大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

昨日は録画した「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」を見ましたので、その事について書きます。
以前から何度か見た事があり、久々に見たいと思っていたらWOWOWでの放送が決まったので、ちょうど良かったです。


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スタッフ
監督 : 田中重雄  
脚本 : 高橋二三  
製作 : 永田雅一
特撮監督 : 湯浅憲明
音楽 : 木下忠司


キャスト
平田圭介 : 本郷功次郎  
カレン : 江波杏子 
小野寺 : 藤山浩二
ガメラ : 荒垣輝雄(ノンクレジット) 
ナレーター : 若山弦蔵(ノンクレジット)


ストーリー
半年前にロケットで宇宙に追放されたガメラは、近くの隕石と衝突した事で脱出に成功。
地球に戻ったガメラは黒部ダムを破壊し、火山へと飛び去って行った。
その頃大坂で航空士のライセンスを得たばかりの平田圭介は、自身の会社を設立する為の元手を集める為に、戦時中ニューギニア奥地に巨大なオパールを隠した足の不自由な兄の代わりに、小野寺や川尻と共に「虹の谷」と呼ばれる洞窟を目指す。
だが小野寺の裏切りで川尻は蠍に殺され、圭介も彼の死を嘆いていたところを爆破され、生き埋めにされそうになる。
まんまとオパールを手に入れた小野寺だが、それはオパールではなくバルゴンというトカゲに似た怪物の卵だった。
その事を知った圭介は小野寺の後を追って、日本に帰国するが・・・。


レビュー
「大怪獣ガメラ」の続編で、シリーズ初の怪獣同士の戦いを描いた第2作目。

タイトルこそ「ガメラ対バルゴン」となっていますが、実際は人類とバルゴンの戦いがメインで、ガメラは最初と最後に出てくるだけで出番が少なく、印象が薄いです(ただ単に、バルゴンと戦うだけに出てきただけって感じ)。

ガメラに欠かせない子供達も一応登場していますが、完全にチョイ役で話にまったく絡んでこない珍しい作品でもあります。
シリアスなガメラといいましたら、後の平成ガメラシリーズを思わせますが、平成シリーズではガメラが地球を救う為の救世主として生まれたという壮大な話なのに対し、こちらは欲深な探検隊の1人が、宝を独占したいが為に仲間を殺害したり、その事がばれて喧嘩したりとドロドロとした話が展開されて、やけに暗いです。
この小野寺の救いようのないクズっぷりが強烈で、ガメラやバルゴンを食ってしまっているほどです(小野寺がバルゴンの卵を持ち帰ったからこの事件が起こったのであり、全ての元凶である)。

また本作のガメラは決して人類の味方ではなく、バルゴンに戦いを挑むのは闘争心があったからに過ぎず、人類もガメラを恐怖の対象として見ているのが新鮮です。

それと本作のバルゴンは医療用の赤外線を浴びて急成長した変異個体ですが、通常通りに10年ぐらいの年月で成長したらどうなっていたかが気になります。

シリアスなストーリーだけでなく、バルゴンの生態がやけに詳しく語られていたりしていますが(陸上動物で水が苦手、自分の技や能力が利用されて自分が傷ついた時は、二度とそれを使用しない)、まだガメラシリーズならではの独特の世界観や雰囲気や個性がなく、他の怪獣映画とあまり変わらないのが事実です(けどバルゴンの最期が音楽の影響もあって、どこか悲劇的であった)。
勿論それが悪いのではなく、寧ろ正統派な出来栄えです。



特報と予告編です。
「大魔神」と同時上映だった為、それと一緒になっています↓

前作でガメラを演じた人はどこにも書いてないので不明ですが、本作から荒垣輝雄さんがガメラを演じるようになりました。
荒垣さんは「ウルトラマン」の怪獣をよく演じていましたが(元々時代劇の斬られ役だったが、その数が少なくなったので、怪獣役をやる事になったという)、これが好評で大映にまで話が伝わり、ガメラをやる事になったそうです(挨拶しに行った時勝新太郎さんと会い、「今は大映も不況で大変だから、ぜひ頑張ってくださいよ」と励ましてくださったとか)。
彼のアルバムにはガメラだけでなくバルゴンの写真もあるので、ガメラが登場しないシーンではバルゴンも演じていたのでは?とされています(バルゴンの演技者は一切記載がないので、実際は誰かは不明)。



出典

参考サイト

参考文献

参考動画

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by asabatyou | 2018-08-07 09:21 | 特撮、モンスター | Comments(2)
Commented by asabatyou at 2018-08-10 22:03
本作の悪役である小野寺ですが、そのあまりの外道さから「吐き気を催す邪悪(特撮系)」にも、名前が刻まれています(https://dic.pixiv.net/a/%E5%90%90%E3%81%8D%E6%B0%97%E3%82%92%E5%82%AC%E3%81%99%E9%82%AA%E6%82%AA%28%E7%89%B9%E6%92%AE%E7%B3%BB%29#h2_6)。

宝を独占したいが為に仲間を平気で裏切って殺害し、自分の悪事に気づいた知人とその妻を殺害、さらにバルゴンをおびき寄せる為のエサとして使うつもりだったダイヤに目が眩んで盗み、作戦を失敗させたりと、ろくな事をしていません。
でもそんな彼も、最期は因果応報というべき自業自得な死を迎える事になります。

それとバルゴンみたいに、水には弱いけど氷は平気な生物は実在しており、コオリミミズがそうみたいです。
その事を考えると、バルゴンの設定にも説得力や現実味があります。
詳しくは、こちら↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%9F%E3%82%BA、

https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/2873.html
Commented by asabatyou at 2018-08-10 22:39
前作にも言えますが(https://twitter.com/TIMETUNNEL3/status/941658167938662400)、本作にもバルゴンが女性を襲っているスチール写真(スチル写真)があります(https://www.alamy.com/stock-photo-movie-the-great-monster-duel-gamera-vs-barugon-daikaiju-kessen-gamera-24111309.html)。

東宝版「透明人間」にも、女性をお姫様抱っこしている物がありますが(https://plaza.rakuten.co.jp/jyoudankeri/diary/200907300000/)、日本でこのような写真があるのは何だか新鮮味があります(海外のこの手の作品では、よくあるパターンですが)。
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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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