カテゴリ:特撮、モンスター( 166 )


ガメラ対深海怪獣ジグラ

今日で録画した「ガメラ対深海怪獣ジグラ」を見終りましたので、その事について書きます。
久々に見たいと思っていましたので、ちょうど良かったです。


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スタッフ
監督 : 湯浅憲明
脚本 : 高橋二三
製作 : 永田秀雅
音楽 : 菊池俊輔


主題歌
「ガメラマーチ」 : 大映児童合唱団


キャスト
石川健一 : 坂上也寸志
ヘレン・ウォレス : グロリア・ゾーナ
X1号(菅原ちか子) : 八並映子
石川洋介 : 佐伯勇
マージ・ウォレス : アーリン・ゾーナ
トム・ウォレス : 藤山浩二


ストーリー
鴨川シーワールドに勤務している海洋動物学者の石川洋介とトム・ウォレスは、海水の調査中に未確認飛行物体を目撃する。
しかしその飛行物体は、地球の海を狙うジグラ星人の円盤だった。
ジグラ星人の手先「X1号」は洋介とトムだけでなく、2人の子供達まで拉致し、さらに自分達の力を見せつける為、東京にマグニチュード13の地震を起こして見せる。
4人は何とか脱出しガメラに救出され、ジグラ星人の円盤もガメラによって破壊された。
だが中から現れたジグラ星人は、あっという間にガメラと同じ大きさにまで巨大化し、襲いかかってくる。


レビュー
ガメラシリーズ第7作目だが、経営不振だった大映が本作の終了後に倒産したので、最後の作品となってしまいました。
次回作も予定されていましたが、当然それも実現出来ず、倒産を知った監督の湯浅さんは悔しさのあまり1人倉庫に閉じこもって、周囲にあった物を壊しまくったそうです。

製作費が得られた前作の「対ジャイガー」の影響で、ガメラシリーズに対する期待から予算が増額されましたが、タイアップ・ロケとなった鴨川シーワールドとその周辺でしか話が完結せず、完成度の高いミニチュアセットが作られても壊すわけにはいかなかったので、地球侵略を企む宇宙人の話なのに、何ともスケールの小さい作品となりました。
なので地震が起こったと言われても台詞で語られるのみ、その様子もテレビで少し映るだけで、ガメラとジグラも一切建物を破壊せず、海岸でしか戦いません。

一応本作は同年の「ゴジラ対ヘドラ」と同様、公害など環境破壊をテーマにした作品ですが、ヘドラと比較しますと色々と差が出てしまいます。
ヘドラの場合はヘドラの不気味な姿や、硫酸ミストを撒き散らすので一瞬で人々を死に追いやり、ゴジラと人類の共闘でやっと倒されたほどで、皮肉めいた主題歌の「かえせ!太陽を」もあって深刻さが出ていますが、こちらはそこまでやっていませんので、地味と言わざるを得ません。

ミツクリザメをモデルにしたというジグラの姿は非常にカッコいいのですし(第4作目の「対バイラス」と同じく本当は宇宙人だが、バイラスはバイラス星人達が合体して巨大化したのに対し、ジグラはジグラ星人が巨大化したものである。いずれにせよ、怪獣と宇宙人の戦いを描いた作品でありながら、ウルトラマンと立場が逆転しているのは面白い。だから普通に喋る事も出来るが、声優は不明)、ガメラとの水中戦はスピーディーで、中々の迫力があります。
ジグラも今までの敵と異なり単なる悪役ではなく、「この海を愛していたから、戦ったんだ」と同情されていたのが印象的でした(実はガメラの火炎放射で倒された、唯一の敵だったりする。それまでのガメラは、威嚇程度に使うだけであった)。
またジグラ星人の円盤ですが、天辺がサメの背びれに似ており、これだけ出した状態で水中を移動し、主人公達を襲うシーンは「ジョーズ」を先取りしています(幼少時代、テレビで偶然再放送しているのを見た時、このシーンが強烈に印象に残っている)。

ちなみに第4作目からずっと使用されていた有名な「ガメラマーチ」も、これを最後に使用されなくなり、白人の子供達が起用されたのも本作が最後となりました(アメリカのテレビ放送を、全面的に考慮したから)。

結論になりますが、ジグラは良いけどそれ以外は残念で、力不足過ぎるといった感じです。



予告編です↓

久々に見て思いましたが、ガメラの手がちょっとぷらんぷらんし過ぎかな?
本作でガメラを演じた方はどこにも名前がないので不明ですが、もう少し何とかならなかったのでしょうか。
私としては前作までガメラを演じた泉梅之助さんが、また演じてほしかったです(荒垣輝雄さんは、この時おそらく引退していたでしょうから、無理だったかもしれません)。



出典

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参考文献

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by asabatyou | 2018-08-26 11:19 | 特撮、モンスター | Comments(0)

ガメラ対大魔獣ジャイガー

今月の18日ですが、録画した「ガメラ対大魔獣ジャイガー」を見ましたので、その事について書きます。
久々に見たかったので、ちょうど良かったです。


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スタッフ
監督 : 湯浅憲明  
脚本 : 高橋二三
製作 : 永田秀雅 
音楽 : 菊池俊輔


主題歌
「ガメラマーチ」 : 大映児童合唱団


キャスト
北山弘 : 高桑勉
トミー : ケリー・バリス
スーザン : キャサリン・マーフィ
沢田圭介 : 炎三四郎(現 : 速水亮)
北山みわ子 : 八代順子  
北山良作 : 大村崑
ガメラ : 泉梅之助(ノンクレジット)


ストーリー
かつてムー大陸の一部だったと言われているウエスター島から、悪魔の笛と呼ばれる巨大な石像が発見され、万博博覧会会場へと運ばれた。
だがその原因で封印を解かれたジャイガーという魔獣が復活してしまい、大阪を目指して猛威を振るう。
ガメラはこれを阻止する為に迎え撃つが、ジャイガーに卵を産みつけられて活動停止に陥ってしまう。
ガメラを慕う弘とトミーは潜水艇に乗り込み、ガメラの体内に潜入する・・・。


レビュー
ガメラシリーズの第6作目。
これまで太古の巨大生物が蘇ったり、宇宙人や宇宙怪獣を相手に戦ったりとSF色が強かったですが、本作は悪魔の笛が登場したり、その呪いの影響で体調不良になる人や怪獣が出現するという、オカルト要素が強くなっているのが特徴です。

製作会社の大映が営業不振の関係で低予算化が進みましたが、こちらでは監督の湯浅さんの努力により製作費が得られたので、第3作目の「対ギャオス」以来、久々に都市破壊シーンがある作品となりました。

