2017年 11月 26日 ( 1 )


荒野の決闘

昨日は図書館で借りたDVDの1枚、「荒野の決闘」を見ましたので、その事について書きます。


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スタッフ
監督 : ジョン・フォード
製作 : サミュエル・G・エンゲル
脚本 : ウィンストン・ミラー、サミュエル・G・エンゲル
原作 : スチュアート・N・レイク
撮影 : ジョー・マクドナルド
音楽 : シリル・モックリッジ、アルフレッド・ニューマン


キャスト
ワイアット・アープ : ヘンリー・フォンダ
ドク・ホリデイ : ヴィクター・マチュア
チワワ : リンダ・ダーネル
クレメンタイン : キャシー・ダウンズ
ビリー・クラントン : ジョン・アイアランド


ストーリー
メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいる途中に、アリゾナのトゥームストンへ立ち寄るワイアット・アープとその兄弟。
だが留守を任されていた末弟のジェームズは何者かに殺され、牛も盗まれていた。
クラントン一家がその犯人だと踏んだワイアットは、保安官となってトゥームストンに留まる事を決意する。
町では賭博師のドク・ホリデイと知り合い、親しい関係になっていくが、そこへドクに会う為にボストンから恋人のクレメンタインがやって来た。
やがて情婦のチワワが、殺されたジェームズのペンダントを持っていた事が発覚し、それはクラントンの息子から貰った事が判明する・・・。


レビュー
ジョン・ウェイン主演の「駅馬車」で有名な、ジョン・フォード監督の西部劇映画。
タイトルを見るとドンパチの映画だと思ってしまいがちですが、実際は人間ドラマ中心で戦闘シーンはラストであるだけです(その事から「駅馬車」は動の西部劇なら、「荒野の決闘」は静の西部劇との声もある)。
その為戦いを期待して見ますと、正直期待外れかもしれません。
そもそも原題が日本語に訳すと「いとしのクレメンタイン」なので、ドクやクレメンタイン、チワワの3人のやりとりがメイン且つ印象に残るのは、当然の結果というべきでしょう(正直、邦題もこのタイトルにした方が良いぐらい)。

さてこの映画最大の特徴といいましたら、これが全て実話だという事でしょう。
映画の登場人物達であるワイアット・アープやドク・ホリデイ、ニューマン・”オールド・マン”・クラントンなども実在の人物で、その中のアープ本人の聞き書きを基に、スチュアート・N・レイクが著した半生記「ワイアット・アープ フロンティア・マーシャル」を原作にしています(過去に同じくこれを原作にした、「国境守備隊」と「frontier marshal」が映画化されているので、これは3度目である)。

実はフォードもまだ駆け出しだった頃、撮影所を訪ねた晩年のアープと実際に会った事があり、本人から聞いた話のとおりに本作を作ったそうですが、映画自体は事実と異なる部分が多いようです。

映画ではアープ兄弟vsクラントン一家がクライマックスとなっていますが、実際アープ兄弟と対立していたのは「カウボーイズ」と呼ばれる無法者集団で、その中にクラントン兄弟を含んでいただけとの事です(両者が対立していた理由は政治的な背景だが、それは描かれていない)。

アープ兄弟はかなりの人数がいるにもかかわらず、本作ではワイアットも入れると、モーガンとバージル(ヴァ―ジル)、ジェームズの4人しか登場せず、決闘時にトゥームストンの正保安官だったのはバージルで、ワイアットとモーガン、ドクは無給の仮保安官補でした(けどこの映画ではワイアットが保安官でリーダー格で、後の仲間や兄弟はその手下といった感じの扱いである)。

ドク・ホリデイも本当は歯科医なのに、こちらでは外科医に変更されており(ただし死病の結核を患い外科医の道を諦め、泣く子も黙るならず者と化し、賭博の元締めへと身を持ち崩したので、恋人のクレメンタインに心配される事になる)、OKコラル近くの写真館での撃ち合いでも生き残っているのに、本作では死亡しています。

その為西部劇映画の傑作として名高いですが、この映画でやっている事を全て鵜呑みにしない方が良いです(「墓石と決闘」や「ワイアット・アープ」、「トゥームストーン」の方が史実に準拠しているらしい)。

フォード監督は「frontier marshal」を見て「荒野の決闘」を撮る気になり、「frontier marshal」のリメイク版という性質が強いので、それと比較しながら見るのも面白いかもしれません。



予告編です↓

主題歌である「いとしのクレメンタイン(日本では「雪山賛歌」の曲として広く知られている)」は、西部の開拓者が実際に歌っていた曲でもあります。
名曲なので「荒野の決闘」を知らなくても、この曲を知っていたりどこかで聞いた事がある人は、いるのではないでしょうか?
本作で使用された事により、その存在が知られるようになりました。



出典


参考サイト


参考動画

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by asabatyou | 2017-11-26 12:01 | 映画 | Comments(0)
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タイトルの通りasabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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