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ドレスを着た神

昨日はウル魔の最新話を読みましたので、その事について書きます。

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ストーリー
ウルトラ兄弟ですらまだ生まれていない、遥か遠い昔、ペダン星で1人の少女がこの世に生を受けた。
彼女の名前は、ルビアナ。
天才的な頭脳を持つ彼女はやがて科学者となり、ペダン星の文明や科学力を大きく発展させたが、驕り高ぶった彼らは他の惑星を次々と侵略。
ペダン星による全宇宙の支配は、容易いと思われていたが、それも長くは続かなかった。
ルビアナの力が自分達に向けられる事を恐れた仲間達が、彼女を抹殺しようと企てたのである。
仲間の裏切りに気付いたルビアナは、腹心の部下達と共に宇宙船で脱出し、追っ手を撃墜したが、これが原因でペダン星は弱体化し、ルビアナ自身も消息不明となった。
だが、しかし…。


レビュー
今回でルビアナが、どうのような人物なのか?ハルケギニアで、今まで何をしていたのかが明らかとなりました。
その為、全体的に自己紹介的となったのは事実です。

ルビティア公爵との出会いがきっかけで、ハルケギニアを気に入り、そこの住人の幸せを願っている(ただ改心の見込みがない外道は、容赦なく葬る)。




他にもまだあるので全部は紹介出来ませんが、知らない所でルビアナに助けれていた事がはっきりしました。


それにしても彼女がヒュプナスに盗みをする悪童を捕らえるように指示したのに、失敗して周囲から非難された時、ヤプールのセリフを引用して「子供が純粋だと思っているのは、人間だ」と言う部分があります。
正直にいいますが、これは紛れもない事実です。
私は池田千尋監督の「映画をつくろう!」のワークショップの常連になり、子供達と触れ合うのが当たり前になりつつありますが、やはり同じ人間ですから色んな人達がいます。
比較的大人しい子もいれば、やんちゃで近くを走り回ったり、カメラを独占したい子など(でも嫌味な子達には、まったく会った事は一度もない)。
けどこれは皆さんの子供時代だってそうでしょうから、まったく変わりないです。
それにいじめが原因で自殺したなんて話を聞きますし、1968年には10歳の少女が殺人を犯すメアリー・ベル事件も起こっています。
子供が純粋だと思いたい気持ちは分かりますが、結局それは大人のエゴであって、子供をちゃんと見ておらず向き合っていません。
私の経験を話すとしたら、余計な事は一切考えず、大人子供関係なく普通に同じような感覚で接するのが一番良い気がします。

一見良い人のように思えるけど、どうしようもない悪人は粛清する恐ろしい一面もあるルビアナ、人の上に立つ者や平和の世界を実現する為には、これぐらいしないとやっていけないように思えます(実際、作中でも「国民の利益のために障害を排除するのに情を挟んではならないというのは政の基本中の基本だ」とある)。
何だか今の世の中の願望を、具現化したかのように思えてなりません(作者のエマーソンさんが、そこまで考えているかどうかは知りませんが)。

自分の命は自分で守らないとについては、「スター・ウォーズ」シリーズでダース・ベイダーを演じた事で有名なデヴィッド・プラウズ氏が、交通事故防止の為に生み出されたグリーン・クロス・マンを演じた時、「みんなも、交通事故には気を付けよう。私も全員は救えない」と呼びかけていたのを思い出しました。



ルビアナ ※登場怪獣や宇宙人一覧では、単にペダン星人としか表記されていないが、個人名が与えられている事や、彼女の人柄や人生が語られていたので、ここでは完全に別物や独立したキャラクターとして扱う。

ペダン星出身の科学者。
子供の頃から天才的な頭脳を持ち、ペダン星を発展させたのは良かったが、それが原因で戦争を起こしてしまったり、味方にまで裏切られてしまう。
その後消息不明かと思われていたが、ヤプールと接触した事でハルケギニアの存在を知り進入、初めは迷惑をかけないように見守るだけで済ませようかと思っていたが、ルビティア公爵を出会った事で、ハルケギニアの為に働く事を決意する。

ウルトラマン達の故郷で有名な、M78星雲ウルトラの国とは関わりがあるようで、ハルケギニアをユートピアにする為の例えとして、その映像をルイズ達に見せる描写がある。

見た目こそ若いが、実年齢は5億6322万580歳だったりする。
ペダン星人自体は本来そこまで長命な種族ではないが、彼女の場合、突然変異体か神の落とし子である可能性が高い。



キングジョーブラック
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ペダン星で開発された、その名の通り色が黒いキングジョーで、右腕に新たに備え付けられた銃「ペダニウムランチャー」が特徴。
ルビアナの護衛を任され、周囲を警戒していたが、彼女から心配性だと言われ、機能を停止されてしまった。



出典


参考サイト


本編

by asabatyou | 2019-08-22 23:57 | ウルトラ5番目の使い魔 | Comments(2)

Commented by カーメン at 2019-09-03 20:50 x
ルビアナの正体についてはキングジョーが出てきたことからペダン星人なのはほぼ確定でしたけど、その目的や能力がぶっ飛んでいましたね。
特にこういう場合、よくある悪役では正体を暴かれたとたんに豹変するものですけど、ルビアナは淡々といつもの調子で変わらないというのが大ボスの風格があったように思えます。
しかし五億歳とは。アボラスとバニラが暴れていたのてさえ三億五千年前だから神に近い存在と名乗るのもうなづけます。
しかし、子供に対しても容赦なく罪を裁くところは、おっしゃるとおり現実にもかなり切実な問題ですね。ウルトラシリーズは社会問題をシビアに取り上げることでも有名ですし、ルビアナはそうした勧善懲悪ではないヒーローものの敵役としてデザインされたキャラなのかもしれません。
Commented by asabatyou at 2019-09-03 22:18
ルビアナは別に悪人ではない事もそうですが、それ以上に自分の目的がはっきりしていますから、ずっと同じような感じで余裕があるのでしょう。
でも一見完璧のように思えるルビアナですが、同時に騒動を起こしているのも事実なので、トラブルメーカーでもあったりします(彼女の作戦や目的もあるので、ただ単純にそういう人として見ていいのかは不明ですが)。


「子供に対しても容赦なく罪を裁くところは、おっしゃるとおり現実にもかなり切実な問題ですね。」

実際起こった殺人事件の犯人も、流石に全員は知りませんが、家庭環境に問題があり、親の愛情を受けずに育ってしまったという連中がいるのも事実です。
となりますと親にも責任が当然ありますから、そこから解決する必要があります。
もっと遡りますと、自分は果たして子供産んで良いのか?その前に結婚して大丈夫なのか?という問題になりますが…。

「ルビアナはそうした勧善懲悪ではないヒーローものの敵役としてデザインされたキャラなのかもしれません。」

ただ単純の勧善懲悪なキャラクターではないのは確かですが、ルイズ達の味方なので敵役というのはどうかと思います。