ガメラと言えば子供は絶対に欠かせませんが、今までは守られるだけ、もしくは共闘して困難を乗り越えたりしましたが、今回はジャイガーに寄生されてガメラが活動停止に陥ってしまう為、逆に子供達がガメラを救うのが印象的でした(第4作目の「対バイラス」でも操られたガメラを子供達が正気に戻しているので、実はこれが初ではないですが、深刻度はこちらの方が上と言える)。

敵怪獣のジャイガーは着ぐるみで撮影されていますが、四足歩行でありながらよくありがちな膝をつけずに演技されています。
第2作目の「対バルゴン」に登場したバルゴンも中の人が頑張って膝をつかずに演技していますが、後足が不自然に長いのが気になり(これは無声映画の「ピーター・パン」(1924年版)に登場した、着ぐるみで撮影された動物達も同じ)、前作の「対ギロン」に登場したギロンは膝をついているのが丸分かりなので何とか映さないようにしていた事を考えると、進歩している事が分かります(だがその一方で、ガメラが四足歩行している時に膝をついているシーンが、一瞬だけあったが・・・)。
本作から1年後に作られた、「帰ってきたウルトラマン」に登場した四足歩行の怪獣も膝をつかずに演技されていますが(彼らを演じた遠矢孝信さんのおかげです)、何だか歩き方に不自然なところがあり、妙に気になってしまいました。
二足歩行と違って四足歩行の生物ならいくらでもいますから、参考や研究に困らなかったと思うのですが・・・。
他にジャイガーで印象に残ったのは、水を飲むシーンがあった事です。
怪獣が飯を食うシーンは他でもありますが、水を飲むのはレイ・ハリーハウゼン氏の「地球へ2千万マイル」と、これ以外見当たりませんので新鮮です。

前作に引き続き大村崑さんが出演していますが(今現在はNHKの大河ドラマ、「西郷(せご)どん」に出演中)、良い意味でどこか子供っぽくて、子供達の良き理解者と言える主人公の父親を演じています(こういう人がいるだけで、何だか安心感がある)。

昭和ガメラシリーズは子供向けでありながらやけに残酷だったり、生々しいシーンがあったりしますが(子供向けではなかった「対バルゴン」は、人間ドラマがドロドロしていて暗い)、本作ではよりエスカレートしているのも特徴です。
例えばガメラがジャイガーが寄生された時、寄生虫とは何かと記録映像を見せますが、異様に膨らんだゾウの鼻を切ってみたら無数の寄生虫が出てくるシーンがあります。
これは本物のゾウにメイクして豚の回虫を使って撮影しましたが、撮っている湯浅さんでさえ「気持ち悪かった」と語っており、モノクロにしています。
終わり頃になると、ジャイガーの超高周波の「マグネチューム光線」を避ける為に、ガメラが近くの電線を引っこ抜いて耳栓代わりに使うシーンがありますが(本当はカメに耳の穴はなく、鼓膜があるだけらしい)、引っこ抜いた時深く入れ過ぎてしまったせいか、思いっきり血がついていたのが凄く痛々しいです。

このような作品ですが、私は結構楽しんで見る事が出来ました。
ジャイガーの造形も、生物感があって良い出来栄えです。



予告編です↓
ガメラとジャイガーとの戦闘では前作の「対ギロン」のBGMが使用されていますが、これが戦いをより盛り上げていました。
ジャイガーの鳴き声は他のガメラシリーズの怪獣と同じく、アレンジや加工も含めて「ファイヤーマン」の怪獣などに使用されました。



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by asabatyou | 2018-08-21 10:03 | 特撮、モンスター | Comments(1)

ガメラ対大悪獣ギロン

今日は録画した「ガメラ対大悪獣ギロン」を見ましたので、その事について書きます。
久々に見たいと思っていたので、ちょうど良かったです。


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スタッフ
監督 : 湯浅憲明  
脚本 : 高橋二三 
製作 : 永田秀雅
音楽 : 菊池俊輔


主題歌
「ガメラマーチ」 : 大映児童合唱団


キャスト
明夫 : 加島信博 
トム : クリストファ・マーフィー 
友子 : 秋山みゆき
フローベラ : 笠原玲子
バーベラ : 甲斐弘子
近藤巡査 : 大村崑
ガメラ : 泉梅之助(ノンクレジット)


ストーリー
落下した円盤に乗り込んだ地元の少年である、明夫とトム。
2人は遊び気分で乗ったのは良いが円盤の起動装置を作動させてしまった為、第10惑星テラまで飛ばされてしまう。
そこで2人が見たのは、大量発生した宇宙ギャオスとそれをあっさり始末する包丁頭の怪獣ギロン、ここでたった2人だけで暮らしているバーベラとフローベラという宇宙人だった。
明夫達を温かく迎えるバーベラ達だが、彼女達は明夫達を食べようとしている人食い人種で、本性を知った明夫達は何とかここから脱出しようとするが・・・。


レビュー
ガメラシリーズ第5作目で、唯一地球以外の惑星で活躍する様を描いています。
ライバルである東宝のゴジラシリーズが、1965年の「怪獣大戦争」でゴジラがX星でキングギドラと戦いましたから、その対抗かな?と思ってしまいがちですが、実際は当時アメリカで流行していた「宇宙映画」や1950年代に量産された「怪獣惑星もの」、「キャンプ映画」の要素を取り入れたんだとか。
本当は前作の「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」で終了するはずだったのですが(大映の経営不振で、低予算になった為)、大ヒットした為続ける事になり、しかもまた低予算なので、監督の湯浅さんは困ったようです。

前作と同じ宇宙怪獣との戦いを描いていますが、バイラスは正確にいうとバイラス星人という名の宇宙人なので、本当に宇宙怪獣との戦いはこれが初と言えます。

話自体は宇宙に行く事や、戦争や事故などがない平和な世界に憧れている少年が、ひょんな事から未知の惑星へ行く事になり、宇宙ギャオスやギロンや宇宙人と遭遇するという、夢が詰まった内容となっています。
前作で完全に子供向け化しましたが、基本子供達が囚われの身だったのに対し、こちらはそれがあまりなく冒険映画志向がさらに進んでいます。

さて本作では人気者のギャオスが早くも再登場していますが、ギロンにあっさり切り殺されてしまう完全な噛ませ犬で、非常に扱いが悪いです(再登場は嬉しいんだけどな・・・)。
でも本作でギャオスが初めて複数登場し、やられたのはその中の1匹に過ぎませんが、この宇宙ギャオスが大量発生しなかったら、バーベラとフローベラはギロンを手懐ける事はなかったので、やはり後の登場作品と同じく、物語に欠かせない重要な存在と言えます。
着ぐるみはデビュー作である、「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」で使用されたものの色を銀に変えて再利用しています。

