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太陽の王子 ホルスの大冒険

昨日はWOWOWで放送したのを録画した「太陽の王子 ホルスの大冒険」を見ましたので、その事について書きます。
以前から多少興味はありましたが、やっと見る事が出来ました。


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スタッフ
監督 : 高畑勲(「演出」名義)
脚本 : 深沢一夫
製作 : 大川博
作画監督 : 大塚康生
場面設計、美術設計 : 宮崎駿


キャスト
ホルス : 大方斐紗子 
ヒルダ : 市原悦子 
グルンワルド : 平幹二朗 
岩男モーグ、ボルド : 横内正 
ポトム、フレップ : 堀絢子
ガンコ爺さん : 東野英治郎 
ホルスの父、トト : 横森久
コロ : 浅井ゆかり
チロ : 小原乃梨子


ストーリー
病弱な父親と、人里離れた浜辺で暮らしていたホルス。
彼は狼の群れと戦っていた時に、巨大な岩男のモーグに助けられるが、彼の肩に棘が刺さっている事に気付く。
ホルスはそれを抜き取るが、その棘は太陽の剣と呼ばれる剣で、モーグから剣を貰った事で喜ぶホルスだったが、帰宅した時に父親が他界してしまう。

父親の遺言に従い、ホルスはかつて自分の故郷を滅ぼした悪魔グルンワルドを倒す事を誓い、他の人々が住む陸地を相棒の小熊であるコロと共に目指す。
だがその途中でグルンワルドに遭遇しただけでなく、奴の仲間になる事を拒んだ為、ホルスは崖から落とされてしまう。
太陽の剣のおかげで気絶しただけで済んだホルスは、近くに住んでいるガンコ爺さん達に助けられる。

だがその村はグルンワルドの手下である凶暴な巨大カマスの猛威で魚が獲れず、食糧不足に苦しんでいた。
ホルスは大カマスを倒し、魚達が戻ってきた事から、一躍村の英雄となったが、村長と同じ村に暮らすドラーゴは、彼に嫉妬し快く思っていなかった。

ホルスが生きていただけでなく、大カマスまで倒された事を知ったグルンワルドは、狼の群れで村を襲うが、一致団結した村人達の敵ではなく、多くの個体が叩きのめされた。
討ち逃した銀色の狼の後を追っていたホルスは、廃墟の村の中でヒルダと出会い、孤独な境遇に親近感を抱いて村に招く。
ヒルダはその美しい歌声で、村人達に気に入られるが…。


レビュー
高畑勲さんにとっては初めての監督作品で、宮崎駿さんが本格的に制作に携わった初めてのアニメ作品。

名前こそホルスとなっていますが、エジプト神話に登場する同名の神様とは何も繋がりはなく、アイヌの伝承をモチーフにした深沢一夫さんの戯曲(人形劇)「チキサニの太陽」を基とし、舞台を「さむい北国のとおいむかし」として製作されたそうです。

話自体は故郷を滅ぼされた主人公の復讐劇ですが、後の宮崎さんの作品やジブリ作品に見られる要素が既に見られます。

まず主人公が大自然に囲まれて暮らしているけど、親を亡くしたのをきっかけに旅立つのは「未来少年コナン」、ヒルダが身に付けている「命の珠」は「天空の城ラピュタ」の飛行石、ヒロインが主人公と敵対関係だったり、主人公は何も悪くないのに村を追い出されるのは「もののけ姫」にそっくりです。
またヒロインが自分の立場に苦悩するのは、「デビルメイクライ」のトリッシュを思わせます。
絵自体はまだ後に作品と異なりますが、ヒルダはジブリヒロインの面影が微かにあります。

歌のシーンがあるのは、まだディズニーの影響があるように感じてしまいますが、それでもお祭りや祝いのシーンでやるぐらいなので、「何故そこで歌う?」的な不自然さはありません。

怪物もわんさか登場しますが、大カマスは「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」のバイラスの流用で、氷の巨大マンモスはガメラの鳴き声を若干アレンジしたものが、一部使用されています。
モーグは見た目に似合わず、軽い感じの性格だったのが意外でした。

悪役が思ったよりあっけなかったり、一度はホルスを厄病神扱いした村人達もあっさりしていたりと、不満点はあるものの、ジブリ作品の原点はここにありという感じです。



予告編です↓

ちなみに本作は当時は失敗に終わったようですが、作品を扱ったテーマが「高校生や大学生ぐらいの年齢を対象」としていた事や、製作の東映もそうした客層を想定した宣伝活動をおこなわかった事が原因らしいです。
けどヒロインのヒルダは人気を集めたのか、公開終了後も上映会が開かれるようになったり、当時のスタッフも本作を作れた事を誇りに思っている様子でした。
高畑さん自身、中編や長編アニメに進出する足がかりとなったそうです。




出典

参考サイト


by asabatyou | 2019-05-20 21:21 | アニメ | Comments(0)
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タイトルの通り「asabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)」の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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