今月の8日ですが、「映画をつくろう!」の完成披露上映会がありましたので、月見の里学遊館に行きましたので、その事について書きます。
A-1の作品はバッタの本を読んでいたらバッタになってしまい、しばらく動き続けていたら元の姿に戻っていたというものです。
バッタから見た映像もありましたが、メイキング映像でわざわざ撮影に使用したバッタ(外見からして、ショウリョウバッタ)にお礼を言っているのが嬉しかったです。
A-2の作品は、ある1人の女の子の帽子がどこかに飛んで行ってしまい、それを全員で探すというものです。
ボランティアスタッフの方の1人が、主人公の兄役で出演していました。
A-3の作品は、友達の都合が悪くて中々自分と付き合ってくれないと思っていたら、体調を崩してしまい、黄色い折鶴を沢山作って持って行くというものでした。
A-4の作品は電車の中で殺人事件が起きるけど、犯人はあっさり逮捕される内容ですが、これは殆ど犯人役である私の独り舞台でした。
台本にはないセリフを言ったり、実際書いてあるセリフをわざと変えて言ったり、「天空の城ラピュタ」のムスカや「HELLSING」の少佐のセリフを真似たりと、もう言いたい放題のやりたい放題です(笑)。
正直、一番爆笑されたような(笑)。
A-5は宝探しのゲームをやっていたら、ゲームのキャラクターが現実世界に出てきて、プレイヤーに襲いかかるという内容でした。
ゲームを題材にするのは凄く良いのですが、「マリオ」シリーズや「ゼルダの伝説」シリーズみたいに、出来れば主人公の後をカメラがずっと付いて行く、初期の「バイオハザード」シリーズや「ぼくのなつやすみ」みたいな固定画面、「DOOM」シリーズのようなファーストパーソン・シューティングゲームみたいにするなど、「ゲームって、こんな感じだよね」というのをやってほしかったです。
B-4はかくれんぼを題材にしたもので、子供の姿をした幽霊か殺人鬼に追われるというホラー物でした。
悪役が基本影のみで、姿がはっきりと映る事がなかったのが効果的でした。
B-3は主人公の1人がクラスメートのペンを盗んだと疑われて、いじめられるというドロドロしたものとなっています。
階段から落とすシーンではスタントマンもなしにどうするんだろうと思っていましたが、はっきり映さず気が付いたら落ちていたという演出でした。
ストレートにやると生々しくなる恐れがあったので、仕方なかったのでしょう。
B-2はB-4の作品と似ており、ひょんな事から学校に閉じ込められてしまっただけでなく、鬼にまで襲われる話となっています。
助かったと思ったら、謎の手が出てくるので、後味は悪いです。
B-1は主人公がひょんな事から嘘つき女とレッテル貼りされいじめられるが、実はいつも自分を庇ってくれた友達こそが全ての元凶だったという話です。
B-3の作品は誤解が解けて和解しますが、こちらはいじめていた子が逆にいじめられて周囲からの信頼を失い、引きこもりになるエンディングとなっています。
他の作品と比べますと、最も重々しくシリアスな作りだったのが印象的でした。
最後は孤独な1つのイスが、誰かに座ってほしくてあちこちに移動する話です。
まとめてみますと、今までは喧嘩しちゃったけど仲直りしたい、「私と友達になりたい」→「いいよ」のパターンが多かった感じですが、今回はそんな事はなく個性的でした。
それにしてもこのワークショップの参加者は小学生から中学生までですが、この年齢で世の中色んな人がいたり世界がある、自宅や学校以外にも自分の居場所がある事を知られるのは、非常に素晴らしいではないでしょうか。
私が彼らと同い年の時は、自宅、学校、祭、塾(私の場合は、スイミングスクールや、空手、英語、通信教育だが、高校生になると普通に学校の授業に合わせた塾に通っていた)以外、人間関係や出会いがなかったので、世界は今よりずっと狭かったです(でもサイレント映画や、海外の特撮に本格的にハマり始めたのもこの頃だから、それには本当に感謝している)。
その事を考えますと、今は「何か面白い事や、楽しい事はないかな?」と自分から行動を起こして調べれば情報が出てきますから、今の子供達や若い世代は本当に幸せです。
最後に池田千尋監督は、
こちらと同様、「もっと色んな映画を見てほしい」とおっしゃっていました。
国時代、知名度有り無し、面白い面白くない、B級~Z級関係なくね。
けど私がもっと付け加えるとしたら、物作りをしたい場合、無理をせず、自分に合ったやり方でも良いから、様々な事や人物などを見たり知ったり行ったりする気持ちを忘れないでほしいです。
ここでも書いたように、映画は既存の作品だけでなく実際にあった出来事など、多種多様な物の影響を受けて作られていたりしますが、それをやるには経験や知識が豊富でないと、まず不可能です。
要するに、勉強しない奴には何も出来ないという事です。
常にアンテナを張って、使えそうな物を探し続ける事が大事です(勿論、これはいくつになってもです)。
特に10代は多感で体力的にも頭脳にしても、最も充実している頃ですから、この時期に色々やったり経験する事をオススメします。
時間は確かに限られていますが、彼らはまだ若いですし、機会も時間も沢山残っています。
貴重な若い時代を無駄にせず生きてくれれば、私はこれほど嬉しい事はありません。
人生の先輩として師匠として、これぐらいは教えてあげたいです。。
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