過去作品からの流用映像はありますが、そんなに長くはなく、この冒険を通じて主人公は改めて地球を平和な星にする事を誓うので、中々楽しめる作品となっています。
大村崑さん演じる、子供に優しくて良き理解者的雰囲気がある巡査が(役名が「近藤」なので、こちらでも現実と同じく「コンちゃん」と呼ばれている)、良い味を出しています(初めて見た時から、印象に残っている)。
前作で散々宇宙人が登場したのに、何故主人公以外はその事を信じようとしないの?という矛盾点がありますが(笑)。



予告編です↓

前作までガメラを荒垣輝雄さんが演じていましたが、本作と次回作の「ガメラ対大魔獣ジャイガー」では、初代「ウルトラマン」で巨大化したラゴンやマグラーを演じた泉梅之助さんが演じています。
何故変わったのかは、おそらく荒垣さんの引退と関係があるのではないでしょうか。
「ウルトラマン」などで多くの怪獣を演じましたが、怪獣ブームが下火になると仕事の本数やギャラが少なくなり、既に結婚していて子供もいた荒垣さんは、家族を養う為に一般の仕事に転職したからです。



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by asabatyou | 2018-08-12 15:35 | 特撮、モンスター | Comments(3)

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

今月の9日ですが、「スター・ウォーズ in コンサート JAPAN TOUR 2018」の関係で、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を見ましたので、その事について書きます(映画本編を上映すると同時に、劇中の音楽を生演奏するものです)。
私が初めて劇場で見た「スター・ウォーズ」がこれの特別篇なので、何だか当時に戻った気分になれました。
個人的に一番嬉しかったのは、20世紀フォックスのロゴマークがちゃんと出てきた事です。
今はもうディズニーが著作権を持っているので、削除されていると思ったから非常に安心しましたが、やはりこれがないとしっくりきません。
会場にはダース・モールやチューバッカ、サンドトルーパーがいたり、指揮者の方がライトセーバーみたいな指揮棒を持つ事もありました。


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スタッフ
監督、脚本、製作総指揮 : ジョージ・ルーカス
音楽 : ジョン・ウィリアムズ
製作 : 20世紀フォックス / ルーカスフィルム・リミテッド
ストップモーション・アニメ : フィル・ティペット
特殊メイク : スチュアート・フリーボーン、ダグ・ベズウィック、リック・ベイカー


キャスト
ルーク・スカイウォーカー : マーク・ハミル
ハン・ソロ : ハリソン・フォード  
レイア・オーガナ : キャリー・フィッシャー
オビ=ワン・“ベン”・ケノービ : アレック・ギネス  
C-3PO : アンソニー・ダニエルズ  
R2-D2 : ケニー・ベイカー
チューバッカ : ピーター・メイヒュー
ダース・ベイダー : デヴィッド・プラウズ(声 : ジェームズ・アール・ジョーンズ)
ターキン総督 : ピーター・カッシング


ストーリー
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・。
銀河帝国打倒を目指し、R2-D2が持っていたレイア姫のメッセージを聞いたルーク・スカイウォーカーは、ハン・ソロやチューバッカなどと協力し、世界の運命を握った戦いに身を投じる事になる。


レビュー
「スター・ウォーズ」シリーズの記念すべき第1号(ただし物語としては第4話なので、後に今現在の題名に変更された)。
本作は「未知との遭遇」と共に世界的なSFブームを巻き起こし、それまで低俗かマニアックな映画としか見られていなかったSF作品を、誰でも楽しめる娯楽へと評価を完全に変えました。

話自体はどこにでもいそうなごく普通の若者がひょんな事から、世界の運命を握った壮大な戦いに巻き込まれるというシンプルだけど、夢のような話となっています(けどエピソード1から3を見ると、ルークが帝国軍と戦うのは宿命づけられていたと言える)。
そこに怪獣、宇宙人、ロボット、宇宙船といった男の子の夢を全て具現化したような、まさにおもちゃ箱をひっくり返したといえる映画で、それを着ぐるみやストップモーション・アニメ、特殊メイク、CGなどあらゆる特撮を駆使して、その魅力的な世界観を見事に表現しています。
主役のルーク達はまだ生身の人間が殆どですが、敵役の帝国軍になるとダース・ベイダーやストームトルーパーといった、人間なのかどうかもよく分からない奇天烈なキャラクターが大半で(今でこそいて当たり前となっているが、公開当時彼らの姿は一体どう見えていたであろうか?)、酒場に登場する宇宙人はグレイや雪男に似た者や、トカゲや悪魔みたいな者がいたりと、多種多様の種族が勢揃いで、広い宇宙が舞台になっている事がよく分かります。

さて宇宙戦争が題材になっているので、当然戦闘シーンもあるのですが、ドッグファイトが完全に「空軍大戦略」(特にミレニアム・ファルコンとTIEファイターの戦いが、「空軍~」にあるスピットファイアとハインケル He111の空中戦そっくり)や「トラ・トラ・トラ!」などの航空映画と同じです(実際、第1次や第2次世界大戦の記録映像を研究して作り上げたという)。
当時はミニチュアの模型を使っているのですが、よくありがちな糸で吊って動かしているのではなく、しっかりとした棒で固定した後、撮影するカメラの方を動かして撮影したので(それも人が手で持って動かすのではなく、コンピュータ制御で動くロボットアームの先端に取り付けられたカメラで撮影したという)、本物に負けない迫力があります(航空映画ファンが見ても、絶対楽しめる)。
これを見ますとミニチュアだから駄目ではなく、やり方の問題である事を感じます。
ラストのデス・スターを破壊する作戦も、「633爆撃隊」にあるナチスの兵器開発に必要な工場を爆破するシーンを思わせます。

一応ラストでデス・スターの破壊に成功し、帝国軍を滅ぼしたように思えますが、ダース・ベイダーは倒されていませんし、さらにその上の皇帝も名前だけの登場ですから、何も解決していません。
だからこれはまだ始まりに過ぎず、本番はこれからである暗示させています。



予告編です↓

「スター・ウォーズ」は何故最初に前回のあらすじ的な映像が入り、1話で話が完結しないのかについては、昔あった連続活劇の影響を受けているらしいです(あらすじのシーンが、ベラ・ルゴシ主演の「ファントム・クリープス ゾルカ博士の野望」に似ている)。
元々ルーカスはバスター・クラブ主演の「フラッシュ・ゴードン」シリーズを鑑賞しており、それをリメイクしたかったけど、クイーンの主題歌で有名な1980年版の影響で実現出来ず、代わりに作ったのが「スター・ウォーズ」なんだとか。
他にも様々なものの影響を受けて作られているのですが、それだけで記事1枚、もしくは本書1冊分出来てしまいそうなので、ここではあえて書きません。



