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ランペイジ 巨獣大乱闘

今月の25日は、WOWOWで放送したのを録画した「ランペイジ 巨獣大乱闘」を見ましたので、その事について書きます。
以前から興味がありましてやっと見る事が出来ましたが、YouTubeで結末を先に見てしまい、楽しみがなくなったと後悔しました(笑)。


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スタッフ
監督 : ブラッド・ペイトン
原案 : ライアン・イングル
製作総指揮 : マーカス・ビシディ、ドウェイン・ジョンソン、ダニー・ガルシア ほか
音楽 : アンドリュー・ロッキングトン


キャスト
デイビス・オコイエ : ドウェイン・ジョンソン 
ケイト・コールドウェル博士 : ナオミ・ハリス
ハーベイ・ラッセル : ジェフリー・ディーン・モーガン 
ジョージ : ジェイソン・リーズ


ストーリー
霊長類学者のデイビスは、アルビノのニシゴリラであるジョージと大の仲良しであった。
しかしある遺伝子実験の失敗により、ジョージは巨大化していくだけでなく、性格まで凶暴になってしまう。
さらにジョージ以外のオオカミ、アメリカワニまでもが同じ状態になり、人々を襲うなどで暴れ出す。
3匹は破壊活動を続けながらシカゴを目指すが、巨獣達にはあらゆる攻撃が通用せず、さらに逃げ遅れた人々がいる状態で空爆命令が下されてしまう。
そこでデイビスは解毒剤でジョージを正気に戻し、他の巨獣達を倒す作戦を思いつくが・・・。


レビュー
かつて1986年にアメリカのミッドウェイゲームズが制作したアーケードゲーム、「Rampage」(シリーズ化されたようで、いくつか存在するようだ)を、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン主演で映像化した怪獣映画。

原作のジョージは普通のゴリラをそのままデカくした姿ですが、本作では通常のゴリラでは傷が目立ちにくいという理由で、アルビノの個体となりました(キングコングとの差別化を出す為だった可能性もありえる)。

白いゴリラといいますと、過去には「コングの復讐」のコングの息子や、レイ・コリガン(レイ・“クラッシュ”・コリガン)がスーツアクターをやった「White Pongo」や「The White Gorilla」(普通のゴリラと絡むシーンが、これらの作品みたいである)、マイケル・クライトンの「コンゴ」、「原子力潜水艦シービュー号」がありますが(似た者では「月光仮面」の人工コングや、「スタートレック」のムガート、「エボリューション」の青猿がいます)、こちらはかつて実在したアルビノのニシローランドゴリラ、コピート・デ・ニベレを意識しているせいか、皮膚が薄いピンク色となっています。

ラルフ(ウルフの一文字違いだ)も原作だと狼男みたいな感じですが、こちらではムササビオオカミといった姿になっています。

リジー(唯一、名前が登場しない)も本当は恐竜やトカゲみたいな姿ですが、本作ではメスのアメリカワニの突然変異体に変更されました。
背中の棘がゴジラシリーズのアンギラスを思わせますが、「紀元前百万年」や「失われた世界」(1960年版)などに登場した、本物のトカゲやワニに角や背びれなどを付けて怪獣や恐竜に見立てた特撮を思わせ、どこか懐かしい雰囲気を味わえました。
ジョンソンの話によれば、ゴジラからインスパイアされたようです。

元のゲームはストーリー性はとても少ないそうですが、この映画版では幼い頃に親を亡くしたところを主人公と出会って、疎まれる事もあるけど最後は人々を救う為に立ち向かうという、ウルトラマンで有名な円谷プロが製作した「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」に似た展開です。

ゴリラが主役の作品が作られるのは嬉しいと思う反面、キングコングの色違いにしか見えないのでは?という不安もありました(他にも巨大ゴリラが登場する作品はありますが、「マイティ・ゴルガ」みたいに目が点だったり、「巨大猿怪獣コンガ」も胴長短足気味で体が少し太っていたりとアレンジされている)。
でも実際に見てみたら、ココのイメージも取り入れたせいか手話をしたり、それで普通にファックサインや下ネタを面白半分に言ったりと、キャラが十分立っているのでまったく気にする事なく見る事が出来ます。

私が思うにラルフが意外と簡単に倒されてしまったのがちょっと不満でしたが、ラルフは前半で活躍し、リジ―は後半にならないと殆ど出番なしなので、バランスを取る為なのかもしれません。

決して新鮮味のある映画とは言えませんが、純粋に娯楽として楽しめる作りになっているので、見て損はありません。



予告編、特報、CM、TVスポット、紹介映像、特典映像、フィルムクリップです↓































特殊効果はWETAデジタルが担当していますが、かつて「キング・コング」(2005年版)や「猿の惑星」シリーズで猿のCG製作をした経験があったりします。
さらにジョージの演技指導は、「キングコング: 髑髏島の巨神」でキングコング役だったテリー・ノタリーが担当したので、ますます「コングの復讐」のようです(笑)。



出典


参考サイト

by asabatyou | 2019-02-28 23:06 | 特撮、モンスター | Comments(6)

