ネバーエンディング・ストーリー

今月の28日に図書館で借りた「ネバーエンディング・ストーリー」を見ましたので、その事について書きます。
以前にも見た事がありますが、久々に見たくなりました。


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スタッフ
監督 : ウォルフガング・ペーターゼン
原作 : ミヒャエル・エンデ
音楽 : ジョルジオ・モロダー、クラウス・ドルディンガー、ロバート・ハザウェイ


キャスト
バスチアン : バレット・オリバー
アトレーユ : ノア・ハザウェイ
幼ごころの君(女王) : タミー・ストロナッハ
ファルコン、ロックバイター、グモルクの声、ナレーター : アラン・オッペンハイマー


ストーリー
主人公の少年バスチアンはいじめられっ子で、母を亡くしてからは父と2人だけの寂しい生活を送っていた。
そんなある日、彼はいじめっ子達から逃げている時にコレアンダー書店に入り込むが、そこで「ネバーエンディング・ストーリー」という本と出会う。
書店の主は「これは普通の本ではないから、読むのはやめた方が良い」と言うが、どうしても気になったバスチアンは「後で必ず返しますから」とメッセージを残し、その本を盗んでしまう。

学校をサボって誰も入らないような部屋に入ったバスチアンは、早速「ネバーエンディング・ストーリー」を読み始める。
物語の舞台は何もかも全て消し去ってしまう無の脅威が迫っており、女王も原因不明の病に冒されている異世界ファンタージェン。
ファンタージェンを救う任務を託された若き勇者アトレイユ(アトレーユの表記もあり)は冒険の旅に出るが、ファンタージェンを救う鍵を握っているのは、何と意外な人物であった・・・。


レビュー
ミヒャエル・エンデ原作のファンタジー小説「はてしない物語」を、西ドイツとアメリカの合作で映画化したもの。
一応ファンタジー映画ではありますが、あくまで主人公が読んでいる本の世界を映像化しているだけなので、実際に冒険しているのではありません。
なので「オズの魔法使」(1939年版)や「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」、「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」と同じです(これらの作品は、主人公が見ている夢の世界で冒険する為)が、現実世界と本の世界がシンクロするのは、「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」に近いです。

その為スケールが小さいだろと思ってしまいがちですが、犬のような顔をしたドラゴンのファルコンや、岩の巨人といった感じのロックバイターなどの個性的でユニークなデザインの幻獣達や、幻想的且つ神秘的な雰囲気が漂っているセットの出来(これがもしCGだったら、この感じは絶対に出ないだろ)、世界の危機と女王のピンチを救う為に少年が冒険する正統派なストーリーもあって、その事を忘れてしまうぐらいです。

また無の脅威に晒されているのは、人間が夢や希望を捨てたからというのは皮肉が効いていますが、実は原作者とは確執があった事でも知られている作品でもあります。
ファルコンは東洋の龍になるはずだったのですが、契約書の見落としがあったので、エンデは原作者でありながら撮影に立ち会えず、姿が変更されてしまいました。
そして決定的となったのは、終わり頃になってファンタージェンを救ったバスチアンは、ファルコンを現実世界に呼んでいじめっ子達に復讐するシーンです。
調べてみますと本作は原作の前半部分を映像化している事が分かりますが、いじめっ子達への仕返しはありません。
エンデの意図と正反対だったこのエンディングに彼は激怒し、「このシーンをカットしてほしい」と告訴に踏み切る事になりましたが、裁判の結果はエンデの敗訴となり、彼の名前を外す事になりました。
何とか和解はしましたが、エンデは「ファンタージェンを破壊する為に、悪の人狼が脚本を書いて映画にした」、「原作の前半部分だけを映画にしても意味がない」と多くの批判を残しています。
原作では世間一般的には下らないと言われてしまうサブカルチャーでも、ファンタージェンの入口になると本屋の主人は述べているのに、映画版では「ゲームや漫画は下らなくて、相手する価値などない(今は時代が時代なので、そう思う人はいないかもしれない)」という完全な既成概念に乗っかっています。
典型的な俗物で、視野の狭いつまらない人間になっている時点で、映画版は既に破綻しています(原作は既成概念を否定するところから始まる為)。
原作はバスチアンがファンタージェンに着いた後も冒険が続き、アトレイユと友達になったりするけど、凶悪な女魔術師サイーデに利用されてアトレイユと対立し、その世界の帝王になろうとするなど様々な困難が待ち受けているようですが、本作ではそこまでやっていません。

ですから何も知らなかったら面白いでしょうけど、知っている人から見たら「こんなの「果てしない物語」じゃない」と思うでしょう。



予告編です↓

続編として2と3が存在しますが、原作のストーリーとは殆ど関係なく、2は典型的なハリウッド映画になっているみたいです。
その為ドイツの物語である事は、撤廃されたそうですが・・・。
3は低予算映画のせいか、フォルコンの出来が初代よりおもちゃ臭いです。



出典

参考サイト

参考文献

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by asabatyou | 2018-04-30 17:17 | 特撮、モンスター | Comments(0)
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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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