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by asabatyou | 2018-08-11 10:26 | 特撮、モンスター | Comments(0)

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

昨日は録画した「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」を見ましたので、その事について書きます。
以前から何度か見た事があり、久々に見たいと思っていたらWOWOWでの放送が決まったので、ちょうど良かったです。


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スタッフ
監督 : 田中重雄  
脚本 : 高橋二三  
製作 : 永田雅一
特撮監督 : 湯浅憲明
音楽 : 木下忠司


キャスト
平田圭介 : 本郷功次郎  
カレン : 江波杏子 
小野寺 : 藤山浩二
ガメラ : 荒垣輝雄(ノンクレジット) 
ナレーター : 若山弦蔵(ノンクレジット)


ストーリー
半年前にロケットで宇宙に追放されたガメラは、近くの隕石と衝突した事で脱出に成功。
地球に戻ったガメラは黒部ダムを破壊し、火山へと飛び去って行った。
その頃大坂で航空士のライセンスを得たばかりの平田圭介は、自身の会社を設立する為の元手を集める為に、戦時中ニューギニア奥地に巨大なオパールを隠した足の不自由な兄の代わりに、小野寺や川尻と共に「虹の谷」と呼ばれる洞窟を目指す。
だが小野寺の裏切りで川尻は蠍に殺され、圭介も彼の死を嘆いていたところを爆破され、生き埋めにされそうになる。
まんまとオパールを手に入れた小野寺だが、それはオパールではなくバルゴンというトカゲに似た怪物の卵だった。
その事を知った圭介は小野寺の後を追って、日本に帰国するが・・・。


レビュー
「大怪獣ガメラ」の続編で、シリーズ初の怪獣同士の戦いを描いた第2作目。

タイトルこそ「ガメラ対バルゴン」となっていますが、実際は人類とバルゴンの戦いがメインで、ガメラは最初と最後に出てくるだけで出番が少なく、印象が薄いです(ただ単に、バルゴンと戦うだけに出てきただけって感じ)。

ガメラに欠かせない子供達も一応登場していますが、完全にチョイ役で話にまったく絡んでこない珍しい作品でもあります。
シリアスなガメラといいましたら、後の平成ガメラシリーズを思わせますが、平成シリーズではガメラが地球を救う為の救世主として生まれたという壮大な話なのに対し、こちらは欲深な探検隊の1人が、宝を独占したいが為に仲間を殺害したり、その事がばれて喧嘩したりとドロドロとした話が展開されて、やけに暗いです。
この小野寺の救いようのないクズっぷりが強烈で、ガメラやバルゴンを食ってしまっているほどです(小野寺がバルゴンの卵を持ち帰ったからこの事件が起こったのであり、全ての元凶である)。

また本作のガメラは決して人類の味方ではなく、バルゴンに戦いを挑むのは闘争心があったからに過ぎず、人類もガメラを恐怖の対象として見ているのが新鮮です。

それと本作のバルゴンは医療用の赤外線を浴びて急成長した変異個体ですが、通常通りに10年ぐらいの年月で成長したらどうなっていたかが気になります。

シリアスなストーリーだけでなく、バルゴンの生態がやけに詳しく語られていたりしていますが(陸上動物で水が苦手、自分の技や能力が利用されて自分が傷ついた時は、二度とそれを使用しない)、まだガメラシリーズならではの独特の世界観や雰囲気や個性がなく、他の怪獣映画とあまり変わらないのが事実です(けどバルゴンの最期が音楽の影響もあって、どこか悲劇的であった)。
勿論それが悪いのではなく、寧ろ正統派な出来栄えです。



特報と予告編です。
「大魔神」と同時上映だった為、それと一緒になっています↓

前作でガメラを演じた人はどこにも書いてないので不明ですが、本作から荒垣輝雄さんがガメラを演じるようになりました。
荒垣さんは「ウルトラマン」の怪獣をよく演じていましたが(元々時代劇の斬られ役だったが、その数が少なくなったので、怪獣役をやる事になったという)、これが好評で大映にまで話が伝わり、ガメラをやる事になったそうです(挨拶しに行った時勝新太郎さんと会い、「今は大映も不況で大変だから、ぜひ頑張ってくださいよ」と励ましてくださったとか)。
彼のアルバムにはガメラだけでなくバルゴンの写真もあるので、ガメラが登場しないシーンではバルゴンも演じていたのでは?とされています(バルゴンの演技者は一切記載がないので、実際は誰かは不明)。



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by asabatyou | 2018-08-07 09:21 | 特撮、モンスター | Comments(2)

モスラ3 キングギドラ来襲

昨日は録画した「モスラ3 キングギドラ来襲」を見ましたので、その事について書きます。
存在自体は知っていましたが、実際に見たのはこれが初めてです。


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スタッフ
監督 : 米田興弘(本編)、鈴木健二(特撮)
脚本 : 末谷真澄  
製作 : 富山省吾 
音楽 : 渡辺俊幸 
デザイン、絵コンテ : 破李拳竜


キャスト
モル : 小林恵 
ロラ : 建みさと
ベルベラ : 羽野晶紀
キングギドラ : 喜多川務(現 : 喜多川2tom)
園田雄介 : 大仁田厚
園田幸江 : 松田美由紀
ナレーション : 山口紗弥加


ストーリー
流星と共に地球に飛来した大魔王キングギドラは、青木ヶ原樹海にドームを作り、その内部にさらってきた子供達を幽閉した。
モスラは最強の敵であるキングギドラにまったく歯が立たず、エリアス姉妹のロラもキングギドラに操られて、ドームの中に自ら飛び込んでいった。
モスラは白亜紀にタイムワープして、恐竜を捕食しているまだ幼体のキングギドラを倒そうとするが、それは二度と現代に帰れない決死のタイムトラベルであった。
死闘の末ギドラを倒した事で現在のギドラも消滅したが、モスラは瀕死の重傷を負い、さらにモスラが切り落とした尻尾の一部から新たなギドラが誕生する。
頼りのモスラはもう存在せず、救出された子供達も再びギドラにさらわれてしまい、何もかもが終わりと思われたその時、地の底から奇跡が起こった!!


