戦いに勝った時、対等に接して友情を深める事になりました。

私が思うにのび太にとって、ジャイアンとスネ夫はどういう存在かといったら、悪友でありライバルであり、良き喧嘩仲間だと思います。
でなかったら、スネ夫の自慢にいちいち対抗しないはずです。
一般的な友情関係とは違いますが、いないと寂しいのが真実です。
いじめっ子といじめられっ子というより、両者共ぶつかり合う相手を求めていると言った方が自然ではないでしょうか?
だから何らかの理由で離れ離れになってしまった後、再会した時お互い喜び合えるのです。
彼らが憎めず寧ろ愛おしく感じるのは、間違いなくそれです。
Commented by asabatyou at 2018-04-10 17:30
本作でドラえもんが魔法使いの格好をした時、空飛ぶ箒も登場していますが、生きているように動けるのが、ディズニーの「ファンタジア」を思わせます。

「ファンタジア」の魔法の箒は途中で暴走して手が付けられなくなりましたが、こちらでは一度離れ離れになっただけで、それはありませんでした。
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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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