Commented by asabatyou at 2019-03-03 19:33
ジョージがハイイログマを撲殺した事についてですが、白いゴリラとクマの絡みは「コングの復讐」のようで、人間とゴリラの友情は「猿人ジョー・ヤング」と、そのリメイク版の「マイティ・ジョー」を思わせます。
「コングの復讐」も人間とゴリラの友情を描いた作品と言えますが、これらの作品の影響を受けている可能性は十分ありえます。

またザ・ロックことドウェイン・ジョンソン氏主演のゲームの映画化といえば、「DOOM(ドゥーム)」を思わせます。
その日本語吹き替え版では今は亡き石塚運昇さんがやっていますが、石塚さんの声で喋るロック様はありです♪
私が石塚さんのどこか俺様人間的な雰囲気がある、強面なおっさんキャラを演じている時の声が好きだからというのもありますが(笑)。
ロック様の吹き替え担当声優はこれといっていない感じですが、小山力也さんか楠大典さんのどちらかがやる事が多いような気がします。
この映画でも、楠さんがロック様の吹き替えをやっています↓

https://www.youtube.com/watch?v=D3saq_BpvvY
Commented by asabatyou at 2019-07-20 20:59
映画の最後はジョージとリジ―の戦いがメインとなりますが、ゴリラとワニの戦いなので奇しくも「ドンキーコング」シリーズと同じ展開となりました。
でもキングクルール(ここでは同一人物とされる、「スーパードンキーコング2」のキャプテンクルールや、「スーパードンキーコング3」のバロンクルールも含む)はオスのワニなのに対して、リジ―はメスですが。

また続編を作るとしたら、ラリーと名付けられたネズミを出したいとおっしゃっていますが、「ウルトラマンエース」の超獣や、「ウルトラマンタロウ」のタイラント、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」のベリュドラなどみたいに、いかにも色んな動物や生物が合体してる的な外見をした怪獣を登場させ(所謂、キメラ)、ジョージと戦うというのも面白いかもしれません。

詳しくは、こちら→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%B8_%E5%B7%A8%E7%8D%A3%E5%A4%A7%E4%B9%B1%E9%97%98#%E7%B6%9A%E7%B7%A8%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7
Commented by asabatyou at 2020-02-25 19:51
ちょっと調べてみたのですが、このラルフという名前自体、ゲルマン起源の男性名で、古ノルド語の「Raðulfr」(助言する・相談するを意味する「rað」と、狼を意味する「ulfr」)がもとであり、古英語の「Rædwulf」を経て「Radulf」「Ralf」と変化したんだそうです。

そう思うと、狼にラルフという名前を付けるのは、当然の結果であり、実に自然な流れと言えます。

もし犬を飼うとしたら、ラルフという名前にするのも良いかもしれません。


詳しくは、こちら↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%95、

http://bluechest.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/r1_9915.html、

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%95
Commented by asabatyou at 2020-02-25 20:29
実はふと思ったのですが、主役のゴリラの名前がジョージで、ドラゴンのように馬鹿でかい巨大ワニのリジーを倒すというのは、もしかして聖ゲオルギオスの竜退治を意識したからではないでしょうか?

そもそもジョージという名前自体、ゲオルギオスが起源らしく(この名の本来の語義は「大地(geo)で働く(erg)人」、すなわち「農夫」を意味するらしい)、キリスト教の聖人ゲオルギオスを通じて人名として広く使われるとか。

そういえばバート・I・ゴードン監督のファンタジー映画、「魔法の剣」もそれを基にしているせいか、主人公の名前がジョージでした。


詳しくは、こちら↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%82%AA%E3%82%B9、

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8、

http://www2u.biglobe.ne.jp/~simone/more/pan_em/george.htm、

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Magic_Sword_(1962_film)、

http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai4/fzatu001.htm、

https://fuuuutaro.exblog.jp/17147655/、

https://www.allcinema.net/cinema/22371、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC#%E8%81%96%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AF
Commented by asabatyou at 2020-03-04 22:26
この「ランペイジ 巨獣大乱闘」ですが、 ニコニコ大百科やピクシブ百科事典、アニヲタWiki(仮)にもページがあります↓

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%B8%20%E5%B7%A8%E7%8D%A3%E5%A4%A7%E4%B9%B1%E9%97%98、

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%B8%E5%B7%A8%E7%8D%A3%E5%A4%A7%E4%B9%B1%E9%97%98、

https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40430.html
Commented by asabatyou at 2020-03-04 22:52
この映画に登場する巨獣は、ジョージはニシゴリラ、リジーはアメリカワニと書いてあるのに、ラルフだけは単にオオカミと書いてあるだけです。

ちょっと扱いが酷いかな?と思ってしまいがちですが、実際は単にオオカミといった場合、タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の事を指すようなので、問題はないでしょう。

オオカミといっても、ホッキョクオオカミやニホンオオカミなどがいますが、彼らはあくまでタイリクオオカミの亜種らしいです↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F#%E5%88%86%E5%B8%83%E3%83%BB%E4%BA%9C%E7%A8%AE、

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F、

https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F