レビュー
1996年からスタートしたモスラシリーズの3作目であり、完結編です(と同時にモスラが登場する映画の中では、20世紀に作られた最後の作品にもなった)。

今までは新しい怪獣を相手に戦っていましたが、今回はゴジラ映画でお馴染みのキングギドラになりました。
元々火をテーマにしているので、火の新怪獣が登場してモスラが江戸時代に旅立つ話になるはずだったのですが、新怪獣→ラドン→キングギドラに変わり、タイムワープする時代も白亜紀に変更されました(しかし何故かジュラ紀の恐竜であるブラキオサウルスがいるので、矛盾している)。
ゴジラいる所にキングギドラありというイメージがありますが、本作では「流星人間ゾーン」にゲスト出演した時以来25年ぶりに、ゴジラなしの登場となりました。
宇宙怪獣として登場するのも「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」以来26年ぶりで、侵略者の手先ではない自身の意思で行動でするのも「三大怪獣 地球最大の決戦」以来、34年ぶりです。
ですが今回のキングギドラは今までの個体と異なり(鳴き声は「ゴジラvsキングギドラ」に登場した個体を、若干加工したもの)、エリアス姉妹の1人を操って対立させる、恐竜を絶滅させただけでなく、今現在地球の頂点に君臨していて生命力に富む人間の子供をさらう、一度はモスラに勝利する、若いギドラも敗北したとはいえモスラを苦戦させたので、今までが嘘みたいな強敵ぶりと悪徳ぶりです。
当時はノストラダムスの大予言の影響もあって、「恐怖の大王」や大魔王と呼ばれていますが、まさにその呼び名が相応しいです。
もしこのギドラがゴジラと戦ったら、どうなるか分かりません。

ちなみにずっと対立していたエリアス姉妹ですが、こちらはキングギドラという共通の敵が現れたので共闘し、和解に繋がりました(恐怖の大魔王がそのきっかけを作ったとは、何たる皮肉)。
けどロラはギドラの配下となってモルの元から離れ、モルもモスラを白亜紀にタイムワープさせる為の儀式で体力やエネルギーを消耗し、主人公の1人である少年にエリアスのトライアングル(ベルベラ用の紫の「勇気」、モル用のピンクの「知恵」、ロラ用の水色の「愛」の3つのメタルで構成されているが、何となく「ゼルダの伝説」シリーズのトライフォースを思わせる)が埋め込まれた剣を託すと石化、ロラも正気に戻った後ベルベラと協力し、聖なる剣を使ってギドラと戦うので、過去作品と異なる印象を受けます。

前2作は特撮と人間ドラマのバランスが悪く、どうも特撮に対して人間ドラマが疎かでしたが、今回は比較的マシでバランスのとれた作りとなっています。
それでもテンポが悪くて、ちょっとダラダラ気味でしたが・・・。

個人的に一番残念だったのは、ロラ役の人が変わってしまったので、別人みたいになった事です。
最初は今まで通り山口紗弥加さん(実は「ボクらの時代」で、水樹奈々さんと共演した事があるらしい)がやるはずだったのですが、スケジュールの関係で変更せざるを得なかったようです。
それでもナレーターとして参加しているのが、救いです。

またモスラが「ゴジラvsモスラ」以降続いたぬいぐるみ然とした姿から、より昆虫らしい姿になっていますが、あれは生物感のなさを改善したかったかららしいです。
なので前作と同一個体なのに、随分印象が違うのはその為です。

今まで完全に敵対関係だったモスラとキングギドラですが、これから数年後の「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」ではすっかり味方同士でゴジラと戦うのが、何とも皮肉な話です。世界観や設定は過去作品と、まったく繋がっていないとはいえ。



予告編です↓

本作でキングギドラを演じた喜多川2tomさんですが、図師勲さんと破李拳竜さんに続くゴジラもギドラも演じた方となりました(図師さんは「流星人間ゾーン」のギドラや「ゴジラ対メカゴジラ」のゴジラで、破李拳さんは「ゴジラvsキングギドラ」のギドラで、「冒険!ゴジランド」のゴジラなので)。
喜多川さんは「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」で、再びモスラと戦う事になりました。

今までモスラとギドラの戦いは何度かありましたが、成虫の状態で戦うのは、これが初めてです。



出典

参考サイト
http://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%c7%cb%cd%fb%b7%fd%ce%b5

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by asabatyou | 2018-06-15 17:47 | 特撮、モンスター | Comments(2)

モスラ2 海底の大決戦

昨日は録画した「モスラ2 海底の大決戦」を見ましたので、その事について書きます。
リアルタイムで見た事がありますが(その時見た劇場は、今はもう存在しない)、レンタルにもなければ長い間テレビ放送もなかったので、実に21年ぶりとなりました。


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スタッフ
監督 : 三好邦夫(本編)、川北紘一(特撮)
製作 : 富山省吾
企画、原案 : 田中友幸
脚本 : 末谷真澄
音楽 : 渡辺俊幸


キャスト
モル : 小林恵
ロラ : 山口紗弥加
ベルベラ : 羽野晶紀
ダガーラ : 吉田瑞穂、中野陽介(ノンクレジット)
浦内汐里 : 満島ひかり
ユナ : 野波麻帆


ストーリー
デスギドラの襲撃事件から1年。
沖縄の海上にヒトデに似た奇妙な生物ベーレムが無数に出現し海を赤く染めるが、それは古代文明のニライカナイが産んだ魔海怪獣ダガーラ復活の前兆だった。
エリアス姉妹は沖縄に向かうと、海底遺跡ニライカナイが海中から浮上し、ダガーラも出現。
ダガーラが放出するベーレムで身動きが取れなくなり、苦戦するモスラ。
だがこのピンチを救う鍵を、ニライカナイの秘宝を知る謎の小動物ゴーゴが握っていた!!


レビュー
「モスラ」(1996年版)の続編で、モスラが水中でも行動出来る形態に変身した衝撃作(今までは幼虫では出来ても、成虫になると不可能だった為)。
「ゴジラ対メカゴジラ」と同様沖縄が舞台となっていますが、ニライカナイ(この映画の為に作られた架空の存在と思ってしまいがちだが、実は沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる理想郷のひとつで、他にもこれを題材にした創作物はいくつか存在する)の秘宝をめぐって子供達が大冒険する、海洋冒険作品となっています。

本作は完全にリアルタイムで進んでいくので、次の日になったり夕方や夜になる事も一切ありません。
ただ前作にも言えますが、相変わらず特撮と人間ドラマのバランスが悪く、特撮と比べると人間ドラマの作りが弱いです。
主人公とその仲間の少年達ですが、最初は悪ガキやいじめっ子のような出で立ちで登場するのに、ゴーゴや同じくニライカナイの秘宝を狙っている漁師2人組が登場してから、あっさり味方になるので違和感があります(ツンデレなんだろうか?)。
漁師の方も根は悪人じゃないのに子供達を襲ったりと、どう考えても悪人としか思えない行動するのも不自然ですし(ベルベラに脅迫されていたから、仕方ないかもしれないが)、こちらも簡単に仲間になってしまうので、結局敵か味方かはっきりしない状態です(今までのいがみ合いは、なんだったんだろ)。
このニライカナイで冒険するのが人間ドラマのメインとなっていますが、変化が乏しいので正直ちょっと退屈で疲れてしまいます(「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」にある、見えない橋のパクリシーンもあったし)。
ベルベラも漁師2人組をパシリとして使ったくせに(秘宝を手に入れるには、人手が多い方が手っ取り早いと判断したからだろう)、ニライカナイの王女ユナの前で「人間は醜いんだ」と言って、彼らが盗んだ他の宝を見せつけたりと、ちょっと身勝手な一面もありました(自分がそうさせたのに、その言い方はないだろう)。
一応悪役キャラだから、多少は許される気もしますが。
いくらリアルタイムで進むといっても、ゲイリー・クーパー氏とグレース・ケリー氏の「真昼の決闘」のような中身や面白さはなく、監督や演出、脚本に問題があるとしか思えないです。

