2018年 05月 22日 ( 1 )


モスラ(1996年版)

昨日は録画した「モスラ」(1996年版)を見ましたので、それについて書きます。
リアルタイムで見て以来レンタルなどになかった為、長い間見る機会が全然ありませんでしたが、テレビ放送された事で実に22年ぶりに視聴しました。


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スタッフ
監督 : 米田興弘(本編)、川北紘一(特技)
脚本 : 末谷真澄
原案 : 田中友幸
製作 : 富山省吾、北山裕章
音楽 : 渡辺俊幸


キャスト
モル : 小林恵
ロラ : 山口紗弥加
ベルベラ : 羽野晶紀
デスギドラ : 吉田瑞穂


ストーリー
北海道にある紋別の森林伐採をしていた時、奇妙なメダルを発見して外すが、そこから巨大な黒い三つ首のドラゴンが出現。
そのメダルは「エリアスの盾」と呼ばれるもので、ドラゴンの方は6千5百万年前に宇宙から来て植物を滅ぼし、恐竜が絶滅する原因を作ったデスギドラで、その盾でデスギドラを封印していたのであった。
妖精のエリアス姉妹であるモルとロラは、南海にあるインファント島の守護神モスラを呼ぶが、出産したばかりで弱体化しておりデスギドラとの決戦に苦戦する。
そうしている内に、卵から幼虫モスラが生まれて親の救助に向かうが・・・。


レビュー
1995年の「ゴジラvsデストロイア」でゴジラシリーズが終了した後、東宝は新たなる怪獣映画を模索。
「ゴジラ」(1984年版)から「vsデストロイア」までの平成ゴジラシリーズで、最高収入を挙げた「ゴジラvsモスラ」に目をつけ、ファミリー層や女性に人気のモスラを主役に、新作の製作を決定しました。
モスラはゴジラ映画に登場している存在感のある脇役、もしくは二番手のイメージが強いですが、元々1961年版の「モスラ」で初登場し単体で主役だった怪獣ですから、最初からゴジラ映画に登場していたわけではありません。
ですから再びゴジラから離れたのは、ある意味原点回帰であり、当然の結果だったのかもしれません。

話自体は「モスラ対ゴジラ」とほぼ同じであり、敵怪獣が出現→モスラが現れるけど返り討ちに遭い戦死→その子供が敵討ちするというものです。
けど「モスラ対ゴジラ」の場合は、悪徳会社がモスラの卵を奪っただけでなく、小美人までも見世物にしようとする→そんな時にゴジラが出現した為モスラに助けてもらおうとするが、インファント島の住人は「核実験で我々の島を荒らしただけでなく、大事なモスラの卵まで奪ったくせに、勝手な事ばかり言うな!!」と協力する気なし→でも主人公達が「皆さんのお気持ちはよく分かりますが、ゴジラの被害に遭っている人々は全員が悪い人ではありません。中には良い人達だって大勢いるのです。だからその人達の為にもお願いします!彼らを助けてください!!」と必死に説得し、モスラが動き出してゴジラと戦うという、シンプルだけど人間ドラマも見応えのある内容となっています。

けど本作はひたすらエリアス姉妹と、敵対関係である悪の妖精ベルベラとのドッグファイト(それぞれモスラの分身である小型生物のフェアリーや、ドラゴンに似たガルガルに乗っている)や、モスラ親子とデスギドラの死闘といった特撮場面が殆どで、それ以外が完全に添え物状態です。
一応家族の絆や地球環境問題をテーマにしていますが、人間ドラマと特撮部分とのバランスが悪いせいで、どうも印象に残りません(人間側が殆ど置いてきぼり状態で、メインキャストと言える子供達が「モスラ、頑張れ!!」と言う、ヒーローショーを見ている子供達の体現にしか見えない)。
何だか「モスラ対ゴジラ」の完成度の高さを、再確認する為に作られたかのようにも見えてしまいます。

映画自体の出来は残念なところがありましたが、それでも本作は過去作品との差別化が見られます。
まずモスラに欠かせない小美人が善と悪と両方登場し、味方の小美人であるエリアスも他の作品では服装が2人共同じでセリフもユニゾンだったりと、完全に2人1組で没個性的でした。
でもこちらは衣装が違っていたり、性格もモルは冷静沈着で物静かだけど、ロラは感情が表に出やすいので親モスラの戦死に号泣したりモルより親しみやすい、ベルベラは人間を地球の癌細胞とさげすんで嫌っていたりと、非常に個性的で人間的になっています。

モスラも親は他の作品とそんなに大差ないですが(見た目は「ゴジラvsモスラ」のモスラとよく似ているが、話や世界観はまったく繋がっていないので別個体である。また今までの成虫モスラはゴジラが小さく見えるほどデカかったのに、今回はデスギドラと比べるとやけに小さいのも印象的だった)、子供が成長した新しいモスラ(別種だろと言いたくなるぐらい、全然似ていないが)は性別は雌ですが、全体的に見た目や雰囲気が美少年のようで、子供達を乗せて飛行するシーンは昭和シリーズのガメラを思わせ、よりヒーロー的になっています。

私が特に好きなのは、デスギドラが火を吹くシーンです。
着ぐるみに仕掛けて本当に火を吹かせるのは、初代「ウルトラマン」のテレスドンや「ウルトラマンエース」のベロクロンなどがいましたが、デスギドラは見た目が完全にドラゴンなので違和感がないどころか似合い過ぎで、大変絵になっていました。
特に夜のシーンでは、幻想的で神秘性が増しています。
ここは、もっと評価されても良いはずです。
元々ファンタジー映画やゲームやアニメに出てきてもおかしくない姿なので、怪獣というより魔獣といった方がしっくりきます。
鳴き声もゾウを加工したので威圧感や重量感だけでなく、何とも言えない生々しさがあるのも事実です。



予告編とCMです↓


デスギドラ役の吉田瑞穂さんは、同年の「ガメラ2 レギオン襲来」で巨大レギオンを演じていますが、スケジュールは大丈夫だったのでしょうか?
映画を作ったり出演した事がある人なら分かりますが、ほんの数分の出来事という設定でも角度を変えながら撮ったりするので、物凄く時間がかかります。
天気や周りの状況に左右されたり、NGが出てやり直しする事もありますから。
遠矢孝信さんも同じ1971年に作られた、「スペクトルマン」と「帰ってきたウルトラマン」にレギュラー出演していたので当時はかなり多忙で、「スペクトルマン」の特撮スタジオの栄スタジオから自動車で迎えに来たピープロのスタッフが、「帰ってきたウルトラマン」の特撮スタジオだった東宝ビルト前で待機していたり、先輩だったきくち英一さんの自転車を借りて、両撮影所を往復する事もよくあったみたいですし。



出典

参考サイト
http://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%A5%C7%A5%B9%A5%AE%A5%C9%A5%E9

参考文献

参考動画

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by asabatyou | 2018-05-22 17:26 | 特撮、モンスター | Comments(2)
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タイトルの通り「asabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)」の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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