他にもモーセの十戒のごとく海を2つに割るシーンがあるのですが、あまりにも薄っぺらくてチンケでちっとも迫力がありません。
1966年の「大魔神怒る」にもそっくりなシーンがありましたが、こちらの方がよっぽど迫力と見応えと壮大さがあります(こちらの方が、31年前の映画なのに)。

興行も前作を下回ったのも納得の酷さですが、これがゴジラ映画などで有名な田中友幸さんの遺作となってしまいました。



予告編です。
しかし何故最後に、「ちびまる子ちゃん」でお馴染みの丸尾君(CV:飛田展男さん)が出てくるのでしょうか(笑)?
全然関係ないのに(笑)↓

ちなみにダガーラを演じたのは、前作でデスギドラ役だった吉田瑞穂さん。
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」ではゴジラを演じるので、モスラとは3回も対決する事になります。
魚とドラゴンが混ざったかのような魅力な姿をしていますが、商品化に恵まれずその後の登場作品が一切ない不遇の怪獣でした。
しかし2017年の「GODZILLA 怪獣惑星」で、過去に地球で暴れ回った怪獣の1匹として実に20年ぶりの再登場を果たしたと同時に、初のゴジラ映画進出をしました。
ゴジラとの対決はなかったですが、初めて見た時からゴジラ映画に出てほしいと思っていたので、これは嬉しかったです。



出典

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参考文献

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by asabatyou | 2018-06-10 11:19 | 特撮、モンスター | Comments(4)

モスラ(1961年版)

昨日は録画した「モスラ」(1961年版)を見ましたので、その事について書きます。
本作は1990年代の時に初めて見て、2回目が「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」の公開時(だったかな?)だったので、今回が3回目になります。


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スタッフ
監督 : 本多猪四郎(本編)、円谷英二(特技)
脚本 : 関沢新一
製作 : 田中友幸
原作 : 中村真一郎、福永武彦、堀田善衛
音楽 : 古関裕而


キャスト
福田善一郎 : フランキー堺
中條信一 : 小泉博
花村ミチ : 香川京子
小美人 : ザ・ピーナッツ(伊藤エミ、伊藤ユミ) 
クラーク・ネルソン : ジェリー伊藤
モスラの幼虫 : 中島春雄、手塚勝巳 ほか


ストーリー
台風で日本の貨物船第二玄洋丸が座礁沈没したが、インファント島の住人に助けれて生存していた。
インファント島はロリシカ国の水爆実験場で無人島とされていたが、船の乗組員達に放射能障害が何故か見られなかった。
改めて調査する必要があるという事で、日東新聞記者の福田善一郎と言語学者の中條信一は調査隊に加わり、インファント島へ向かう。
その島には小美人という双子の妖精が原住民達と共に平和に暮らしていたが、同じく調査に参加していたクラーク・ネルソンは島に再訪した時小美人を拉致しただけでなく、彼女達を助けようとした原住民達まで皆殺しにする。
ネルソン達が去った後、何とか生き延びた老人が助けを求めるように「モスラ・・・」とつぶやくと、洞窟の奥が崩れ落ち、巨大な虹色の卵が出現。
その頃ネルソンはショーで小美人を見世物にしていたが、その時彼女達が歌っていたのはモスラに助けを呼ぶ曲だった。
孵化したモスラは小美人救出の為に日本へ向かうが、ネルソン達は再び小美人をさらってロリシカ国へ逃亡。
成虫になったモスラは、ネルソン達を追ってロリシカ国へ飛んだ。


レビュー
東宝が生んだゴジラに続くもう1匹の怪獣スター、モスラの記念すべきデビュー作。
制作の半年ほど前から「怪獣が暴れまわる映画も結構だけど、女性も見られる怪獣映画というのはどうだろう。すごく可愛らしい美人も出すんだよ」という話があり、そこから生まれたのがこちらです。
その為モスラも他の怪獣にありがちな敵・脅威・怖いというイメージではなく、穏やかさや美しさや神々しさがあり、一線を画しています。
モスラがチョウではなくガなのは意外ですが、モスラという名前自体、ガの英名であるモス(Moth)と母を意味する英単語のマザー(Mother)を掛け合わせたもので、ガの怪獣というだけでなく母性を象徴する怪獣として、この名前になったんだとか。
その為モスラがどこか女性的で怪獣というより女神に近く、悪役になった事が一度もないのも納得出来ます。
神として崇められている怪獣は「キング・コング」(1933年版)や「大怪獣バラン」が既にいて、仲間を救出に向かうのも「怪獣ゴルゴ」と同じですが、より親しみやすくしたのがモスラです。

映画自体も三枚目風だけどやる時はやる主人公や分かりやすい悪役、古関裕而さんが作曲した音楽も、和風でありながらどこか「オズの魔法使」(1939年版)や「バグダッドの盗賊」(1940年版)のような、洋画のファンタジー映画を思わせる壮大さもあり(「桃太郎 海の神兵」の音楽もこの人だったが、言われてみれば何となく似ている。実はアメリカのコロンビア映画との合作であり、その事も影響しているのかもしれない)、非常に娯楽性の高い作品となっています。

本作に出演しているジェリー伊藤さんですが、私は「英語であそぼ」で知ったので、これを初めて見た時は「若いな!」と思いつつも悪役だったので、ショックを受けた事を今でも覚えています(笑)。正直モスラより、そっちの方が印象に残ってしまったぐらい(笑)。
他にも伊藤さんは「双頭の殺人鬼」や「マイティジャック」といった、特撮物にも出演しています。

若干モスラの暴れているシーンをもう少し短くても良かったかなという気もしますが、小美人や「モスラの歌」は既に存在し、害がないという基本的な設定は出来上がっており、火の海になりながらも泳ぎ続けるところや空港でお別れするのは「ゴジラvsモスラ」で、ダムを破壊するのは「モスラ」(1996年版)を思わせます。
ただ後の作品と違ってモスラ以外に怪獣が一切登場しないので(いたとしても、吸血植物がチョイ役で登場するだけ)、今となっては貴重であり珍しい作品とも言えます。

特撮も勿論良いけど、人間ドラマも見世物にされている小美人をただ単純に面白がって見ていただけなのに、いざモスラが来て取り返しのつかない状態になると、「可愛そうだ!!」「ちゃんと帰すべきだ!!」と手のひら返したように批判する人々の身勝手さも描かれているので、どちらも楽しめます。



予告編です↓

本作ではモスラしか登場しない事もあって、全長10メートルもある超大型の着ぐるみも作られ、それを中島春雄さんや手塚勝巳さんといったお馴染みの怪獣役者や、彼らも入れた7、8人の人々が中に入って動かしていたみたいです。
その為後の作品に登場するモスラと比べると、とにかくデカくて重量感と迫力が一番あります。

実は1998年にドラマCD化された事があり、関智一さんや山寺宏一さんや野沢那智さんといった豪華声優陣が出演しています。
ストーリーは主人公の1人だった福田善一郎が記者生活最後の日に、自分の体験談を若手記者に聞かせる形式で描かれているようですが、音楽や効果音は当時のままだそうです。
映画版にはないシーンも含まれるけど、小美人の台詞だけは完全に映画と同じであり、声優ファンだけでなく特撮ファンも楽しめるのではないでしょうか。



出典

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by asabatyou | 2018-05-31 17:10 | 特撮、モンスター | Comments(0)

モスラ(1996年版)

昨日は録画した「モスラ」(1996年版)を見ましたので、それについて書きます。
リアルタイムで見て以来レンタルなどになかった為、長い間見る機会が全然ありませんでしたが、テレビ放送された事で実に22年ぶりに視聴しました。


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スタッフ
監督 : 米田興弘(本編)、川北紘一(特技)
脚本 : 末谷真澄
原案 : 田中友幸
製作 : 富山省吾、北山裕章
音楽 : 渡辺俊幸


キャスト
モル : 小林恵
ロラ : 山口紗弥加
ベルベラ : 羽野晶紀
デスギドラ : 吉田瑞穂


ストーリー
北海道にある紋別の森林伐採をしていた時、奇妙なメダルを発見して外すが、そこから巨大な黒い三つ首のドラゴンが出現。
そのメダルは「エリアスの盾」と呼ばれるもので、ドラゴンの方は6千5百万年前に宇宙から来て植物を滅ぼし、恐竜が絶滅する原因を作ったデスギドラで、その盾でデスギドラを封印していたのであった。
妖精のエリアス姉妹であるモルとロラは、南海にあるインファント島の守護神モスラを呼ぶが、出産したばかりで弱体化しておりデスギドラとの決戦に苦戦する。
そうしている内に、卵から幼虫モスラが生まれて親の救助に向かうが・・・。


レビュー
1995年の「ゴジラvsデストロイア」でゴジラシリーズが終了した後、東宝は新たなる怪獣映画を模索。
「ゴジラ」(1984年版)から「vsデストロイア」までの平成ゴジラシリーズで、最高収入を挙げた「ゴジラvsモスラ」に目をつけ、ファミリー層や女性に人気のモスラを主役に、新作の製作を決定しました。
モスラはゴジラ映画に登場している存在感のある脇役、もしくは二番手のイメージが強いですが、元々1961年版の「モスラ」で初登場し単体で主役だった怪獣ですから、最初からゴジラ映画に登場していたわけではありません。
ですから再びゴジラから離れたのは、ある意味原点回帰であり、当然の結果だったのかもしれません。

話自体は「モスラ対ゴジラ」とほぼ同じであり、敵怪獣が出現→モスラが現れるけど返り討ちに遭い戦死→その子供が敵討ちするというものです。
けど「モスラ対ゴジラ」の場合は、悪徳会社がモスラの卵を奪っただけでなく、小美人までも見世物にしようとする→そんな時にゴジラが出現した為モスラに助けてもらおうとするが、インファント島の住人は「核実験で我々の島を荒らしただけでなく、大事なモスラの卵まで奪ったくせに、勝手な事ばかり言うな!!」と協力する気なし→でも主人公達が「皆さんのお気持ちはよく分かりますが、ゴジラの被害に遭っている人々は全員が悪い人ではありません。中には良い人達だって大勢いるのです。だからその人達の為にもお願いします!彼らを助けてください!!」と必死に説得し、モスラが動き出してゴジラと戦うという、シンプルだけど人間ドラマも見応えのある内容となっています。

けど本作はひたすらエリアス姉妹と、敵対関係である悪の妖精ベルベラとのドッグファイト(それぞれモスラの分身である小型生物のフェアリーや、ドラゴンに似たガルガルに乗っている)や、モスラ親子とデスギドラの死闘といった特撮場面が殆どで、それ以外が完全に添え物状態です。
一応家族の絆や地球環境問題をテーマにしていますが、人間ドラマと特撮部分とのバランスが悪いせいで、どうも印象に残りません(人間側が殆ど置いてきぼり状態で、メインキャストと言える子供達が「モスラ、頑張れ!!」と言う、ヒーローショーを見ている子供達の体現にしか見えない)。
何だか「モスラ対ゴジラ」の完成度の高さを、再確認する為に作られたかのようにも見えてしまいます。

映画自体の出来は残念なところがありましたが、それでも本作は過去作品との差別化が見られます。
まずモスラに欠かせない小美人が善と悪と両方登場し、味方の小美人であるエリアスも他の作品では服装が2人共同じでセリフもユニゾンだったりと、完全に2人1組で没個性的でした。
でもこちらは衣装が違っていたり、性格もモルは冷静沈着で物静かだけど、ロラは感情が表に出やすいので親モスラの戦死に号泣したりモルより親しみやすい、ベルベラは人間を地球の癌細胞とさげすんで嫌っていたりと、非常に個性的で人間的になっています。

モスラも親は他の作品とそんなに大差ないですが(見た目は「ゴジラvsモスラ」のモスラとよく似ているが、話や世界観はまったく繋がっていないので別個体である。また今までの成虫モスラはゴジラが小さく見えるほどデカかったのに、今回はデスギドラと比べるとやけに小さいのも印象的だった)、子供が成長した新しいモスラ(別種だろと言いたくなるぐらい、全然似ていないが)は性別は雌ですが、全体的に見た目や雰囲気が美少年のようで、子供達を乗せて飛行するシーンは昭和シリーズのガメラを思わせ、よりヒーロー的になっています。

私が特に好きなのは、デスギドラが火を吹くシーンです。
着ぐるみに仕掛けて本当に火を吹かせるのは、初代「ウルトラマン」のテレスドンや「ウルトラマンエース」のベロクロンなどがいましたが、デスギドラは見た目が完全にドラゴンなので違和感がないどころか似合い過ぎで、大変絵になっていました。
特に夜のシーンでは、幻想的で神秘性が増しています。
ここは、もっと評価されても良いはずです。
元々ファンタジー映画やゲームやアニメに出てきてもおかしくない姿なので、怪獣というより魔獣といった方がしっくりきます。
鳴き声もゾウを加工したので威圧感や重量感だけでなく、何とも言えない生々しさがあるのも事実です。



予告編とCMです↓


デスギドラ役の吉田瑞穂さんは、同年の「ガメラ2 レギオン襲来」で巨大レギオンを演じていますが、スケジュールは大丈夫だったのでしょうか?
映画を作ったり出演した事がある人なら分かりますが、ほんの数分の出来事という設定でも角度を変えながら撮ったりするので、物凄く時間がかかります。
天気や周りの状況に左右されたり、NGが出てやり直しする事もありますから。
遠矢孝信さんも同じ1971年に作られた、「スペクトルマン」と「帰ってきたウルトラマン」にレギュラー出演していたので当時はかなり多忙で、「スペクトルマン」の特撮スタジオの栄スタジオから自動車で迎えに来たピープロのスタッフが、「帰ってきたウルトラマン」の特撮スタジオだった東宝ビルト前で待機していたり、先輩だったきくち英一さんの自転車を借りて、両撮影所を往復する事もよくあったみたいですし。



出典

参考サイト
http://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%A5%C7%A5%B9%A5%AE%A5%C9%A5%E9

参考文献

参考動画

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by asabatyou | 2018-05-22 17:26 | 特撮、モンスター | Comments(2)

ドラゴンブルー

昨日は前から見たかった「ドラゴンブルー(ビデオ題は「妖獣伝説 ドラゴンブルー DRAGON BLUE」)」をYouTubeで見ましたので、その事について書きます。


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スタッフ
監督 : 和田卓也
脚本 : 稲葉一広
音楽 : 坂元勝志、坂元幸
クリーチャーデザイン : スティーヴ・ワン


キャスト
水城真佑子 : 田中広子
竜崎慎 : 武藤敬司
佐賀照光 : 六平直政
里美 : 夢野磨
拓也 : 高橋智史


ストーリー
廃墟で、霊らしき存在と戦う女性。
彼女はそこで、突然現れた不思議な人物に助けられた。
天海と名乗る昔の僧らしきその相手は、彼女を竜宮人と人間との間に生まれた竜の一族の末裔で、「竜の巣に向かえ」と告げる。

彼女は心霊現象の鑑定を行う先生に、無理矢理悪霊と戦わされている風水師の水城真佑子であった。
真佑子は先生から渡された「霊封環」という水晶の腕輪を両腕に付けさせられており、それが常に彼女を守っていて、それを外すと、彼女は人外の存在になってしまうと教えられていた。

そんなある日の事、事務所に松原典明と名乗る依頼人が現れて、自分の住む竜の宮島のある地域でリゾート開発を始めたところ、怪奇現象が起き始め、犠牲者が絶えないという。

早速真佑子は島へ向かうが、そこで地元に住む宗教家の佐賀照光や松原の娘の里美、久我卓也という少年、さらに、連続失踪事件を追ってやってきていた探偵の竜崎慎なる人物らと出会う。

そんな中殺人事件が続出し、真佑子は海魔が潜むといわれている海中に潜る決心をする。


レビュー
「らせん」や「リング」で特殊メイクコーディネートをし、「機動警察パトレイバー」の初期OVAの6話で作画監督だった和田卓也さんという方の、劇場監督デビュー作です。
さらにクリーチャーデザインを、「プレデター」や実写映画版「ガイバー」シリーズで有名なスティーヴ・ワン(スティーブ・ワンという表記もあり)氏が担当しており、私がどうしても見たかった一番の理由です。

しかしその怪物、デザインや造形は素晴らしいのですが、終わり頃にならないとまともに登場しないので、出番は思っている以上に少ないです。
終わり頃になって敵の本拠地で最終決戦が行われるのですが、他の怪物がどう見ても簡単なメイクをしたゾンビにしか見えず、メインの着ぐるみ半魚人みたいな怪物との統一性や一体感がないので、明らかに浮いており場違い感が出ています。
最初の「プレデター」みたいに、最初から怪物や宇宙人が1体しか出てこない事前提にやっているのなら別に良いのですが、そうではないのでちぐはぐな印象を受けます。

主人公も竜一族の末裔なのでそれを活かして変身するのですが、ただ単に片腕が安っぽい爬虫類系になっているだけなので、地味過ぎます。はっきり言って、あれはないでしょう。
「地獄先生ぬ~べ~」や「ソウルキャリバー」シリーズのナイトメアみたいに派手ならば文句なしですが、本当にただのペイントレベルです。
私としては「デビルメイクライ」シリーズの魔人化したダンテやバージルみたいに、異形の生命体である事は一発で分かるけど、カッコ良さや神秘性が感じられる姿になってほしかったです。
正直あれだけでは、説得力や面白みがまったくありません。
「獣神サンダー・ライガー 怒りの雷鳴 FIST OF THUNDER」ではそうしたみたいですが、何故今回もそうしなかったのでしょうか?
完全に怪物化は無理としても、後の「ウィッチブレイド」ぐらいの事はやろうと思えば、特殊メイクで何とか出来たはずです。

人間ドラマメインで話が進んでいきますが、役者達は素人気味だし、怪物は喋っても演技力の影響なのか声が加工され過ぎなのか、何を言っているのかさっぱり分かりません。
話自体事件が起こったから依頼されて行動する刑事物のような感じですが、いかんせんドラマの展開が平板なので緊張感や怖さがなく、1体の着ぐるみだけを使って強引に作られた、安っぽい作品という印象しかないです。

お色気シーンも一応ありますが、無意味に挿入されているだけで中途半端で、蛇足としか思えません。

ワン氏のモンスターが好きな方や、どうしても見てみたいという人だけオススメします。



予告編と本編です↓


この怪物自体に不満はありませんが、主役を張るにはいかんせんキャラクターが弱く、オーラがなくて役不足のように思えます。
実写映画版「ガイバー」シリーズみたいに、これと同じ着ぐるみモンスターがわんさか出てくれば、別にこれでも問題なしですが。
これしか出てこないであれば、プレデターみたいに単体でも十分主役になれるぐらいの、デザインにすべきだったのではないでしょうか。



出典

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by asabatyou | 2018-05-18 17:13 | 特撮、モンスター | Comments(0)
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タイトルの通り「asabatyouのなんでもブログ(http://d.hatena.ne.jp/asabatyou/)」の続編です。ツイッターは、こちらです(https://twitter.com/asabatyou)。


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